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2009年5月15日 (金)

エゾハルゼミ鳴く

20090515
嵐の去ったあとは実にさわやかな朝です。ひんやりとした空気に昨日の残り物の風が少々、クロフネツツジが朝陽に白く輝いています。私はまだ聴いていませんが、朝採り帰りの家人がカッコウの声を聴いたとのこと。例年よりは若干早いようなので、もしかしたらさらに北上する個体が通りすがりに鳴いていったのかもしれません。

20090515b
パステルトーンの新緑も徐々にその調子あげ、標高1100mの岩場から見下ろす本谷の核心部まで染めつつあるのが判ります。景色の中にところどころ白く残っていたヤマザクラも、昨日の強風ですっかり散ってしまい、代わりにトウゴクミツバツツジの赤紫色の花が見え隠れしています。遠くで鳴くジュウイチの声が風に乗って届き、アマツバメが足元の岩場をかすめて飛ぶと、谷底の森からエゾハルゼミの鳴き声が遠慮がちに聞こえてきました。こう気温が低くてはまだ本調子にはほど遠いようですが、やがて谷全体が彼らの大合唱に包まれるようになると、北部フィールドにも本格的な初夏が訪れます。

EOS5D Mk2(EF17-40/4L)
COOLPIX P6000

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