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2009年10月 2日 (金)

ミサゴと同じく海岸部に多く見られるのがハヤブサ。内陸部の断崖や河川沿いにある岩場などでも繁殖しますが、どちらかと言えば海岸部のほうが好みの生息圏と言えます。ハヤブサはその特徴的な体型を見ても判るとおり、森の中のような狭い空間での行動は苦手で、どちらかと言えば開けた場所で狩りを行います。海や湖沼に面した断崖の上の留まり場で、ひたすら獲物を狙う待ち伏せ猟を得意とするため、渡りの時期に小鳥類が移動ルートとして使う岬などで、狩りをする姿を見かけます。先日のうずの巻く海峡周辺でも、頻繁に地付きの個体が姿を見せ、渡り途中のヒヨドリなどを狙っていました。

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ハヤブサはいわゆる猛禽類の仲間で、分類上もタカ科に属します。が、下位分類でタカ目に属する天狗様やオオタカとは異なり、近縁種のチョウゲンボウなどと一緒にハヤブサ目というグループを独自に形成..と言っても人が勝手に仕分けたものですが..しています。

本来、狩りを生業とするタカの仲間は、贅肉をこそぎ落としたような筋肉質な体型ですが、どちらかと言うとハヤブサはずんぐりむっくり。上昇気流を捉まえて帆翔する天狗様などは、飛翔時に初列風切羽が大きく開いて目立ちますが、ハヤブサの両翼はブーメランのように細長く先が尖っています。それにおよそ猛禽類らしくないつぶらな瞳など、体型の特徴は他のタカとは少々異なります。そして強風をものともせず、高空より一直線に獲物を襲う力強い飛翔は、ほぼ同じ大きさで、前述のようにランナバウトに森林空間を飛び交うオオタカやハイタカのそれとは、明らかに異質なものがあります。

一説には、ハヤブサ属の系統分化は割と最近だと言われています。一般的なワシやタカが、人との関わりを拒絶するが如く生活を送るのに対し、ハヤブサの仲間はダムや橋梁、それに都市部の高層ビルなどに営巣する例が報告されています。人をあまり恐れることなく、人間社会にも適応して生活しようとするその姿は、進化の歴史が新しいことを意味しているのかも知れません。

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