百合の女王
梅雨が明けてから連日暑い日が続いていますね。エアコンの壊れたジムニーにはちと辛いのですが、林道を走る都合上しばらく我慢の日々です。
関東の山に盛夏を告げる花の彩りと言えばヤマユリでしょうか。開けた林道脇で直径30cm近い大きな花を咲かせていましたが、ユリの女王と言われるだけあって、緑一色に染まる山々においては特にその存在は艶やかですね。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 120mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
ユリと言えばこのヤマユリを指すほど一般的ですが、特にヤマユリは日本の固有種として知られ、戦前までは特産品として欧米に輸出されていました。それ故現存するユリの栽培品種の多くは、日本のヤマユリを品種改良したものが多いそうです。ユリの名前の由来は花が「揺れる」からきている説が有力で、その大きな花は日本に自生する花の中で最大級になります。
百合根と呼ばれる球根は食用にもなり、古くは縄文時代から食べられていたようで、特に戦時中に百合根を食べたと実家の母親がよく話をしていたのを憶えています。今は人よりもイノシシが好んで食べており、以前に群生を見掛けた山間部の伐採地でも、イノシシが球根を掘り起こして食べた痕をよく見掛けます。
ヤマユリの花は1本の茎に多いときで10輪以上咲くことがあり、その重さは想像に難くありません。わずか2輪でもご覧の通り。
Canon XL H1 + HD20x
花が大きいので当然の如くその芳香もトップクラス。それが証拠にハイビジョン撮影中にクロアゲハが頻繁にやって来ていました。ビデオではそこそこ撮らせてくれたクロアゲハですが、少しもジッとしていてくれないので、スチルでは見事に玉砕。なかなか神経質な蝶ですね。取りあえず林道上の水たまりで吸水中のところでお茶を濁しておきます(苦笑)。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 280mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」
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