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2008年10月27日 (月)

木こりの音

先週に比べてだいぶ紅葉が降りてきましたね。いつもの北部フィールドでは、谷筋の中腹から麓にかけてが見頃を向かえています。

20081027
今日は寒気が流れ込んだ影響なのかやや天候が不安定で、テルモスのコーヒーを啜りつつ空を眺めていると、早回しの映画のように次から次へと様々な色形の雲が流れていきます。雲の動きに合わせて谷の中を陰影が移動していく様は、考え事をして思考が停滞しているうつろな目には、さながら上質な無声映画のようでした。そして谷筋の植林地からは終日森林組合のチェーンソーのエンジン音..その昔なら斧を打つ音かな..が鳴り響き、昼飯を食べてさらに眠くなった思考回路の隅っこを、何となく冬が近いのかなぁなどという思いがボンヤリと通り過ぎていきました。

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眠気覚ましの用足しのために背後の藪に分け入ると、マムシグサが赤い実を付けていました。少しずつ彩が無くなりつつある森にあって、唐突に目に飛び込んでくる赤とその奇異の形は、何か異質な毒々しさを放っています。

EOS50D(EF-S18-200/3.5-5.6 IS)

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