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2008年11月15日 (土)

想い出の岩雲雀

20081115
仲間のIさんと北部県境へ入山。今日の北部山沿いは、昨日とは打って変わって寒々とした一日でした。風もなく気温自体もさほど低くはなかったのですが、終日ツグミの鳴き声が響く森で、落葉した木々の枝先が針のように天を指し、来る冬を想わせることが寒さを増幅させるのでしょう。

20081115b
谷の上流部は冬景色でしたが、標高はそう大して変わらないはずの谷の入り口付近では、まだ少し紅葉の名残が見られます。上越国境を越えて直接冷たい風が吹き下ろす奥谷とでは、随分と気温差があるようです

20081115c
林道途中で休憩中、無警戒にイワヒバリが近付いてきました。イワヒバリは、夏の間は亜高山帯の森林限界付近で生活しており、秋風が高山の稜線を吹き抜けるようになると、山を下りて里近くで越冬する、いわゆる漂鳥になります。どういうわけか恐ろしく警戒心が薄く、人をほとんど恐れません。今日も我々のすぐ目の前..手の届く1mほど..までやって来たため、ビデオカメラを抱えてわざわざ後ろに下がったほどです(苦笑)。

イワヒバリで想い出すのは、高校生の頃に天狗様を求めて自転車で通っていた、某所で越冬していた個体群です。天狗様などそう毎度毎度姿を見せてくれることはないので、出会いがボーズであったときなど、帰り掛けによく撮影の相手をしてもらった記憶があります。当時は超望遠レンズなど持っていなかったので、300mmぐらいでもすぐ近くで撮らせてくれたイワヒバリは、写真を始めたばかりの高校生には有り難い存在でした。

20081115d
ガサガサと落ち葉を蹴散らし、冬毛をまとったカモシカが顔を覗かせました。相変わらず物珍しそうに我々を見下ろし、フンと鼻を鳴らしたかと思うと、そそくさと踵を返して晩秋の森へと姿を消しました。カモシカとの出会いは、大体いつもこんな感じです。

20081115e
まるで雪が舞うかのように、ふらふらと白いものが腕に落ちてきました。その小さな白いものとは雪虫。雪虫というのはアブラムシの仲間の俗称で、昨日記事にした飛行蜘蛛のように、晩秋の季節に見られる小さな虫のことです。東北以北ではそれこそ雪が降り出す直前に多く見られることから、その名が付いています。一応羽が生えていて、自力で飛んでいるようにも見えますが、無風状態にあってもこれだけ非力にふらふらしているようでは、糸を出して風任せに飛ぶクモたちとそう変わりはないですね。

EOS50D(EF100-400/4.5-5.6L IS)
GR DIGITAL

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コメント

お早うございます。
都会は大不景気にて、企業がばたばたと倒産しており、(何か上場企業の倒産数が統計を取ってからの新記録とか?)とても暗い年の瀬を向かえそうです。
わが社も消えて無くなり、親会社に吸収されることになり、多忙な毎日です。
こんな昨今、疲れたらこのページを見て癒してる毎日です。
カモシカの顔といい、風景といいいいですね!森の哲学者でしたか?そんな例えで言う人がいますが、以前、真夏に親子連れを山中でみたことがあります。
結構有名なスポットだったらしく、老親に確認するといつも見れるよと言ってました。
あれから数年、いまでは木々が生い茂る山肌になってしまい、こちらからは多分見れないでしょうね。勿論、カモシカ君はそっとこちらを見てるでしょうが。彼らの行動範囲は、どれくらいのものなのですか?

こんなローカルなネタが少しは役になっているようで光栄です。

> 森の哲学者でしたか?

どうも頭で考えてから行動に移すまでに5秒くらいの間があるようで、
彼らのその緩慢な動きからそう言われるのでしょうねぇ。

> 彼らの行動範囲は、どれくらいのものなのですか?

クマやシカと違って定住性が強く、
概ね1~1.5平方キロくらいです。
1日かけて縄張りの中を巡回しているので、
タイミングが合うと毎日会うこともあります。

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