古代蓮
高崎で仕事の打ち合わせが入ったので、その前に寄り道して吉井町の古代蓮の花を撮りに行ってきました。古代蓮の花が見られるのは、多胡碑記念館に併設されたいしぶみの里公園になります。
このハスは別名「大賀蓮」とも呼ばれ、昭和26年に植物学者である大賀一郎博士によって、千葉県の検見川の泥炭層から発見された2000年前のハスの子孫になります。発見されたハスの実は3粒で、その内2粒は失敗しましたが、残った1粒が発芽に成功、以降順次増えたものが世界中に友好の印として配られているそうです。
ハスの花は早朝に咲いて日中は一旦閉じてしまうので、見頃は午前の早い時間帯に限ります。特に古代蓮は3回咲いてから4回目に散るという習性があるそうですね。ちなみに今日現在で花とつぼみが半々と言ったところでしょうか。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
(以上データ共通)
多胡碑と言えば、上毛かるたで「(む)昔を語る多胡の古碑」と詠んでいるので、群馬県民ならば皆ご存じでしょう。高さ125cm、幅60cmの安山岩の石柱に、和銅四年(711年)にこの地に多胡郡が設置されたことを記念した碑文が彫られています。栃木県の那須国造碑、宮城県の多賀城碑と並んで日本三大碑の一つに数えられ、国の特別史跡にも指定されており、多胡碑はその中でも最古の碑ということになっているそうです。
GR DIGITAL F2.4 ISO154
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コメント
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はじめまして
きれいな蓮の花につられて豊満させて頂きました。
見事な写真に感動しました^^
投稿: 花 | 2007年7月 3日 (火) 20:19
お褒めにあずかり光栄です。モデルの花々に助けられているわけですが、とにかく自然系写真は旬のものを撮るに限りますね。
投稿: BigDipper | 2007年7月 3日 (火) 21:29
ハスの花は、大きくて、香りもよく、独特の雰囲気のある花ですよね。
植物学者の大賀一郎先生が当時発掘し発芽に成功した話は本当に感動的で、すばらしい研究だと思います。その場所(検見川)に今でも東大のグラウンドや植物研究施設がありますが、その植物研究施設では、ハスのさまざまな品種のコレクションを維持・研究していて、毎年夏に公開しています。何度か見学に行きましたが、種類の多さに驚きました。
また、先日、大賀蓮の香水ができた、とニュースで見ました。東大のコミュニケーションセンターで購入できるそうです。
投稿: hongo | 2007年7月 5日 (木) 19:21
2000年前のハスを発芽させた研究もさることながら、2000年経ってもちゃんと芽を出す植物の生命力にも感服しますね。
> 先日、大賀蓮の香水ができた、とニュースで見ました。
早速検索してみました。化粧品メーカーとのコラボだそうで、今度お江戸に出張した際にお土産に買ってこようと思います。
投稿: BigDipper | 2007年7月 5日 (木) 20:09