角鷹現る
さすがに驚きましたね。家から500mも離れていないところでクマタカを目にするとは。9月から散歩中にそれらしき鳴き声を耳にしていて、ちょっと気になってはいたので、マメに仕事の合間を縫ってビデオ担いで探していたところ、先週、谷から弧を描きながらその声の主と思しきクマタカが現れたのです。
写真はビデオからの切り出しなのでピンが甘い..近すぎてHV30のAFが追随していない..のはご愛敬ですが(笑)、まだ欠損もない美しい羽と白っぽい顔から若鳥であることが判ります。クマタカなど我が北部フィールドでは珍しくもないですが、自分の家の近くで見るとは思いもしてなかったので、やや感慨深くもありますね。
少しそのうが膨らんでいるところを見ると、ちょっと前に食事を済ませているようです。
さて頭を冷やして冷静に考えてみると、近くに営巣木があるとも思えない..過去に近所で成鳥の観察例はない..ので、どこかの営巣地からの分散個体と考えるのがセオリーでしょう。一般的にクマタカは隔年繁殖個体が多く、巣立った若鳥も次回繁殖前まで親のテリトリー内に留まる傾向にあります。もし写真の個体が分散途中であるならば、巣立ったのは昨年の可能性が高いでしょうね。
iVIS HV30(TSN-774)
コメント
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素晴らしい飛翔ですね。
さすが猛禽類の頂点にたつクマタカです。
赤城高原に現れるようになってきたという事は、群馬県北も少しずつ自然が戻ってきているのかもしれませんね。
立派に生き延びて欲しいものです。
そういえば、この夏、(ずーと以前お話した)引退したら住むために購入した土地に雉の集団(多分兄弟でしょう)が居ついてるのを確認しました。
彼らもこれから先、狩猟期などを無事乗り切って大きく成長して欲しいものです。
投稿: | 2008年11月22日 (土) 11:14
先ほどの投稿は、りんでした。
いかん!自分の名前さえ忘れかけてる。
これから年末なのに。
投稿: りん | 2008年11月22日 (土) 11:16
クマタカの話は経験上色々面白い話があるのですが、
立場上なかなか公にできないのが難しいところです。
ただ一つ言えることは、世間一般で思われているほど
数は少なくないということです。
今回の個体を含め、時折近所で見掛ける彼らは、
恐らく分散過程での一時的な滞在であると考えています。
> 雉の集団(多分兄弟でしょう)が居ついてる
キジは国鳥でありながら狩猟鳥でもあるという、
何とも数奇な運命?の鳥です。
もし近所に猟区があるならば、
もしかしたら放鳥個体群かもしれませんよ。
(猟友会が狩猟のために放している)
投稿: BigDipper | 2008年11月22日 (土) 21:18