カーキとモスグリーン
先週に引き続いて奥利根水源の森へブナの芽吹きの撮影です。一週間でどれくらい変化したかは、先日の様子と比べると一目瞭然ですね。先日の時点では一見すると早春のような景色でしたが、一週間の間に芽吹きが進行して、ブナの樹冠にカーキとモスグリーンが混ざるようになりました。
それに先週は鳥の声もまだ少なく静かなものでしたが、今日は谷筋のあちこちからコルリやツツドリの囀りが聞こえてきて、武尊山から吹いてくる風と相まって、下界では味わえない清々しい気分に浸れました。
これがブナの若芽。鱗片葉が開いて中から新芽が伸びてきています。この薄緑と茶色の複雑な組み合わせが、微妙なカーキやモスグリーンのトーンを生み出しているのです。
EF28-300/3.5-5.6L IS 210mm
ブナの芽吹きに混ざってムシカリが花を咲かせ始めました。ムシカリはその葉の形から別名をオオカメノキとも言い、県内では標高の高い地域で見られます。晩夏には早々と赤い実を付けるので、深い緑の海にあってよく目立ちます。
EF28-300/3.5-5.6L IS 135mm
沢沿いでアズマシャクナゲの花が風に揺れていました。シャクナゲはツツジの仲間だけあって花はきれいで、こうして離れて眺めている分には風流で良いのですが、山で藪漕ぎしている最中に出くわすと、これがなかなか厄介な存在となります。地を這うように伸びる枝はあちこちやたらと分枝し、ことごとく行く手を遮ってくれる難敵なのです。
EF28-300/3.5-5.6L IS 300mm
EOS30D ISO100 DPP3.0 Picture Style「風景」
(以上データ共通)
ビデオ撮影は先日同様にXL H1を使用。今日はオーディオテクニカのステレオガンマイクAT835STを使用して、渓流の音と鳥の囀りを環境音として同録しました。平日は山間に響く車の走行音も少なく助かります。
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