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2009年5月16日 (土)

桜道

スチル撮影では日夜活動中の5DMk2だが、最近ほとんど話題の動画機能を使って撮影していない。半年ちょっと使ってきて、フォーマットで言えばこれはもう間違いなくMPEG-2でしか需要がない..5DMk2はいわゆるMPEG-4系のH.264..のと、思うようなマニュアル操作がしづらく撮影自体がいちいち面倒なのが一番大きな理由。1シーンの撮影に人数と時間を掛けられる映画やPVと異なり、素材データとしての撮影をワンマンオペレーションでこなすのとでは、やはりコスト的に事情が異なるのだ。現時点ではまだ制約の多いH.264より、扱いやすいMPEG-2のほうが望ましいという編集側の都合もあるし。

何度か仕事でFlashムービーに組み込んで試行してみたものの、その映像自体はコンバージョンレンズの組み合わせで既存のビデオカメラでも撮れなくはないものだったのも事実。まあ、クライアント側の興味本位もあり、こちらとしてもハード的には元を取ってしまったので結果オーライなのだが。業務でなく逆に趣味の範囲でならおもしろい機材と言えるが、残念ながら今のところ趣味でビデオを撮るほどヒマがない。それに日常の調査業務やライフワークであるワイルドライフの撮影を考えると、レンズの焦点距離の問題もあって、フルサイズよりも1DやAPS-C機の後継機に同じ機能が付くことを心待ちにしている。APS-C機ならこの春にKissデジが実現したようだが、まああれは問題外。

ちなみに昨年来より、コリメートビデオシステムの後継機としてAVCHDについてもいろいろ情報収集しており、ソニーのXR520VやパナのGH1あたりはハード的にかなり興味を引くものがあるのだが、フォーマットの部分では5DMk2と同様の問題を残してる。単なる映像の記録だけならフォーマットなど何でも良く、別途キャプチャ作業の必要がないAVCHD..そういう意味では5DMk2も同等..の利便性は高く評価できるが、映像はやはり編集してなんぼのものなので、特に業務用途ではワークフローを無視することもできず、そこは二の足を踏まざるを得ないのが現状だ。

20090516

EOS5D Mk2(EF24-70/2.8L)

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