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2007年8月 3日 (金)

ネズミが咲かせたヒマワリ

畑の真ん中でヒマワリが咲きました。我が家の農婦が言うには今年はヒマワリは植えてないとのことなので、自然発生かと思いましたが、過去に畑の真ん中にヒマワリを植えたことはありません。そうなると家人を除く何者かが畑に種を蒔いたことになりますね。

実は昨冬、秋に採れたヒマワリの種を物置に仕舞っておいたところ、一つ残らず何者かに持ち去られるという事件がありました。一度にすべて無くなるのではなく、日に日に少しずつ無くなっていったので、犯人は畑のネズミだろうと勘ぐっていました。我が家の庭を含め周辺は耕作地なのでハタネズミが沢山生息しており、近所の防風林内ならばアカネズミやヒメネズミも多く見られます。実際、家の前の電柱にノスリが留まっている..ノスリはネズミを主に狩るタカの仲間です..ことも珍しくないですし。

そんな状況なので、恐らくハタネズミが越冬のために貯食しておいた種が、そのまま忘れられて芽を出したのでしょう。それが証拠に一ヶ所にまとまってヒマワリが咲いている場所もあります。実はこういったことは森の中でも普通に起こっていることで、秋にカケスやリスがドングリを隠したまま食べ忘れ、そこからドングリの木が芽を出すといったようなことが知られています。一見間抜けそうにも見える動物たちの貯食行動ですが、植物の立場からしてみると、いくつかの種を食べてもらう代わりに自身の分布の手助けをしてもらうという、彼らなりの戦略が透けて見えてきますね。

20070803
写真のヒマワリはその中の元気の良い1本を畑の端に移植したもの。7月の天候不順が響いてか畑に花が少ないので、ひっきりなしにミツバチがやって来ています。
EOS-1D MarkIII EF28-300/3.5-5.6L IS 300mm
ISO100 DPP3.0 Picture Style「忠実設定」


夕方、デッキでビールを飲みながら収録した、庭先のブナで鳴いていたヒグラシの声です。隣のヤマボウシに集結したスズメの子供たちの声も混じってます。
MP3 128kbps/48KHz(Windows Media Player

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コメント

鮮やかなひまわりとヒグラシはたまりません!
すばらしい!
あっ 東京につきました。

自然界の仕組みで思わぬところに咲いてたり
する訳ですね。人間が植えてるのが全てでは
なかったのかー。勉強になりました^^

【♂KUMAさん】

相変わらず飛び回ってますなぁ。くれぐれも夏バテなどしないようにね。

【花さん】

> 自然界の仕組みで思わぬところに咲いてたり
する訳ですね。

風で種子が飛ばされたりして分布が広がる場合もあります。でも「思わぬところ」に咲いているのは、人の可能性の方が大きいかも。何しろ人が一番行動範囲が広いですからね。

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