« 再び雪景色 | トップページ | 万羽鶴に忍び寄る脅威 »

2011年1月30日 (日)

橋梁鷹

20110130
キィキィキィという甲高い声が、冷え切った早朝の街中に響いています。お、今年もまた来ているなと高架橋の橋桁を見上げると、ちょうどチョウゲンボウの雌が飛び立ったところでした。昨晩は仲間との飲み会で遅かったため、そのまま高崎市内に泊まったのですが、その常宿近くを走る新幹線の橋桁に、ここ数年続けて繁殖しているペアがいるのです。別にそれを狙っているわけではないのですが、ここに泊まるとやはり気になりますね。

20110130b
こちらは架線に留まる雄。ちょうどカラスの出勤時間でもあるため、雌より先に上がってきて、辺りを警戒していました。

20110130c
チョウゲンボウハヤブサの仲間なので、営巣場所に頓着しない点はハヤブサとよく似ています。写真は某河川に架かる鉄橋で、昔からチョウゲンボウのペアが複数で繁殖..元々崖地などで集団営巣する習性がある..していることが知られています。ガタガタと橋梁を揺らしながら、1時間に何本もの車輌が連なっていきますが、驚いたことに彼らは橋の欄干の中で子育てをしているのです。いくら何でも相当うるさいと思いますが、目の前に餌場となる広大な河川敷が広がっており、小鳥やノネズミなど餌の確保が容易に行えるため、その辺り居住環境とのバーターと考えているようです。

前述した新幹線の高架の場合だと、構造的に音は上方向に逃げるので、案外静かだとは思いますが、周辺には商店や人家が多く立ち並ぶため、街中の喧噪からは逃れられそうにありません。

とかく猛禽類はその孤高とも映る生き様から、人との関わりから遠ざかることを余儀なくされているイメージがあります。天狗様のように人間社会から遠ざかる生き方を好むものもいれば、チョウゲンボウやハヤブサのように、人の生活環境に入り込んで生活するものもいるということです。どちらかと言えば、鈍感で無神経っぽいところがあるのも事実ですが、環境に対する適用能力が高いとも言えますね。

« 再び雪景色 | トップページ | 万羽鶴に忍び寄る脅威 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。