紅葉は今一つ
今日は友人の家族を案内して玉原へ。いわゆるもみじ狩りにはちょうど良い時期・天候であり、10時も過ぎると人出もなかなかものでした。もっとも我々は朝の早い時間帯にぐるっと一回りしてしまったので、友人らも静かなブナの森を楽しめたようです。
それにしても今年の色付きは、ちぐはぐというかまあ今一つな感じです。8月後半の気温の低さから一転、秋風の吹き始めとともに暖かい日が続いているせいか、紅葉自体にムラがあるように見受けられます。やはり彼岸を過ぎる頃から気温がグッと下がるようでないと、深みのある紅葉にはなかなかならないものです。
広葉樹の紅葉には気温の低さが欠かせません。気温が低くなることで根からの水の吸収量が減り、光合成が活発でなくなることで、緑の色素であるクロロフィルが分解、代わりに黄色の色素であるカロチンが目立つようになり、それが葉の紅葉や黄葉になるというわけです。秋になっても中途半端に気温が高いようだと、木も光合成を続けて良いのか来春に備えるべきか、悩んでしまうのでしょう。その結果がいわゆる「今年の色付きは今一つ」、という見方につながるわけです。
冬鳥の姿をチラホラ見るようになりました。先週のみちのく山行でジョウビタキを初認しましたが、今日はマヒワの小群を確認。日本の紅葉が良かろうが悪かろうが、生きものたちの季節移動を足止めすることなく、季節は確実に動いていますね。
EOS40D(EF-S10-22/3.5-4.5、EF-S18-200/3.5-5.6L IS)
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