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2007年2月21日 (水)

ようやく流氷安定

20070221
寄っては離れ、離れては寄ってを繰り返していた流氷が、昨日辺りからようやく安定し始めました。朝のいつもの日課でプユニ岬に上がってみると、沖合までびっしりと流氷が埋め尽くしています。やはり冬の知床の景色はこうでないとね。とか何とか書いておきながら、うっかりすると明日の朝にはまた離れていたりするのですけどね(苦笑)。
EOS30D EF-S10-22/3.5-4.5 10mm
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」


20070221b
こうして流氷をアップで見ると、まだまだ隙間が多く見られますね。氷の隙間は氷泥と呼ばれる粘性の高い海水で埋められおり、これらが波に揺られつつ互いに押し合いへし合いしているうちに、気温が下がって氷泥が接着剤の役割を果たして、やがて固まっていくのです。
EOS30D EF70-300/4.5-5.6 DO IS 195mm
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」

20070221c
波の荒い岩尾別の断崖下はまだ流氷が接岸できず、代わりにシャーベット状の氷泥が漂っていました。ふと双眼鏡を覗いてみると、断崖に阻まれてまだ陽が回らない岩場に、オオワシがパーチしています。距離はかなり離れているのですが、オオワシの特長である黄色い大きな嘴と、肩の白いパッチがよく目立ちますね。
Canon XL H1
EF28-300/3.5-5.6L IS + EFアダプターXL


20070221d
雲一つない紺碧の青空に、白銀の知床連山が浮かびます。流氷原と並んで、冬の知床を代表する風景ですね。
GR DIGITAL F9 ISO64

20070221e
不意に雪面に大きな影が映ったので、瞬間的にワシが近くを飛んでいると判断、500mmレンズを振り上げると同時にワシの姿を探すと、頭上近くを低空でオオワシが滑空していくところでした。慌ててファインダーにその姿を捉えましたが、あまりに近すぎて両翼が入り切りません。オオワシは焦る私にレンズ越しに一瞥くれると、真っ直ぐに流氷原の彼方へと飛び去りました。
EOS-1D MarkII N EF500/4L IS
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」


20070221f
オシンコシン崎で流氷原を見下ろすオオワシを発見。しばらく観察の後、撮っては止まり、止まっては撮ってを繰り返しながら少しずつ距離を詰めていきます。オオワシと私の間に一切の遮蔽物がない以上、だるまさんが転んだ作戦で近寄るしかありません。以前、電柱の上に止まるオオワシに対し同じ作戦をとったところ、最終的には電柱の真下に行っても全然逃げなかったという経験が何回かあります。もちろんオオワシに警戒心が無いということではなく、個体差がかなりあると考えるべきですね。実際多くのオオワシの逃げ足は速いですから。野生動物が人に対しどれだけ接近を許すかというのは、個体差がある以上一概には言えませんが、もちろん経験的にこれくらいが限度かな..という見切りはこちら側でする必要があります。
Canon XL H1
EF400/5.6L + EFアダプターXL


20070221g
オオワシとのだるまさんが転んだを、反芻しながら側でのんきに眺めていた雌ジカ。そう言えば、私が空ばかり眺めているからかもしれませんが、今年はシカの姿が少ないような印象を受けますね。
EOS-1D MarkII N EF500/4L IS
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」


20070221h
以前のウトロの町中は、季節を問わずシカ達の無法地帯でした。さすがに日光のサルのように土産物屋を襲撃するような暴挙にまでは出ませんが、我が物顔で民家の庭先に侵入、庭木を食い荒らす等の被害が続出したのです。しかし世界自然遺産を標榜する知床の町で、まさか走古丹のような直接的な手(19日の記事参照)は打てません。そこで町の周囲に防鹿柵を張り巡らし、シカの侵入を防ぐ対策が施されたのです。つまり人間が檻に中に入ったようなものですね(笑)。それでも柵自体に隙間があったり、そもそも町への進入路である海岸線は開いているので、完全にシカの侵入を防ぐことは困難なようです。こうして今日もシカ達は、町中をのんびり闊歩しているのです(笑)。
GR DIGITAL F2.8 ISO64

20070221i
今日のお薦め。プルプルと並ぶ一休屋(ウトロの知床料理屋)最強メニューの一つ、天かつラーメンとライスのセット。

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