野反湖のシラネアオイ
そろそろシラネアオイが見頃ではないかと思い、野反湖に出掛けてきました。
シラネアオイはその名の通り日光白根山一帯に見られる、一属一種の日本固有種です。種は違いますが、タチアオイに似ていることからこの名前があるそうです。日光白根山以外では主に雪深い地方に分布しており、かつては尾瀬周辺でも見ることができましたが、近年はシカの食害の影響を受けてその姿を消しつつあります。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 210mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
野反湖周辺のシラネアオイは、盗掘やクマザサの勢力拡大に伴って60年代までに自生はほぼ全滅状態になってしまいました。それを地元の有志や中学生たちがボランティアで苗から育て植え始め、現在は6万本まで復活したそうです。彼らの努力が実って、八間山の麓の斜面一面にシラネアオイが咲き乱れています。
GR DIGITAL F3.5 ISO64
コマクサはまだこれからですね。例年だと6月後半から7月にかけてが見頃でしょう。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 250mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
シラネアオイをローアングルで撮っていたところ、ファインダーの端に鳥影が映り込みました。すかさずフォーカスを合わせると、ビンズイが地面を歩き回ってシラネアオイに集まる虫を捕っているところでした。そのまま様子を見ていると、ビンズイはお構いなしに近づいてきて、やがて目の前までやってくるとさも今気が付いたとばかりに慌てて、またやって来た方向へ戻っていきました。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 300mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
尾瀬とほぼ同じ標高(約1500m)の野反湖ですが、まだこの時期は寒々とした景色が広がっています。半月もすれば湖畔をレンゲツツジが彩るようになり、そうなると本格シーズンの到来となります。今日の群馬県側は雲が多いもののそこそこ晴れ間もありましたが、県境から向こう側は雨が降っていたようです。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 28mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
今日の野反湖は混んでましたね。駐車場が満車に近い状態というのは、私が見た限りでは過去最高だったのではないでしょうか。どうも周囲の人の話を聞いていると、最近N○Kのニュースでシラネアオイを取り上げたようです。さすが国営放送というか、恐るべしN○Kの威力。
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