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2010年10月 7日 (木)

早くも冬鳥

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地球は丸かった..いや、魚眼で撮るから丸いのか(笑)。移動の途中で立ち寄ったのは、その名も地球岬。数え切れないほど北の大地に足を運んでいても、実際に訪れたのは初めての場所。断崖の上から水平線が丸く見えるので、後世の倭人が空々しい名前を付けたのかと思いきや、断崖を意味する「チケウエ」が転訛して「チキュウ」つまり「地球」を当て字にしたんだとか。どこまでホントの話なのか後付け眉唾っぽい気がしないでもないですが、道南きっての観光地なんだそうで、意味不明の愛の鐘?などあったりして、何となくシーズンの喧噪を想像してしまいました。日本人は岬が好きですからね(笑)。

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この辺りで標高は1000~1200m少々ですが、紅葉どころからダケカンバなどはすっかり落葉しています。

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見下ろす谷底は標高600m前後。良い感じで見頃ですねぇ..

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森林限界から落葉したダケカンバ林、そして中層の落葉広葉樹林と、道南の紅葉前線が一目でわかる標本カット。そして驚いたことにここでツグミとマヒワの小群に遭遇し、季節の歩みは待ったなしだとつくづく思い知った次第。ちなみに地元の平年並みと比較しても、この時期にツグミを見るのは一ヶ月以上早い計算です。

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これは地球岬にいたヒガラの群れ。ヒガラなど別に珍しくもないけれど、ここは標高100m少々。桁が一つ違うようで、これまた地元では考えられない状況です。そう言えば地球岬は渡り鳥の通過点としても知られていますが、カラ類も海を渡る個体がいるんでしょうか。ヒガラ以外にもシジュウカラやメジロなども結構な数が屯っていて、海方向に飛び出しては戻ってを繰り返していました。

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今日は過去に見たところ初見のところ、道南を少しずつ北上しながらはしごして見て回りました。道内は平年よりいくらか気温が高いようですが、標高の高いところ..と言ってもせいぜい1000mなんですけど..では朝方は今シーズン初めて手袋を装着する羽目に。これ以上気温が下がるようだと、いよいよ上着を用意しなければなりませんね。

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