栃香る
渓谷の上流より吹き抜ける風に、トチノキの花が良い香りを漂わせています。トチノキの花は上から順に開花して、しかも花期がそこそこ長いため、山間地で養蜂を営む農家には無くてはならない存在です。かくいう我が家も奥信濃の某所で採取されたトチ蜜にハマっており、パンケーキやホットケーキにかけて食べるのが恒例となっています。
トチノキは成長すると軽く20mを超える高木となりますが、尾根筋など乾いた場所よりも、サワグルミなどと同様に沢筋や谷地など湿潤な環境を好みます。本州でも中部以北の山間地を中心に分布し、特に東日本ではその実を渋抜きして保存食としてきました。ちなみに我が県の隣県である栃木県の栃は、栃の木の栃と同じであり、よく栃の木が多いからとか言われてるようですが、実際は口語の当て字である説が有力のようです。


ウマグリという呼び方もあるようですが、horse chestnutという英名をそのまま直訳したものらしく、本種ではなくセイヨウトチノキのことを指すようです。そう言えば英国辺りでは、日本人がサクラを愛でるように、トチノキの花で花見を行う習慣があるそうですね。


















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