花香る初夏
こうも緑には種類があったのかと感心するほど多彩な新緑も落ち着きはじめ、パレットで絵の具が少しずつ混ざり合うように、山野の景色が同じ緑一色に統一されていきます。そしてそれまで主役であったヤマツツジやミツバツツジに代わって、独特の芳香を漂わせる花木が山肌を賑わせ始めています。
山間地の沢沿いの斜面至るところで、青紫の花を風に揺らしているのはヤマフジ。
奥山から里山へと続く川筋の河畔林で、我が世の春を謳歌するハリエンジュ。
秋には小粒ながら沢山の実を付け、鳥やけものたちに恵みを分かつミズキの花も、まさに今がその最盛期。
調査にフィールドスコープは欠かせない道具の一つですが、観察が長時間にわたる場合、同じ姿勢で接眼レンズを覗き続けるのはかなり疲れます。そこで登場するのが簡易コリメートシステム。普段は無用の長物であるビデオカメラの液晶モニターを開いて、少し離れた位置から楽な姿勢で自由に見ることができ、非常に重宝しています。ディティールは望むべくもありませんが、デジタルズームを併用することで、日中ならそこそこ離れた場所からでも観察可能です。ま、あくまでそれなりですが..
昨今の一眼デジカメに標準装備されるようになったライブビューも便利に使っています。映像素子の発熱を抑えるために長時間は見られませんが、ちょっとした確認程度ならいちいちフィールドスコープに付け替えることなく、対象の様子を拡大観察..5倍と10倍が可能..することができます。特に山行調査の場合は三脚が一本しかないので便利この上ないですね。ただ難点は1DMk3の場合だとAFが効かないことかな。
EOS-1D Mk3(EF100-400/4.5-5.6L IS)
EOS5D Mk2(EF70-200/2.8L IS)
COOLPIX P6000
PS.
先日家人が聞いていたカッコウですが、本日私も今シーズン初認。例年通りと言えばそうなんですが、ホトトギスより早いのは珍しいことです。
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