月見草?いえ待宵草です
草地の花々もだいぶ種類が少なくなりましたが、マツヨイグサ(待宵草)はまだ元気に花を付けています。一般的な植物の花が日中開花するのに対し、本種は夕方に花が開花..故に待宵草と命名..して、翌朝にはしぼむのが特徴です。本種も当然ながら虫媒花ですが、ハチや蝶の仲間は昼行性であることが多いため、受粉は夜行性の蛾..特にはスズメガの仲間..に頼っています。とは言え、早朝だとまだ花は開いているので、写真のようにハチが来ることもあります。
マツヨイグサにはオオマツヨイグサなどいくつかの種類があり、写真のものはメマツヨイグサ(雌待宵草)です。別名を月見草などと言われるので、いかにも日本古来の植物のように思われがちですが、何れの種も帰化植物(アメリカ大陸原産)であり、日本には江戸時代後期以降に園芸用として持ち込まれたものです。もともと荒れ地などに群生するパイオニア種なので、造成などによって国内に広く定着したようです。
ちなみにツキミソウ(月見草)とは、同じ時期に渡来したこれまた帰化植物(メキシコ原産)を指し、本来は別の種..分類上はマツヨイグサと同じ属..のことです。前述の通り繁殖力が強いマツヨイグサはあっという間に全国に広がったため、俗称としてはマツヨイグサのほうに月見草という名が定着してしまったようですね。
月見草で思い出すのは、南海ホークス時代のノムさん..楽天天狗軍団の現監督である野村克也氏..の言葉で、当時スター選手であり常に世間の脚光を浴びていた長嶋・王の両選手をヒマワリ、人気のあまりないパリーグ選手であった自身を月見草に喩えたのを思い出します..なんて書くと、歳がばれてしまいますね(笑)。
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コメント
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リンクの件、快諾いただきましてありがとうございます。
早速貼らせていただきました。
蒸機や鉄道には興味がおありではないと存じますが
昨年の12月に上越線で走って以来、ボイラーの損傷で入院していたD51です。
この10月からは「みなかみ号」で復活するということで大騒ぎなんです。
くろくまは、線路端での場所取りやマニア同士の異様なおしゃべりが嫌いで
高みでの~んびり、ビール片手に撮影するのが大好き。
春から夏場にはヘイズも多く、辟易してしまうことも多いんです。
天気予報よりも「とねログ」を見ている方が現地の気象が伝わってくるんです。
勿論、素晴らしい画像の数々は、それ以上に楽しませてくれてます。
渋川から水上まで、どんな場所でどんな鉄道風景が撮れるかなって思っているんです。
ちなみに月見草。オオマツヨイグサだとばかり思ってました。
ノムさんより、大宰の名言を想起してしまうアタシはもっと古い人なのかしら。
投稿: くろくま | 2009年9月 2日 (水) 21:55
こちらもリンクしておきました。
> 線路端での場所取りやマニア同士の異様なおしゃべりが嫌いで
どの分野にもその手の輩はいるもんですね。
> 渋川から水上まで、どんな場所でどんな鉄道風景が撮れるかなって思っているんです。
渋川以北の上越線沿いでたまに鉄っちゃんを見かけますが、
皆さんSL狙いなんでしょか。
個人的にはこれから紅葉シーズンだと、
棚下の綾戸峡辺りは面白そうだと思います。
投稿: BigDipper | 2009年9月 3日 (木) 06:20