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2006年7月 2日 (日)

星野道夫という写真家

20060702b
Nikon COOLPIX5000 28mm ISO800 WB:オート

星野道夫という写真家をご存じでしょうか。動物写真家である田中光常氏の助手を経て、20代で単身アラスカに渡り、以来18年間にわたってアラスカの風景や動物、それに人々の営みを記録し続けた写真家です。86年に当時動物カメラマンの登竜門と言われたアニマ賞(第3回)を受賞、その後も木村伊兵衛写真賞の受賞、そして...なんてことは説明しなくても、私のウェブやブログをご覧の方なら既によくご存じですね。そうそう、かのナショナルジオグラフィックの巻頭を飾った、数少ない日本人写真家の一人でもあります。

残念ながら、96年夏にカムチャツカにてヒグマに襲われ急逝されましたが、写真集やエッセイ集など著作も数多く、氏の類い希なる写真や文章..そこには常に「生命とは何か」という一つの思索が現れている..そしてそのスピリチュアルな感性に魅了された人も多いのではないかと思います。かく言う北方志向を自認する私もそんな一人であります。

上の写真は、フェアバンクスにあるアラスカ州野生生物局(Alaska State of Fish & Game)に展示されているジオラマで、典型的な秋のツンドラの一シーンを表現しており、これが実は氏の有名な写真(「ムース」平凡社)を元に制作されているのです。そして氏の紹介文には次のように記されています。

WHO EPITOMIZED THE SPIRIT AND DEVOTION OF THOSE WHO GO INTO THE WILDERNESS TO SEEK A BETTER UNDERSTANDING OF THE ONES WHO ALREADY LIVE THERE.

20060702c
Nikon COOLPIX5000 28mm ISO400 WB:オート

こちらがジオラマの元になった写真が飾られている、アラスカ大学フェアバンクス校(University of Alaska Fairbanks)にある、アラスカ大学博物館(University of Alaska Museum)の展示の様子です。氏の写真はこの他にも何枚か飾られていて、それは博物館として恒久的な展示の一部になっており、先のジオラマ展示における氏の紹介文と併せて、氏の現地での高い評価がよく判るというものです。

そして今年は氏の没後10年という節目に当たり、この夏の東京を皮切りに、各地で写真展が催される予定になっています。是非近くの会場に足を運んで、大きく伸ばされた氏の名作の数々を間近にご覧ください。写真集等の出版物とは、またひと味もふた味も違ったアラスカとの出会いがあると思います。また、NHKは氏のアラスカでの足跡を辿ったハイビジョン番組を、同BSハイビジョンで放送する予定です。こちらもどんな映像が見られるのか、今から楽しみであります。
http://www.nhk-p.co.jp/event/hoshino/bsprogram/index.html

星野道夫公式サイトはこちら↓
http://www.michio-hoshino.com/

余談ですが、公式サイトのトップの写真..変わってなければジリスの写真(「アラスカ極北生命の地図」朝日新聞社)の筈です..は、本館にアップした私の「ツンドラローズ」と同じ場所で撮影されています。別にその場所を知っていたわけではなく、いわゆる偶然なのですが、広いアラスカと言えどまあそういうこともあると言うことです(笑)。

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