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2007年5月12日 (土)

可憐な野花のおかげ?

昨日は猛烈な風に阻まれて出掛けられなかった..現場は足場の悪い岩場なので強風は相当危険..ので、今日は土曜日ではありましたが振り替えで北部山域の調査地へ出撃です。

20070512
ザックと三脚の重さにヒーヒー言いながら直登の途中で休んでいると、足早にヤマドリの雌が逃げていくのが目に入りました。それを見送ってから足を踏み出そうと視線を足下に落とすと、落ち葉の間から青い花..リンドウの仲間のようです..が顔を出しているではないですか。
GR DIGITAL F2.4 ISO64

いつも藪漕ぎしているときはあまり足下など気にしていないので、それなりに野草の類は踏みつけているかもしれません。それがこの時ばかりは妙に感じ入るものがあったようで、危うく踏みつぶす前に踏みとどまりました。薄暗い森の中でようやく見つけた日当たりを享受する可憐な野花。思いがけず今日は何か良いことでもあるかと考えていたら、ありました、ありました、素晴らしく良いことが。7年目にしてようやく思い描いていたシーンを撮ることができたのです。

撮影結果だけ見ればそれは調査・研究の積み重ねによる必然のもので、小さな花を踏まなかったこととは何の因果関係もないわけですが、人はついつい何かの縁の不思議さを求めてしまう生きもののようです。取りあえず験を担ぐ意味で、次回からはこの花を踏まないよう直登コースを変えるつもりですが、その結果別の花を踏んだりする可能性が大なので、やっぱり因果関係はないと考える方が幸せかもしれませんね(笑)。

20070512b
昨日の前線通過に伴う強風が、きれいさっぱりヘイズを持っていってくれたので、今朝は遠い山並みまで見通せました。調査対象の雄がテリトリーの見張りをするためによく留まる岩の向こうに、草津白根山の湯釜が見えています。
EOS30D EF70-300/4.5-5.6DO IS 185mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「風景」

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