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2010年1月22日 (金)

オーシャンズ

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昨日の強風はそのまま一晩中続き、さらに寒気も入ったため、当然のように今朝は再び氷点下に逆戻り。赤城山の外輪山を雪雲が多い、日の出の少し前にはその雲が赤く焼けました。こういう雲は冬型が強まる予兆となるので、北部フィールドは雪模様になることが多いようです。

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この季節に一晩中風が強いと言うことはすなわちこういうこと。溶けた雪がそのまま凍り付いて路面は見事にツルツル。スパイク付きの長靴を履く私もそうですが、四輪駆動のイヌすら登るのに難儀していました。

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今日からオーシャンズ(原題「OCEANS」)が公開で、珍しくも初日から観てきました。まあ初日からと言っても特別な意味はなく、単に山の天気が悪くてたまたま日中に仕事のアポも無かったからなんですがね。

本作は「WATARIDORI」の監督だったジャック・ペラン氏(仏)の作品で、WATARIDORI同様にディープ・ブルー(DEEP BLUE)やアース(earth)の流れをくむネイチャードキュメンタリーです。内容的にはディープ・ブルー(英・独)に近いものですが、まああれのフランス版と言ったところでしょうか。私は海無し県に住む山人間なので、普段海に接することはほとんどありませんが、子供の頃、野生の王国に目覚める前はジャック・イブ・クストーの世界に憧れた海洋少年だったので、今でも海洋系のドキュメンタリーは気になるほうです。何より生で観たことがない世界というのには常に憧憬がありますしね。

それはそうと本作で登場する海洋シーンは、過去に何度か目にしたものが散見されます。と言ってしまうとでは観る価値がないのかと言えばそうではなく、要は既視感のあるシーンをいかに別の切り口で見せるかといった、言うならば表現者の腕の見せ所ではないでしょうか。WATARIDORIの映像を見たことがあれば判ると思いますが、あれの海中版のようなシーンも多数あって、先の既視感をずいぶんと和らげてくれています。海中という三次元空間を自在に動き回る海洋生物たちは、さながら大空を翔る鳥のようで、副題が「生命の飛ぶ空」とあるのも頷けるというものです。

同じ映像を撮るものとして新たな視点を見いだす意味でも、事前に情報収集をすることなく映画館に乗り込みましたが、アースの時と同じよう実に不思議なアングルやら距離感の体験をさせてもらいました。ザトウクジラの海中での舞いや高速で泳ぐイルカの群れ、それにホオジロザメを至近距離から狙ったシーンなどちょっと鳥肌ものです。一体どうやったら対象にあそこまで生々しく迫れるのかという、野生動物との独特の距離の詰め方には感服させらます。ま、帰ってからメイキング映像をネットで拾って観たので、独自開発の撮影機材群..フランス海軍の魚雷を改造した水中カメラはすごいですね..などその辺りの手の内は判りましたけど。

基本ドキュメンタリーではありますが、WATARIDORIの時と同様に構成には少しだけストーリー性があって、その辺りの演出には賛否が分かれるかも知れません。この時期にこの手のテーマを材料として取り上げると、地球温暖化や海洋汚染問題なども絡めたりして視点がぼやけるところですが、その辺りは必要最小限に抑えてあると思います。ただ、海は地球にあって生命の根源であるという深いテーマに触れる部分もあった割に、そこに関する掘り下げはほとんど無かったように思えるのが残念なところですね。

個人的には宮沢りえのナレーションとエンディングの日本の歌手?の歌は必要なかったかな。吹き替え版しか選択の余地がなかったのですが、出来れば字幕版が見たかったですね。もちろん宮沢りえが悪いと言うことではなく、あくまで個人的な趣向の話ですけど。それと情報を得ようと夕方にWebを覗いたところ、トップページの中央に早々と「大ヒット上映中」の文字があったのには思わず苦笑いです(苦笑)。

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