濤沸湖のワシ
湖畔に陣取っていたオジロワシが飛び立つと、それまで人から餌をもらって和んでいた水鳥たちが、一斉に乱舞し始めました..というのは冗談でして、実際は観光客の連れた子供が、餌を持って突然走り出したことによります(笑)。
GR DIGITAL F5.6 ISO64
私は基本的に山の人なので、水鳥系は得意ではありません。特にカモメの類となるともうこれはお手上げなのですが、このシロカモメだけは判ります。何となく北の鳥のイメージが強く、北方指向者の心をくすぐるのでしょうかね。
EOS30D EF70-300/4.5-5.6 DO IS 300mm
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」
今日は網走湖~能取岬~濤沸湖と、網走方面への遠征です。何れもワシの越冬地として知られていますが、濤沸湖を擁する小清水一帯は、地元オジロワシの繁殖地でもあります。写真はまさにその地元のオジロワシペア..雌は後ろにパーチしています..の撮影中の絵ですが、降雪が強まるのをものともせず、湖が見渡せる高台に陣取って辺りを睥睨していました。余談ですがこのペア、結構年齢がいっていると見られ、後頭部を含め首周りがかなり白化しており、パッと見まるでハクトウワシのようです。
GR DIGITAL F2.4 ISO64
濤沸湖近くの森にあるオジロワシの営巣木。昨年この巣が使われた事実は確認しています。まだ巣材に雪が積もっていますが、さて今年はどうでしょうか。この少し前に、家主のペアが森を抜けた湖畔のミズナラにパーチしているのを観察しています。
EOS30D EF70-300/4.5-5.6 DO IS 300mm
ISO100 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」
朝はやや開け気味だった流氷ですが、夕方には再び接岸していました。今年の暖冬とは別に、年々流氷が小さく且つとなだらかになっていくと、地元の人たちは一様に口にします。以前は家一軒ほどもあるような大きな起伏を見せていたのに、近年は一つ一つの氷塊がこぢんまりとしていて、シャープさがないとのこと。私も十年以上知床に通っていますが、確かに同じ思いがありますね。写真は夕方の真鯉の様子。
EOS30D EF70-300/4.5-5.6 DO IS 70mm
ISO400 DPP2.2 Picture Style「忠実設定」
今日のお薦め。釧路産ぼたんエビに生たらば、それに地元産ではないですが脂ののった関サバ。店は..湯呑みに書いてあります(笑)。
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一連の「北海道シリーズ」を毎日楽しみにしています。特に毎回出てくるごちそうが・・・じゃなくて、オジロワシの姿がワシ好きの私にとってはたまりません。
2月の3連休を利用しての渡道計画が、流氷が来ないのであえなく頓挫しがっかりしていたのですが、BigDipperさんの記事を読んでは来年の計画を立てて気を紛らわしています。
それにしても、このところの流氷の状態は環境の変化を端的に現していますね。「知床に流氷が来なくなる」。近い将来の現実となりそうな状況です。来年の計画も立てにくいなあ。
投稿: fieldnote | 2007年2月21日 (水) 06:57
こんばんわ。北浜の公園付近はワシが移動する度に
カモメが飛び立つので「待つ」にはかなり良い場所ですね。
早目に発見しないと空中がカモメだらけで訳分からなくなりますが。
今年はかなり暖かいので、去年なら凍っていた川沿いにオジロワシが座って魚を狙ってるのを見ます。
凄く過ごしやすい冬なんですけど、「暖かい冬だと夏は涼しくなる」と言われてるのでちょっと心配。
投稿: XJRR2 | 2007年2月21日 (水) 19:14
【fieldnoteさん】
先日も友人と話していたのですが、いつでも見られると思っていた風景が、ある日突然見られなくなるかもしれない。まさにそんな状況に直面しているのだと思います。知床を含めオホーツク海や根室海峡にとって、流氷の存在は生命の源とも言えるので、このまま流氷が届かなくなることは、危機的な状況といえますね。
投稿: BigDipper | 2007年2月21日 (水) 21:52
【XJRR2さん】
近くにお住まいなのでしょうか。北浜はカモメも人も賑やかすぎて、私のような人間は20分と保たないです(笑)。
それにしてもホントに暖かいですね、今冬は。このくらいの気温だと、私の住んでいるところとそう変わらないですよ。
投稿: BigDipper | 2007年2月21日 (水) 21:58