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2009年5月の27件の記事

2009年5月31日 (日)

山のお伴に三種の神器

先日の記事に列挙した装備のうち、カンターアソルトとハチノックについて反響?があったので、以前にWeb本館で書いた記事(2005/6/19記)を再掲します。4年前の内容ですが現在でもその事情は変わっておらず、さらに近年新たな難敵も現れているので、その辺りの追記もしておきます。

20090531

人間は脆弱な生き物である。恐らく裸一貫では全ての生き物の中でもっとも生命力が弱いのでは無かろうか(そこまで言うなって)。そしてとりわけ私は軟弱である(威張るなって)。しかしウィルダネスに分け入りワイルドライフを追いかける身としては、最低限自分の身は自分で守らなければならい。今回紹介する3缶(写真)はそんな私の山のお供であり、何れも不測の事態から私の身を守ってくれる?化学兵器..いや三種の神器とも言える心強い味方なのだ。

クマ対策

私が主フィールドとしている北毛エリアは関東でも有数のクマの棲息地である。そこでまずは中央の黒いスプレーの登場であるが、これは「カウンターアソルト(米国製)」という知る人ぞ知るクマ除けスプレーである。通称「トウガラシスプレー」と呼ばれ、唐辛子と同じ成分のカプサイシンを濃縮したガスを噴射し、クマの攻撃意欲を減退させる効果がある(いわゆる催涙ガス)。ちなみに女性が護身用に持っている痴漢撃退スプレーも同じ成分のものが多く、それを3倍濃くしたものがサルや野犬用、さらに10倍濃くしたものがカウンターアソルトなので、その強烈な効果も想像できよう。

現在は国内でもアウトドアショップ等で購入できるが、私のは以前にアラスカから持ち帰ったものである(9.11以降は恐らく不可)。アラスカ滞在中に使用した経験はないが、数年前の秋に某猛禽類の狩場調査でとある伐採地に踏み込んだ際、バッタリ出くわした親子グマ(ツキノワグマ)に威嚇の為に噴射したことがある。その際クマは一目散に逃げていったが、ガスは直撃していないので、親子は噴射音に驚いたのか人間を見て驚いたのかは定かではない。それと後になってから知ったことではあるが、どうやら成分には賞味?期限があるらしい。3年程度とのことなので、果たして手元の缶に効果が残っているのかどうか一抹の不安を感じる。ウゥ~ム..

【ハチ対策】

右の赤い小型スプレーは蜂除けで、その名も「ハチノック」。実は私が山で最も恐れるのはクマではなく、蜂なのである。蜂の毒は神経毒(特にスズメバチのそれは毒性が強い)なので、数回にわたって刺されるとショック死の可能性があるので要注意だ。通常蜂の巣に近づくなどまずあり得ないのだが、藪漕ぎ中にうっかり..というのは十分考えられる事態なのだ。そして奴らが怒った場合、とにかく話して聞き分けるとは到底思えず、ましてや威嚇など以ての外なのだ(いや、クマやダニもそうだって(笑))。ハチノックはそんな攻撃色に染まって怒り狂う蜂達を沈める効果があるのだとか。今頃のシーズンはまだそうでもないが、秋口から冬にかけての山通いには必携のスプレーである。但し、注意書きの対象種はアシナガバチとだけ書かれているのがちと気になるのだが..

【ダニ対策】

最後に左の大きいスプレーだが、一目瞭然ご家庭用「ダニアース」である(笑)。目的が踏査等の山歩きであれば必要ないものだが、春先から夏場にかけての撮影や定点観察でブラインドにこもる場合は無くてはならないものである。北毛の山々はカモシカやシカが多いせいか、大小問わずとにかくダニが多いのだ。撮影や観察の合間にフッと足元を見ると、数匹が長靴からズボンにかけて取り付いているのである。そうなるともう観察どころではなくなるので、ブラインドを張る前に事前に周囲にひと吹きしておくのだ。そうすればその日は1日落ち着いて観察に集中できるのである。一家に1本..いや、ブラインド一張りに1本「ダニアース」である(笑)。

とまあ何れの神器(特に上の2つ)についてもその効果のほどについては十分承知の上で携行しているつもりだが、とにかく過信は禁物である。何せ相手はワイルドライフ、何事にも絶対は無いからだ。

(以上 2005/6/19 Web本館より)

【ヒル対策】

さらにこの三種の神器に加えて、近年緊急を要する問題としてヤマビル対策が挙げられる。最初に言ってしまうが、私はこのヒルの類が大の苦手。クマかヒルかと問われたら、間違いなくクマをとる(どんな究極の選択だよ)。少年時代を過ごした高崎界隈にはヤマビルは生息していなかったが、当時近所の田んぼにはチスイビルが多く、子供の頃は平気でいろいろ悪さ?をして遊んだものだ。それから十数年が経過、マダガスカル北部に広がる熱帯降雨林で赤十字ヤマビル軍団の洗礼..下から横から果ては頭の上から落ちてくる(恐)..を受け、無料献血出血大サービスをして以降、もうすっかり戦意喪失、心の矢を折られてしまっているのだ。

以前は県内のヤマビル生息地は割と限定的だったのだが、近年シカが増えるに連れて、奴らに寄生するヤマビルもその生息域を広げつつある。数年前まで何の憂いもなく進入できた林道や沢筋で、突如として赤十字ヤマビル軍団の献血強制勧誘に出会う機会が増えているのだ。

20090531b
ヤマビルには木酢液が効くとかよく耳にするが、私が現在お世話になっているのは写真のヤマビルファイター。昆虫忌避剤であるディートの威力でヤマビルを寄せ付けない。ヤマビルファイター導入後は献血の勧誘に遭うこともなくなったので、今のところ効果はあるように思うが、まあ油断大敵。彼の地では上からも飛び込み勧誘を受けたので、今後の日本においても、いつそのようなことが日常化するとも限らないのだ。

ちなみに私の友人に、ヒルは血を吸われても痒くならないが、蚊は痒みの置き土産を残していくので、蚊の方が許せないといっているヤツがいる。確かにそういう考え方もあるのだろうが、ヒルに血を吸われると出血が止まらないのが厄介だし、何よりあの妙なフォルムと不気味な動きは軟弱者の私には受け入れがたい。

とにかく、温暖化だとか何だとかの影響で、日本の山に赤十字ヤマビル軍団の献血強制勧誘の輪が広がらないことを切に願う..

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2009年5月30日 (土)

いずれ菖蒲か杜若

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本格的な梅雨を前に、山間部でもアヤメが咲く季節になりました。よく「いずれ菖蒲か杜若(優れた点がよく似ていて区別しづらいこと)..」などと言いますが、アヤメ(菖蒲)は外花被片の基部に名前の由来となる目立つ文目があるのに対し、カキツバタ(杜若)には白い斑が少々見られるだけなので、実際の花は見れはすぐ判ります。それにカキツバタは湿地など水辺に咲く花ですが、アヤメは水辺に限らず山野にも見られます。

それにしても薄っぺらい妙な青ですねぇ、P6000。曇天で尚かつ順光でないので、色が出ないのは仕方ない状況ではありますが、アヤメ本来の紫が強い青が出ていません。シアンが強すぎるようです。リコーのCaplioシリーズが同じような傾向にありましたが、この場合は「いずれ菖蒲か杜若」ではなく、「どんぐりの背比べ」「五十歩百歩」「目くそ鼻くそを笑う」といった表現が正しいのでしょうね(笑)。

20090530b
今日の北部山域は前日同様の空模様。稜線部に雨雲が垂れ込め、雨が降ったり止んだりを繰り返しました。午前を中心に天狗様のハンティング行動を確認しましたが、ちょっと高度が上がると雲の中に入ってしまうので、長時間追うのが難しい状況でした。

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COOLPIX P6000には独立したMFボタンがあり、押している間だけ液晶モニターの中央部が拡大表示され、コマンドダイヤルを回すことでマニュアルフォーカスでピントを合わせられます。これはデジスコ撮影時によく利用する機能なのですが、これがまた何とも不可解な操作を強いられる代物で、フォーカスモードがMF以外に設定されていると、「MFにしろ」の旨が表示されて機能しないのです。

もともとMFでしか機能しないのだから、MFボタンを押している間だけ一時的にフォーカスモードをMFにしてくれればいいものを、何とも融通が利かないのですねぇ、これが。これを考えた某ナイコンの設計担当は、実際に使うことを微塵の検討もしてないことを露呈するようなインターフェイス仕様であり、頭悪いんじゃねぇの?と嫌みの一つも言いたくもなります。ずーっと我慢していたのですが、今日はいよいよ頭に来ました。

それとマクロ域でのAF精度も大いに不満ありです。何がどうとかの理屈以前に、GRDで合焦するものにまったく反応しない場合が多いのです。昔のE950辺りのマクロ性能はピカイチ..そういうふざけたネーミングのカメラを作っていましたね(笑)..だったような憶えがあるのですが、今のナイコンはこの程度の性能なんでしょうかねぇ。

COOLPIX P6000

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2009年5月29日 (金)

良いお湿り

20090529

雨が降ったり止んだりと、昨日から何とも中途半端な天気ですが、取り敢えずは良いお湿りであります。何しろ連日好天が続いてしまうと、調査と撮影に掛かり切りになってしまい、デスクワークが遅れ気味になる上に、日中に連絡が付かないとか何とか、クライアントや仕事仲間から嫌みを言われる始末。

と言いつつも、どのみち今日は月末なので山に行けるはずもなく、銀行その他所用の他、家人も雨でリンゴの摘果は休むとのことだったので、午前中はどさくさで映画1本..「スタートレック」も捨てがたかったですが、まずは「天使と悪魔」..観に行ってきました。今月から来月に掛けて観たい映画が目白押しなので、その辺りも悩み深きところです(苦笑)。

とにかくこの時期は時間を有効に使いたいので、雨天でなければ日中野外活動、夜デスクワークといった感じで動いています。毎度のことと言えば毎度のことなんですが、特に今シーズンは天狗様に掛かり切りになっているので、こういう時は他の仕事がおろそかになりがちです。特に他の撮影テーマに手が出せないのがちと痛いところ。尾瀬もとうにシーズンが始まっていますし、里山記録も春のシーンを取り逃がしています。よく同業の仕事仲間と話をすることですが、春から初夏は昼間の時間が倍は欲しいですね。

と言った状況なので、5DMk2で動画撮影時にマニュアル露出が可能となる新ファームの話を聞いたとしても、実戦で運用できるのは7月以降の夏山シーズンとなりそうです。そもそも新ファームの話は以前から聞いてはいましたが、出ると聞いていた時期に出なかったので、見送られたのかと思っていました。何より新型Kissデジで実現してなかったですしね。何れにせよ、ネイチャーでの動画撮影はズームレンズが便利なのは言うまでもないので、純正のEFレンズ群が労せず使える新ファームの件は朗報です。

GR DIGITAL

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2009年5月28日 (木)

山行装備

以前に問い合わせがあったので、現在の主要山行装備を列挙してみます。撮影機材含め装備品というのは撮影対象と行動目的に合わせるものなので、今回のものが常用というわけではありませんが、現在は天狗様の調査・撮影に掛かり切りになっているので、そのための装備ということになります。

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○EOS-1D Mk3
○EF500/4L IS
○EF100-400/4.5-5.6L IS
○EF35/2&EF50/2.5マクロ(またはEF28-90/4-5.6)
○EF1.4x、EF2x
○TSN-774+TE-17W(30xワイド)
○各種コリメート用アダプター類
○ジッツォ GT3541L+モノボールB-1+ウィンバリー・サイドキック

今シーズンはビデオよりもスチル撮影がメインなので、バックパックはフォトトレッカーAWをチョイスしています。これに状況によってEOS5D Mk2やジッツォ GT1550Tトラベラー+G2180が加わり、ブラインド、マット、雨具(ポンチョ)、食料、飲料水、ダニアース、雉撃ち用トイレットペーパー..ティッシュは溶けないのでダメ!..など含め、総重量は約22kgと言ったところでしょうか。1D(または5D)とEF100-400ISは、状況によっては肩から提げて携行していますが、山行の場合は直登や岩場歩きが多くなるので、その際はバックパックに収納しています。

500mmにフードが付いていませんが、手持ちによる撮影が主体の場合はフードは外しています。有害光のカットなどフードの重要性は理解していますが、フード装着で全長が長くなることで、手持ち撮影時に風の影響を受けやすくなるため、その辺り取り回しを考慮しての運用です。逆にブラインド撮影が主体の場合はフードは必携です。

サイドキックが写真に写っていませんが、移動時は外して別途バックパックに収納しています。こういう運用ができるのがモノボール+サイドキックの最大の利点であり、いわゆるウィンバリーヘッドには真似のできない芸当ですね。

さらに移動中でも頻繁に使用するものは、小物類含めベストに収納しています。

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○小型双眼鏡(ツァイス8倍)
○ファーストエイドキット
○ビデオカメラ(現在はiVIS HV10もしくはHV30)
○コンパクトデジカメ(現在はGRDもしくはP6000)
○GPS、フィールドレコーダー、無線機(多点調査時のみ)
○フィールドノート、地図、コンパス、予備バッテリー
○革手袋、鉈、カウンターアソルト、ハチノック

ベストは釣り用のフィッシングベストで、昔からフォックスファイヤーのマウンテンストリームベストを愛用しており、現在のはすでに3着目になります。

余談ですが、いわゆるカメラマンベストの類、あれはダメですね。何でもかんでもポケットが多ければ良いというものでなく、また腰丈まであるような裾が長いのもペケです。丈が長いとローポジションでしゃがむ際に邪魔ですし、何よりバックパックのウエストベルトが締められません。カメラマンベストはそれだけで行動するカメラマンや、ショルダー型のカメラバッグを担ぐ人向けでしょう。ま、かくいう私もコマーシャルメインの時は、派手なバナリパのモデルを使っていましたが..

上記の荷物にベスト、それに私のトレードマークとも言うべきキャップ..夏場はハットですが..と首巻きタオル(笑)と長靴、その組み合わせが山行装備の一例です。

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2009年5月27日 (水)

朴の木の木陰

今日の利根沼田地方は、天気予報通り朝からどんよりの空模様。お昼頃にはエゾハルゼミの合唱も止んで、途端に大気が湿気を帯びて水のにおいがし始めたので、昼飯食べてすぐに下山してきました。北部山沿いでは少し降ったようですが、予報のような雷雨にはならなかったですね。

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ホオノキの大きな葉が作る木陰には、大汗かきながらの直登中の休憩時にいつも助かってます。ホオノキは全国の山地に普通に見られる落葉高木で、大きなものは樹高が30mを優に超えるものがあります。大きいのは高さだけでなく、その特徴ある葉もまた巨大なもので、1枚が30cm近くになり、日本産の落葉広葉樹では最大になります。

ホオノキの木陰に入ってまず気が付くのは、樹冠下に他の木々が生えてないことと、下生えさえも疎ら..故に木陰としては最高なのですが..だということです。これは他感作用と呼ばれる、他の植物の生育を阻害して、自分自身に都合の良い環境を作り出すことに起因します。他感作用はアカマツなど松の仲間や、今の季節ならハリエンジュ..いわゆるニセアカシア..が、同様の戦略を採っていることが知られています。

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木自体は普通に見かけるものの、花はなかなかお目にかかれません。前述の通り樹高が高く、その樹冠近くに花を付けるため、山の斜面に咲いているのを遠くから眺めるというのがよくある光景です。近くから花を拝むためには、樹高と同じ高さまで登らなければならないわけです。

ホオノキはモクレンの仲間なので、花弁やがくなどに被子植物の原始的..モクレンの仲間は古代から存在していた..な特徴が見られます。さらにモクレン同様花には強い芳香があるようですが、いかんせん近くでその香りを嗅ぐことができないので、私はそれを直接実感したことはありません。

EOS-1D Mk3(EF100-400/4.5-5.6L IS)
COOLPIX P6000

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2009年5月26日 (火)

招かれざる客

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初夏の風薫る季節、対岸の尾根筋からカッコウのさわやかな声が届き、眼下の沢筋からオオルリの美声が響きます。薄いテント生地のすぐ向こう側ではキビタキが陽気に歌い、時折ハリオアマツバメの風切り音も伝わってきます。あ、エゾハルゼミは少々うるさいんですけどね(笑)。そう言えば何年か前の春には、ブラインドのすぐ脇を通り抜けるタヌキの兄弟の姿もありました。

こうして一日隠っているブラインドには、入れ替わり立ち替わり様々なお客さんが訪れるわけですが、それが必ずしも心許せる相手とは限らないのが野外の常。中にはいわゆる招かれざるお客さんの姿も..

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まずは名前不明のカメムシ。カメムシの仲間はあまりに種類が多すぎて同定不能。こいつらは刺激しなければそう気にしなくても良いのですが、そこにいることに気がつかず、うっかり触ろうものなら強烈な最後っ屁をかましてくれるので困りもの。三脚の脚の裏側とか、レンズのフォーカスリングの死角など、気がつくといつの間にか留まっていたりするので要注意。現在はグリップスワニーがカメムシ臭にやられています..

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次に登場せしはアリ..写真は体長1cmほどのムネアカオオアリ..です。私の使用しているブラインドは固定式と簡易式の2種類あって、その何れも床の部分はありません。バックパックなど荷物は地面に直に置いてあり、中の機材や道具がすぐに取り出せるようフラップは開けたままになっています。そのため現着して30分もしない内に、バックパックの中は大小様々なアリだらけになってしまいます。食料は袋か密閉容器に守られているので、取り敢えずは好きなようにさせておき、下山前の撤収時に入り込んだアリたちを中から一掃するようにしています。それでも時々一匹二匹は入ったままになることもあるので、そのまま入れたままにしておいて、翌日現地で解放してやるようにしています。

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そして最後はご存じダニ。写真はマダニの仲間です。これはもう何も説明は必要はないくらい、その存在が忌み嫌われる生きものと言って良いでしょう。現在通っている観察地点へのアプローチには少々の藪と低灌木帯があり、一帯にはカモシカやシカなど野生動物の姿もあります。当然彼らに寄生するダニも沢山いるわけで、現着する頃には数匹にたかられることもしばしば。一応すべてのダニを撤去してからブラインドに入るのですが、時々直接地面から這い上がろうとするヤツもいるので油断できません。なので待機観察中はブラインドの外並みに、中の足下にも気を配る必要があるのです。

ちなみにカメムシやアリと違って、ダニの場合は見つけ次第即刻抹殺です。が、小さすぎて叩いたくらいではなかなか死なないので、下が地面なら石と石で挟み、岩場ならそのまま石で押しつけて問答無用で潰します。地球上すべての生きものを大切にしよう!などと言う、どこぞの自然保護団体のようなスローガンを掲げているわけもなく、むしろかなり偏った自然観の持ち主..自分で言うのも何ですが..なので、立ち向かってきて危害を及ぼす生きものには容赦しません(笑)。

COOLPIX P6000

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2009年5月25日 (月)

初夏の蝉

20090525
ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケー、と聴きなしされる独特の鳴き声が、ブナを中心とした初夏の森に響き渡ります。例年5月中旬過ぎから本格的に鳴き出し、梅雨明けの頃まで聞くことになります。なのでこの鳴き声によって初夏の訪れを感じつつ、梅雨が近いことも意識することになります。

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声の主はエゾハルゼミ。蝦夷という冠が頭に付きますが、本州以南にも分布している小型の蝉です。が、どちらかと言えば冷涼な気候を好む北方系なので、西日本では標高の高いところでしか見られません。なので西日本の方には、同属のハルゼミほど馴染みはないかもしれませんね。逆にハルゼミは東日本には生息していない..我が県には生息しているようですが、私はほとんど聞いたことがありません..ので、こちらで最も早く鳴き出すのはこのエゾハルゼミということになります。


ね、ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケーと聞こえるでしょ(笑)。
MP3 128kbps/48KHz

20090525c
本種の鳴き声は季節感があるにはあるのですが、いかんせん毎日頭上で鳴かれると少々疎ましくもあります。今日はブラインドの必要ない場所に陣取りましたが、ブラインドに隠っているときにすぐ近くで鳴かれると、それはもう暑さ倍増です(苦笑)。

EOS-1D Mk3(EF100-400/4.5-5.6L IS)
COOLPIX P6000

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2009年5月24日 (日)

薪炭林

大ざっぱに言うと、日本の国土の約7割近くが森林になります。これは森林大国である北欧の国々や南米のブラジルなどとほぼ同じ割合で、ジャングルをイメージさせるような熱帯降雨林を擁するインドネシアやマレーシアよりも多い数字です。ただ、これを国民一人あたりの面積比とすると、先の国々よりも一桁少ない数値となることも事実です。

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天然林と人工林が混在する日本の森林環境。

森林の形態をこれまた大ざっぱに分けると、人の手によって植林された人工林と、自然発生的に木々の自生する天然林とに分けられます。地域によってかなり幅はありますが、平均すると人工林が約4割、天然林他が約6割と言ったところでしょうか。

天然林と一言で言っても、人手が全く介在しないという意味では、それは原生林という言葉が適当になります。が、現在の日本にはそのような森林はほとんど残されておらず、逆に言えば天然林のそのほとんどが二次林または再生林、つまり何らかの人手が介在して存在するものと言えます。建築材や建具、パルプ材として利用することを前提にした植林地..主にスギやヒノキの単一樹種..は人工林ですが、それ以外の雑木林や里山と言われるような森林環境は二次林になります。

話は逸れますが、原生林は北海道や西表島の一部に残される..亜高山帯や多雪地帯の崩落地形地を除く..のみで、現在の日本列島には「手付かずの大自然」などという、メディアが好んで使う大それた自然環境はもう残ってないと言うことです。

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人工林には定期的な手入れが必要。これは檜林より間伐された材の山。

純粋な原生林でなく二次林が多いのには理由があります。現在のように化石燃料が一般化される以前の燃料は、主に薪が使われていました。それは都市部を除き、経済発展を遂げる高度経済成長期まで続きます。特に戦時中から戦後にかけて、国内の森は燃料として利用するために集中的に伐採されてしまったため、現在の森の姿はその後に再生した二次林というわけです。

広葉樹を薪や木炭として利用するために伐採、おおよそ15~20年サイクルでひこばえと呼ばれる萌芽更新によって森林が再形成、くわえて定期的な伐採や下草刈りによって森林が維持・管理されます。樹種は東北以南であればブナ科のコナラやクヌギが多く、自然に発生したその他の雑木も薪として利用されます。

前置きが長くなりましたが、このように燃料としての薪や木炭を生産する目的で維持・管理される森林を薪炭林と言い、戦後の拡大造林が始まるまでは我が県でも各地に見られました。が、化石燃料が主流の現在においてはすでにその役目を終え、ほとんどが手入れもされずに放置されているのが現状で、昨今指摘されるいわゆる「山が荒れた」状態となっています。

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日々訪れる北部フィールド内に点在する伐採地跡。皆伐されてから十数年が経過していますが、その後に新たな植林も行われていないため、自然発生的に無造作に雑木が伸びています。林床は比較的開けており、季節ごとに様々な下生えも生えるため、餌を求めて動物たちもやって来ます。雪解けの春先によくクマを見かけますし、先々週はアナグマを、つい先日はタヌキの夫婦にも遭遇しました。とあるカモシカの縄張りでもあるため、カモシカはほぼ一年を通して見かけます。

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これは前出の同じ森に見られる、薪炭林の名残とも言うべき半世紀以上前の遺物。木炭、つまり炭焼きを行っていた頃の窯の跡です。当時は切り出した材を麓まで運ぶのではなく、その場で窯にくべて炭にしてから運び出していました。半世紀の時を経て風化が進んでいますが、丸い窯の跡が見て取れますね。

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山の中を踏査していると、標高の高さにかかわらず、森の中至る所でこのような窯の跡を目にすることができ、当時の薪炭林としてのこの森の役目、そしてそこに従事していた地元の人たちの営みを感じることができます。森の中に入って、時の流れを感受する瞬間でもありますね。

GR DIGITAL
COOLPIX P6000

で、話の本筋はというと、往事の人々の薪に頼った生活が、実は天狗様の棲息環境と密接に関係しているという点にあります。でもその話はまた次の機会に譲りましょう..

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2009年5月23日 (土)

暑さに揺らぐ

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ねっとりと汗がまとわりつくような暑さに、岩場から望む対岸の景色が陽炎に揺らぎます。雲が多く直射日光はそれほどでもないのですが、どこか暑い夏を彷彿させるような気配を感じます。不意に、午後のヘイズに霞む檜林の上空を移動する光輝点..写真中央やや下辺り..が一つ。双眼鏡で確認すると、翼を輝かせながら飛ぶ探餌行動中の天狗様のようです。

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今日のお客様はアオゲラの雄。ピョーピョーとさえずりつつ、時折ドラミングを交えて誇示行動中です。観察用のフィールドスコープにアダプター類をかませて、証拠写真だけでもととりあえず撮影。逆光で距離もあり、さらに岩場の陽炎の影響をもろに受けているので、デジスコ撮影には厳しい状況ですね。

EOS-1D Mk3(EF500/4L IS)
COOLPIX P6000(TSN-774)

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2009年5月22日 (金)

キジバトの子育て戦略

20090522
スズメやシジュウカラなどが連日のように子育てに追われているというのに、キジバトたちが集団でのんびりと餌をついばんでいます。写真には写っていませんが、数えると10羽ほどいるでしょうか。今は鳥たちにとって大切な繁殖期のはず。彼らはもう子育てが終わったのか、はたまたこれからなのか。

鳥類が短期間に雛を育てるには、大量の動物性タンパク質が必要です。小鳥類に限って言えば、それを主に昆虫に頼っているため、その昆虫が大量に発生する春先から夏にかけて子育てを行うことになります。逆に言えば、子育てをこの時期にもってくるように、求愛から巣作りまで万事調整してきているわけです。ところがキジバトを含めたハトの仲間は、親がそのうから分泌する特殊な液体..いわゆるピジョンミルクです..を雛に与えることで子育てを行うため、昆虫の発生時期には左右されずに繁殖可能なのです。つまり親自身が餌を十分に確保できる限り、厳冬期を除くほぼ一年中子育てできるわけですね。

ハトの仲間は基本的に植物質の餌しか食べないと言われており、それが理由でピジョンミルクによる子育てを行う..フラミンゴの仲間にもミルクを出すものがいるらしい..もとも言われていますが、実際のところまだハッキリとした理由は判っていません。が、彼らが他の鳥とは異なる子育て戦略をとっているのは、紛れもない事実なのです。

EOS5D Mk2(EF70-200/4L IS)

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2009年5月21日 (木)

花香る初夏

こうも緑には種類があったのかと感心するほど多彩な新緑も落ち着きはじめ、パレットで絵の具が少しずつ混ざり合うように、山野の景色が同じ緑一色に統一されていきます。そしてそれまで主役であったヤマツツジやミツバツツジに代わって、独特の芳香を漂わせる花木が山肌を賑わせ始めています。

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山間地の沢沿いの斜面至るところで、青紫の花を風に揺らしているのはヤマフジ。

20090521b
奥山から里山へと続く川筋の河畔林で、我が世の春を謳歌するハリエンジュ。

20090521c
秋には小粒ながら沢山の実を付け、鳥やけものたちに恵みを分かつミズキの花も、まさに今がその最盛期。

20090521d
調査にフィールドスコープは欠かせない道具の一つですが、観察が長時間にわたる場合、同じ姿勢で接眼レンズを覗き続けるのはかなり疲れます。そこで登場するのが簡易コリメートシステム。普段は無用の長物であるビデオカメラの液晶モニターを開いて、少し離れた位置から楽な姿勢で自由に見ることができ、非常に重宝しています。ディティールは望むべくもありませんが、デジタルズームを併用することで、日中ならそこそこ離れた場所からでも観察可能です。ま、あくまでそれなりですが..

20090521e
昨今の一眼デジカメに標準装備されるようになったライブビューも便利に使っています。映像素子の発熱を抑えるために長時間は見られませんが、ちょっとした確認程度ならいちいちフィールドスコープに付け替えることなく、対象の様子を拡大観察..5倍と10倍が可能..することができます。特に山行調査の場合は三脚が一本しかないので便利この上ないですね。ただ難点は1DMk3の場合だとAFが効かないことかな。

EOS-1D Mk3(EF100-400/4.5-5.6L IS)
EOS5D Mk2(EF70-200/2.8L IS)
COOLPIX P6000

PS.
先日家人が聞いていたカッコウですが、本日私も今シーズン初認。例年通りと言えばそうなんですが、ホトトギスより早いのは珍しいことです。

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2009年5月20日 (水)

五十雀鳴く

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フィフィフィという聞き慣れた声に振り向くと、背後の枯木の梢でゴジュウカラがさえずっていました。普段はジッとすることなく常に動き回っているという印象が強い鳥ですが、恋の歌を歌い上げるときばかりは他の鳥と同じように一所に留まるようです。かなり仰角だったので、500mmレンズをサイドキックから取り外して1000mmの手持ちで撮影。何とかブレずに写ってくれました。

20090520b
今日は良い天気でしたね。気温も一昨日以上に上がった..下界の前橋では32.6℃!..ものの、そこそこの風が吹いて何とかしのげました。エゾハルゼミの合唱も本格化し、眼下の谷から風に乗って届くオオルリのさえずりもかき消されがちです。流れ落ちる汗をタオルで拭きつつ青い空を見上げると、天狗様の母親が南の稜線に向かって悠然とグライディングしていくのが見えました。

EOS-1D Mk3(EF500/4L IS + EF2x)
COOLPIX P6000

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2009年5月19日 (火)

山鳥の卵

20090519
バックパック担いで沢沿いの斜面を歩いていると、目の前からヤマドリの雌が飛び出しました。その少し前に雄が同様に飛び出していったので、近くに雌もいるだろうと勘ぐってはいましたが、ちょっと近かったのでさすがに驚きました。で、その雌がいた場所に視線を落とすと、そこには無造作に産座..というほどの造作はないが..が作られ、薄い褐色の卵が7個転がっていました。一般的にヤマドリは10個前後の卵をを産み、抱卵期間は25日程度になります。

20090519b
産卵場所は杉林に隣接する沢沿いの斜面。右側の杉の根元に卵が見えます。それにしても何でこんなところにと思う反面、こんなところを人が歩いてくるとは想像もしてなかったのだろうとも理解。ギリギリまで我慢して直前に飛び出していった雌の姿は近くにはありませんが、あまり長時間不在にさせるのはまずいので、写真を撮ってそそくさとこの場を立ち去りました。が、当然のごとく、夕方の下山時にも再び飛び出させてしまったのですけどね..

20090519c
今日はフィールド近くのコンビニで仲間のMさんとばったり遭遇。当然行き先は同じなので、そのまま観察ポイントまで同行。ちょっとした事情で、今日はやや離れた尾根の途上にて待機。それにしても今日は昨日のように暑くならず助かりましたわ。

COOLPIX P6000

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2009年5月18日 (月)

田植えの季節

利根沼田地方では、里山の桜が花を咲かせる頃に田おこしを始め、そろそろ霜も降りなくなる5月上旬辺りから順次田植えを始めます。子供の頃住んでいた県南では小麦との二毛作が普通だったので、5月の田植えにはかなり違和感があった..高崎辺りでは前述の理由で6月中旬が田植え時期..のですが、今はすっかりこちらがスタンダード。私がフィールドとしている北部山域の里山では、例年通りエゾハルゼミが鳴き出す頃と一緒です。

20090518

20090518b

シュレーゲルアオガエルが鳴いています。シュレーゲルアオガエルは、ぱっと見はアマガエルやモリアオガエルに似ていますが、大きさはそれぞれの中間くらいでしょうか。利根など県北では水田に水が入ると同時に姿を見せ、田植えのこの時期に終日コロコロと鳴いています。声はすれども姿は見えずの言葉通り、鳴いているところを見つけるのはなかなか難儀ですね。ちなみに外国籍のような聞き慣れない名前は、最初に名前を付けた人からとったもので、オランダのライデン自然史博物館の館長だったヘルマン・シュレーゲルに由来しているそうです。とは言え本種はれっきとした日本固有種ですけどね。


田んぼに集まったシュレーゲルアオガエルの合唱。
MP3 128kbps/48KHz

20090518c
いや今日は暑かったですね。夏日ともなるとブラインドの中は一気にサウナと化します。天狗様からは死角になる背中側を開けておきたいのですが、先週の強風で張綱の一部が切れたままなので、それもかなわず。早く直さなければ。

COOLPIX P6000

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2009年5月16日 (土)

桜道

スチル撮影では日夜活動中の5DMk2だが、最近ほとんど話題の動画機能を使って撮影していない。半年ちょっと使ってきて、フォーマットで言えばこれはもう間違いなくMPEG-2でしか需要がない..5DMk2はいわゆるMPEG-4系のH.264..のと、思うようなマニュアル操作がしづらく撮影自体がいちいち面倒なのが一番大きな理由。1シーンの撮影に人数と時間を掛けられる映画やPVと異なり、素材データとしての撮影をワンマンオペレーションでこなすのとでは、やはりコスト的に事情が異なるのだ。現時点ではまだ制約の多いH.264より、扱いやすいMPEG-2のほうが望ましいという編集側の都合もあるし。

何度か仕事でFlashムービーに組み込んで試行してみたものの、その映像自体はコンバージョンレンズの組み合わせで既存のビデオカメラでも撮れなくはないものだったのも事実。まあ、クライアント側の興味本位もあり、こちらとしてもハード的には元を取ってしまったので結果オーライなのだが。業務でなく逆に趣味の範囲でならおもしろい機材と言えるが、残念ながら今のところ趣味でビデオを撮るほどヒマがない。それに日常の調査業務やライフワークであるワイルドライフの撮影を考えると、レンズの焦点距離の問題もあって、フルサイズよりも1DやAPS-C機の後継機に同じ機能が付くことを心待ちにしている。APS-C機ならこの春にKissデジが実現したようだが、まああれは問題外。

ちなみに昨年来より、コリメートビデオシステムの後継機としてAVCHDについてもいろいろ情報収集しており、ソニーのXR520VやパナのGH1あたりはハード的にかなり興味を引くものがあるのだが、フォーマットの部分では5DMk2と同様の問題を残してる。単なる映像の記録だけならフォーマットなど何でも良く、別途キャプチャ作業の必要がないAVCHD..そういう意味では5DMk2も同等..の利便性は高く評価できるが、映像はやはり編集してなんぼのものなので、特に業務用途ではワークフローを無視することもできず、そこは二の足を踏まざるを得ないのが現状だ。

20090516

EOS5D Mk2(EF24-70/2.8L)

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2009年5月15日 (金)

エゾハルゼミ鳴く

20090515
嵐の去ったあとは実にさわやかな朝です。ひんやりとした空気に昨日の残り物の風が少々、クロフネツツジが朝陽に白く輝いています。私はまだ聴いていませんが、朝採り帰りの家人がカッコウの声を聴いたとのこと。例年よりは若干早いようなので、もしかしたらさらに北上する個体が通りすがりに鳴いていったのかもしれません。

20090515b
パステルトーンの新緑も徐々にその調子あげ、標高1100mの岩場から見下ろす本谷の核心部まで染めつつあるのが判ります。景色の中にところどころ白く残っていたヤマザクラも、昨日の強風ですっかり散ってしまい、代わりにトウゴクミツバツツジの赤紫色の花が見え隠れしています。遠くで鳴くジュウイチの声が風に乗って届き、アマツバメが足元の岩場をかすめて飛ぶと、谷底の森からエゾハルゼミの鳴き声が遠慮がちに聞こえてきました。こう気温が低くてはまだ本調子にはほど遠いようですが、やがて谷全体が彼らの大合唱に包まれるようになると、北部フィールドにも本格的な初夏が訪れます。

EOS5D Mk2(EF17-40/4L)
COOLPIX P6000

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2009年5月14日 (木)

初夏の嵐

20090514
昨日をそのまま持ち越したように寒い朝です。外気温計は5℃を指し、さすがに犬も小屋の中で眠っていたようです。冷気を防ぐのに合羽の上着を羽織って散歩に出たところ、演習林の端っこでクロツグミが鳴いているのを見つけました。さてどこにいるか判るかな?

20090514b
観察ポイントの岩場へ登坂中、森の中のそこら中に怪しげな謎の生物?を発見。のぞき込むと今にも飛びかかられそうで気味が悪いですな(嘘)。

20090514c
今日は調子良かったのは10時頃まで。その後は猛烈な強風が吹き荒れ、潜んでいるブラインドはバタバタバサバサと暴れ出し、すぐに一端を縛ってあったひもがちぎれ飛んでしまい、手で押さえつけなければならない状況に。南側の空は青空が広がっているのに、北側はどんよりとしたグレーの雲が風に流され、下山しようか様子を見ようかと思案している最中に、今度は横殴りの雨。這々の体で撤収、下山してきました。結局この荒天は夜まで続いた..これを書いている時点でも強風は続いている..ので、いやはやあの時点で下山して正解でした。

EOS40D(EF-S18-200/3.5-5.6IS)
COOLPIX P6000

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2009年5月13日 (水)

フェンスでガード

20090513
良いですねぇ、畑のブルーベリーが満開です。今年は昨年以上の収穫を期待できそうですね。

20090513b
キビタキのピッコロピッコロが心地よく響く、北部山域の標高1500m付近に広がるカラマツ林をゆく。周辺の広葉樹をよそに、一足早く一斉に芽吹きが始まっています。

20090513c
いや今日は寒かった。日射しはあって日なたではまあまあだったのですが、うっかりシャツ1枚で出掛けてきたため、県境を吹き抜けてくる寒風に終始ブルブル。定点3時間が限界でした。

20090513d
最近の民有林ではこの手のフェンスが増えています。林道には大抵ゲートが設置してありますが、この時期は地元の利用者に配慮..主には山菜採りですね..して開け放ってあることがほとんどであり、尚かつ一般的なバー形式のゲートでは野生動物には無力なので、民地のみぐるりをフェンスで囲んで、野生鳥獣被害を最小限にとどめようとしているようです。高さは2m以上あるのでシカやカモシカには有効ですが、この辺りで最近増えているサルにはあまり意味はないでしょうね。

GR DIGITAL
COOLPIX P6000

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2009年5月12日 (火)

裏山探索

20090512
今日は午前中限定で、裏山のもっとも大きい水系の源流部までさかのぼり踏査。林道で行けるところまで車で走り、崩落地点から先は小一時間ほど歩行。当初の調査&撮影目的を達してのち、コノハズクの声に誘われるように沢沿いに少し下って、流域途中の名もなき滝に寄り道です。源流とは言っても水源は大沼なので、ここの水が涸れることはありません。

20090512b
赤城山と言えば白樺牧場のレンゲツツジが有名ですが、それにはさすがにまだ半月以上早いですね。北部フィールドと同様、山麓の標高700m辺りより上..つまり我が家と同じくらい..まで上がると、場所によってはヤマツツジが見頃です。

20090512c
もう一つこの季節の赤城山と言えばアカヤシオ。もうそろそろ終わりかと思いつつも、帰る道すがらなので覚満淵まで上がってみると、平日だというのに結構な人手に驚きました。話しかけられたカメラ親父によれば、昨日だか今日の上毛新聞に載ったらしく、なるほどさもありなんと合点がいった次第です。ちなみに紙面には満開で見頃とか書いてあったそうですが、鳥居峠付近のものはとうに見頃は終えてますのでご注意を。ま、黒檜山や駒ヶ岳まで上がればまだ大丈夫でしょうけど..

EOS5D Mk2(EF28-300/3.5-5.6L IS)

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2009年5月11日 (月)

虫媒花と風媒花

そろそろ初夏の花木が山を賑わせる季節です。例えばヤマツツジなどは受粉に昆虫や鳥の力を借りる必要があるため、見た目に目立つ派手な花を咲かせます。中には見た目だけでなく、匂いなどで惹きつける花もあります。そのような花を虫媒花と言いますが、コナラやミズナラなどのようにどちらかと言えば小さく地味な花をつけるものは、受粉に自然の風の力を利用するため、風媒花と呼ばれます。

20090511
標高の低いところではボチボチ咲き始めたヤマツツジ。ハチが忙しそうに花の周辺を飛び回っています。

20090511b
こちらはコナラ。写真のように紐状に垂れ下がったものは雄花の集まりで、雌花は今年伸びた新しい枝につく葉の付け根..専門的には葉腋という..にあり、それがいわゆるドングリになるわけです。サワグルミやオニグルミも同じような感じですね。もちろん風媒花であっても、必ずしも風頼みだけでなく、昆虫による受粉媒介もあります。

20090511c
沢沿いの斜面からアカハラが飛び出して枝に留まりました。踏査行動中にコリメートシステムのビデオカメラを持つことはまずありませんが、たまたま直前にアナグマを撮っていたため、そのまま近くの二又の木に押し当てて静止画で撮影。

EOS-1D Mk3(EF28-300/3.5-5.6L IS)
COOLPIX P6000
iVIS HV10(TSN-604)

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2009年5月10日 (日)

週末家仕事

先月中旬から以降、調査と撮影でほとんど家にいなかったため、この週末は家周りの用事に従事。昨日は今シーズン最初の草刈りに半日費やし、その後はまだスタッドレスのままだった取材用ワンボックスカーをノーマルタイヤに換装、夕方は犬小屋の掃除。今日は今日で朝からデッキ他木製外構部にキシラデの防腐剤を塗布、午後は家人の畑作業の手伝いを少々。

そして二日間よくも働いたものだと、午後遅くには芝生の上にキャンプチェアを出して、ブナの木陰で借りてきたDVD映画を見つつ、冷たいビールにのどを鳴らしました。秋口まで続く草刈りはやっかいだけど、外の風が気持ちの良い季節がやって来ましたねぇ(嬉)。

20090510
牧草地に揺れるのは菜の花。え、今頃?などと言ってはいけない、ここは標高700m..写真の牧草地は約800mだけど..の高原なのである。ついでに写真の水平が出ていないなどとも言ってはいけない、ここはこういう地形なのである。

20090510b
まだ探せば桜が咲いているのも高原の証。写真のヤマザクラは近所の自動撮影装置近くのもので、自生ではなくおそらく誰かの手によるもの。なぜ判るのかって?だって「ヤマザクラ」と彫られた木製のプレートが掛かっているから(笑)。

COOLPIX P6000

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2009年5月 9日 (土)

ご近所グマ

20090509
近所の畑にクマの足跡を見つけました。畑は我が家からは300mほど山側に位置し、別荘が数軒隣接しています。足跡は反対側の演習林より出て、件の別荘の一つに向かっていますが、GWも終わって建屋には人の気配はありません。よく無造作に庭にゴミが放置してあるのを見かけるので、その当たりが目当てだったのかもしれません。まあ推測に過ぎませんが、もしそうだとするとやっかいな話になりかねないので、しばらく用心しておくにこしたことはないでしょうね。

それにしても今シーズンのクマの初動は早いです。3月下旬に最初の足跡を見つけて以来、近所でも北部フィールドでもよくクマの姿を目にしており、特に近所の森..隣地区のHさんから間借りしている..に常設してある自動撮影装置に記録されたのには驚きました。今の時点で夏から秋にかけての状況を推量する材料は持ち合わせていませんが、記憶に新しい3年前の大量駆除..と言うかほとんど虐殺に近いが..からまださほど時間が経っているわけでもなく、どうでしょう、今年もまた里近くに不用心に出てこなければいいのですが。

COOLPIX P6000

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2009年5月 8日 (金)

リンゴ咲く

20090508
山ごもりしている間に庭のリンゴが花をつけました。ただ、咲いたのは相変わらず実のならない紅玉のほうで、なぜか今年はふじがまだです。このままふじが花をつけないとなると、今冬のツグミの楽しみが無くなってしまうのでちと心配です。

20090508b
近所のヤエザクラも連休中に満開を過ぎ、すでに下枝のほうは散り始めています。

20090508c
今朝はすっかり雨も上がって青空が広がったので、機材抱えてひとっ走り北部フィールドへ車を走らせたのですが、現着するなり再び雨雲が広がってすぐに雨が降り出したため、あえなく出戻りとなりました。昨晩天気図を見るのを忘れていたので、ちょっと雲の動きを読み違えましたね(苦笑)。

COOLPIX P6000

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2009年5月 7日 (木)

春の山ごもり

20090507
世間ではGWと言われている連休後半の三日間、高速渋滞や新型ウィルス騒ぎとは無縁に、恒例の春の山ごもり調査で過ごす。下界ではあいにくの雨模様だったようだが、秘境と呼ばれる山塊に抱かれた関東北部山域では天候も保ってくれ、調査結果も有意義に得ることができた。

続きを読む "春の山ごもり"

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2009年5月 3日 (日)

レース鳩の脚環

明日からの山ごもりに備えて今日は朝からその準備に追われました。装備品のチェックなど一通りにめどを付け、その後は最近山から持ち帰った収集品の数々を整理したのですが、その中の一つに鳥の足輪があります。足輪は主にバンディングなど調査・研究目的で使われるものですが、これはいつも見る小鳥類の足輪とは異なり、割と大型のもです。符番された番号からレース鳩に付けられる脚環と判明、日本鳩レース協会のWebで調べたところ、以前に山梨地区のレース鳩に付けられたもののようです。

20090503
で、これをどこで拾ったのかと言えば、先だって北部フィールド内にて天狗様の主要パーチポイントを調査した際、食事場に使っている岩場に落ちていたペリットの中から見つけたものです。

天狗様はキジバトなども餌にすることはあるので、山鳩の類に較べて直線的に高空を移動していくレース鳩は、ある意味格好の餌と言えるかもしれません。都市部に住み着いたハヤブサや都市郊外のオオタカなどが、レース鳩の鳩舎を待ち伏せする例はよくある話ですが、該当のレース鳩はより遠くに移動するために山間地にさしかかったところを、不幸にも天狗様に認められて捕食されてしまったと考えられます。

GR DIGITAL

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2009年5月 2日 (土)

上越国境沿いに春が到着

20090502
桜前線も北上を極め、現在は本州最北の地である青森界隈をうろついているようですが、我が県でも上越国境沿いの北部山域にまで到達しました。谷を吹く風に揺れるヤマザクラ、山に咲いてこそヤマザクラ、その美しさにはいつ見ても惚れ惚れします。

20090502b
今年は残雪が少ないです。いつもなら盛大な雪庇が見られる上越国境の稜線も寂しく、年輪を刻むような急峻な谷筋にも少ししか残っていないですね。

20090502c
谷を挟んだ対岸のブナの木に、陽炎に揺れるクマの親子の姿を見つけました。うだるような初夏の日射しの中、無心にブナの若芽を食べていました。このあと同じ斜面を目を皿のようにして探してみると、この親子の他に3頭の若いクマを確認、一度に5頭ものツキノワグマを見るのは初めてです。

20090502d
今日は仲間のIさんと北部山域へ調査山行。偶然にも某自然保護団体の現地WGと一緒になり、調査結果と合わせて非常に興味あるデータが取れました。ああ、そんなこともあるものなかと、目から鱗が落ちるとはまさにこのことで、30年近い私の観察歴においても新たな知見を得ることができました。偉大なる風の精霊に感謝。

EOS40D(EF100-400/3.5-5.6L IS)
COOLPIX P6000

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2009年5月 1日 (金)

初夏を飛び越して

20090501
5月ですねぇ、標高700mの我が赤城高原でもミズキの葉が開き始めました。キビタキも渡ってきて、いよいよ初夏がそこまでやって来たようです。

20090501b
ただ山は初夏を通り過ぎて、一足早く夏が来たように暑かったですね。例のごとく館林では30℃近くまで上がったらしいですが、今日は午後からその東毛方面へ仕事で出る予定があったので、岩場には上がらず麓からの観察で済ませました。ツミの雄がヒヨドリを追いかけるシーンで時間切れ、後ろ髪引かれる思いでの下山です。

COOLPIX P6000

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