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2010年10月24日 (日)

クマ騒動あれこれ

巷ではクマの出没や農作物被害に加え、人的被害まで出ていることに大騒ぎである。全国で80人以上がクマに襲われただの何なのと、とりわけマスコミ報道が必要以上に煽っている状況にうんざりだ。日本の山野にクマが生息していること自体誰でも知った事実であり、そこに隣接する住宅地や畑にその姿を見せたからといって、何を大騒ぎする必要があろうか。

被害にあった人には申し訳ないが、世間の狂想曲的な慌てぶりはそれこそ見ていて滑稽ですらある。そもそもクマと出会い頭になって襲われるなど、毎年どこかで起きている事故であり、ことさら大騒ぎすることでもないのだ。それをさも天変地異でも起きたかのようにステレオタイプな報道を繰り返す、マスコミのアホさ加減に辟易である。クマの出没件数が異常に多いのではない。頭の悪いマスゴミの煽動報道が過剰に多いだけである。

人が山から離れて久しい。山間の里は過疎化が進み、柴刈りに出掛けたり炭を焼くこともなくなり、日常的な狩猟圧も無くなった。自ずからクマに限らず野生動物たちの行動圏が広がったわけで、それ自体何も昨日今日突然の話ではない。そこに来てクマのクの字も知らない輩が、挙って山菜採りだのキノコ採りだのと山へ平然と分け入って、自分からわざわざクマに会いに出掛けている。異常気象で奥山のどんぐりやブナが凶作だなどと、そもそもそんな単純に語れる事ではないのだ。

先日北の大地を走り回った際、道央圏のとある場所で「クマ出没中」の看板を見かけた。彼の地では普通に目にする光景だが、その場所は一番近い集落から40kmは離れた山中である。一番奥に秘湯に近い温泉があるため、林道とは言え一般車が通行することへの注意喚起のようだったが、それにしても「出没している」のは一体どっちなのかよく考えて欲しいものだ。

週頭、北海道の斜里町内に親子グマが姿を見せ、一時騒然とした旨の報道があった。世界でも有数のヒグマ生息地帯である世界自然遺産知床を擁し、その野生動物管理が注目されるお膝元での出来事だったため、マスコミ的にも飛びつきやすいニュースだったに違いない。ひとしきり町内をうろついたクマ..出回っている写真はその数日前に友人と飲んでいた店の前だった(苦笑)..は、その日のうちに有害駆除の名目で地元猟友会に射殺されて一旦ことは収束、その報道も翌日には沈静化したのだが、当の斜里町には終日苦情の電話が殺到し、担当者はてんてこ舞いだった様子。苦情の内容はここに書くまでもない「なぜクマを殺したのか」的なものであり、知床でクマ捕殺報道のために繰り返される事態なのである。

ヒグマの強大さはツキノワグマの比ではない。そんな連中が昼の日中に小学校や保育園のすぐ脇をうろついていた一刻を争う事実には目をつぶり、野生のクマすら見たこともない都市生活自然保護論者達が、自分は決してクマに襲われることのない安全圏に身を置いて、「クマを殺すな」などとシュプレヒコールを挙げて電話を掛けまくったわけである。報道と称して偏った情報を垂れ流す前述のマスゴミに負けず劣らず、こういった偽善的都市生活者の遠吠えも耳障りに他ならない。

そう言えば、先日我が村でもクマに襲われた被害者が出た。竹林でばったり遭遇したクマに殴られた..なぜ竹林に入ったのかの理由を知れば自業自得と納得だが..とかで、野生鳥獣に優しくない我が村のこと、すぐに猟友会が出動して山狩りをしたようである。近くの小学校ではしばらく家族に送迎を求める方針のようだが、これでまたぞろクマ不要論が頭を持ち上げそうで、関係者としては頭痛の種が増えたのが悩ましい..

20101024
基本的にクマは人を避ける行動を取る。その対処さえ間違わなければ、無用な事故は防げるものだ。

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