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2010年3月 1日 (月)

カラスではない

冬の山間部の渓流。主であるヤマセミさえも川下の淵へと出張っている寒さ厳しい水辺で、凍り付くような水温をものともせずに活動しているのがカワガラスです。川辺に棲み体色が黒い..実際はこげ茶色ですが..ことからその名がありますが、スズメ目ではあってもカラスの仲間ではありません。油分をまとった羽毛の間に大量の空気を含ませることで、水面直下や水中での行動を容易としており、さらに体躯に不釣り合いな大きくがっしりとした脚で川の底を歩くことも可能です。

水温が下がることで魚の仲間はその行動が抑えられてしまうため、前述の通り魚食のヤマセミはより温暖な下流域まで足を延ばすようになります。その点カワガラスはカワゲラなど春先に羽化する水棲昆虫を餌としているため、厳冬期でも上流部に留まることができ、しかも多種よりも一足早い繁殖活動に入ることになるのです。天狗様の繁殖開始時期に重なるようにその行動が活発になるカワガラスも、私好みの渓流の生きものと言えます。

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山間部の渓流沿いで普通に見かけるカワガラス。写真の個体は県東部の現場で合間に撮影したものですが、普段は警戒心が強くすぐに逃げていく成鳥も、餌を探すのに忙しいのかこちらをまったく意識することなく、川の中を軽快に歩き回っていました。今日など3mほどのところで突然石をひっくり返した音にビックリさせられました(苦笑)。

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