二人静
朝起きてゆっくり朝飯を食べられるのは良いですね。特にこの2ヶ月はコンビニおにぎりの世話になりっぱなしで、ナナコカードのポイントも随分と貯まりました(笑)。
薄暗い林床でフタリシズカ(二人静)を見つけました。名前は源義経に縁のある静御前に由来するらしいですが、もともとは近縁種のヒトリシズカ(一人静)に付いた名で、特に本種は花穂が2本以上あることからこの名があります。写真のように花穂が3本でも二人静かというわけです。でも本種とヒトリシズカはあまり似てないですけどね。ちなみに両種が属するセンリョウ科というのは、被子植物の中ではもっとも原始的な種なんだそうです。
これは一昨日と同じ株のショウキラン。こうしてみると確かに鍾馗にそっくりですね。今日の目的の一つに、このショウキランをハイビジョン撮影するためというのもありました。一昨日の時点でもHV10を持ってはいたのですが、ミニ三脚を忘れたので撮影できずじまい。で、本日改めてV1Jを持って出直した次第です。絶滅危惧種とか聞いてしまうと、やはりこの手のものは撮れるうちに撮っておく必要がありますから。
【本日のMarkIII】
MarkIIIの大幅な改良点の一つがAFです。前モデルまでは45点の測距点すべてで任意選択が可能でしたが、MarkIIIでは中央含む19点のみ任意選択可で、残りはアシスト測距点..任意選択は出来ない..になりました。この点を性能の後退とみるか否かは考え方次第ですが、その代わりに任意選択可能な19点すべてが高精度なクロス測距点(縦横線検出)になり、より精度の高いAFが行えるようになっています。
が、その19点クロスが機能するのは開放F値が2.8より明るいレンズに対してであり、それより暗いレンズではその恩恵を享受できません。私が常用するEF28-300ISのようなF5.6クラスのレンズだと、すべての測距点が横線検出のみとなり、結果的には測距点が減ったのと同じことになるわけです。もっとも以前から中央一点か自動選択の何れかしか使ったことがなかったので、測距点の数の増減はあまり関係がないのですけどね。それに自動選択の際には、アシスト測距点を含む45点エリアAFであることに変わりがないわけですから。
でもまあこれを機会に、永らく防湿庫で眠っているEF70-200/2.8ISをたまには使ってみますかね。
AFの精度自体も向上しているとのことで、色々な場面で確認しながら使用していますが、従来のAFよりかなり狭角で鋭敏になった印象が強いですね。例えば上の写真のようなシーンの場合、レンズは開放F5.6なので中央一点も横線検出となります。よって中央のAFフレームを前脚の爪の縁辺りにもってくることで、AFを動作させてピントを合わせます。
が、背景が抜けていて尚かつ木漏れ日がキラキラと光っているため、少しでも意図した位置からAFフレームがずれると、あっという間に背景にピントを合わせに行ってしまいます。もちろんすぐに位置を修正すればすぐさまピントが戻ってくるのですが、この辺り以前のモデルだと結構ルーズだったのが、MarkIIIは随分とピーキーな特性に変更されたようです。これは特にコントラストの差が激しい場合に顕著..つまり明るい方へ引っ張られる感じ..ですね。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 300mm
ISO400 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
(以上データ共通)
コメント
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はじめまして。時折群馬の山々に出かける自然好きな者です。
ショウキランの花のアップがあまりに美しく、書き込みさせて頂きます。
まだこの花に出会ったことが無く、山で遭遇してみたい花のひとつです。17日の写真にもびっくりです。こんなに群生するのは圧巻ですね。
数日前、赤城山の中腹を散策しましたが、エゾハルセミの合唱が賑やかでした。
投稿: hongo | 2007年6月20日 (水) 17:50
上州の自然をご愛顧いただきありがとうございます。
> こんなに群生するのは圧巻ですね。
かく言う私も初めて見たのですが、あんなに一ヶ所に群生するのは珍しいそうですね。多年草なので来年も同じ場所に出るかもしれません。
> 赤城山の中腹を散策しましたが、
> エゾハルセミの合唱が賑やかでした。
我が家も赤城の中腹にありますが、エゾハルだけでなく未だにハルゼミも鳴いています。
投稿: BigDipper | 2007年6月20日 (水) 20:36