田おこしの頃に咲く桜
春と初夏の狭間の微妙な季節、言い換えれば生きものたちが活気づくこの季節は、自然のスタジオとも言うべき奥山の森や谷へ出掛けるのに忙しいわけですが、その行きもしくは帰りには必ず里山フィールドにも寄り道しています。道すがらにある山間の農村に点在する雑木林や農耕地は、奥山の森に勝るとも劣らない魅力的なエコシステムを内包していて、特に田おこしされた田んぼに水が引かれる頃は、のんびり畦を歩きながら里山の景色の変化を楽しめます。
ヤエザクラは田おこしの頃に咲き始め、GWを挟んで割と長く花を楽しむことが出来ます。このヤエザクラは田んぼを見下ろすようにソメイヨシノやヤマザクラと並んでいるので、そう言う意図の下で植えられているようです。
同じく谷地に作られた田んぼを見下ろすように植えられたウワミズザクラ。樹高はかなりある老木ですが、これも人の手によって植えられたもののようです。それこそ里山的桜図ですね。公園に咲くソメイヨシノだけが桜ではないのです。
代かきも終え、数日以内に行われる田植えを待つばかり。シュレーゲルアオガエルも準備万端で鳴いています。
EOS40D(EF28-300/3.5-5.6L IS)
« 寒けりゃ夏でも雪は降る | トップページ | 連作障害 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント