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2011年9月 1日 (木)

ONE LIFE

台風12号の影響で、県内の平野部では浸水被害が出ています。水害とはまったく縁のない赤城高原ですが、それでも朝からかなり強い調子で雨が降っており、明日はさらに雨量が増すようですね。一応先日のうちに家の周囲で飛ばされそうなものは片付けておいたので、風対策は問題ないと思いますが、赤城山から吹き下ろす南東風は要注意です。

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「ディープ・ブルー(2004年)」から始まった英BBCのネイチャードキュメンタリー映画制作ですが、そのベースとなるのはナチュラル・ヒストリー・ユニット(NHU)と呼ばれる、50年の歴史を持つ自然史を専門に取材するセクションです。BBCはディープ・ブルー後にBBC Earth Filmsを設立し、今回の「ライフ(ONE LIFE)」はその制作第一弾となっています。監督はNHUのマイケル・ガントンと同マーサ・ホームズ。

ライフは一見すると「アース(2008年BBC)」と「オーシャンズ(2010年仏)」を足して二で割ったような印象を受けますが、アースやオーシャンズが地球規模の環境とそこに棲まう生きものたちの紹介に終始していたのに対し、本作は各生物相を代表する種の生活や子育てのシーン、とりわけその種ごとの生き抜くための知恵と工夫を、彼らの目線で捉えることに重きを置いて表現しています。

映画は今日から公開ということで、ここで内容を書くのは割愛します..ドキュメンタリーなのでネタばらしにはならないけど..が、やはり天下のBBCだけあって金掛かってんなぁ、というのが正直な印象です(笑)。

特注のステディカムにハイスピードカメラを組み合わせ、俯瞰と寄りを自在に使い分ける辺りは実に手堅く、さらに徹底して撮影対象のアイレベルまで下げての撮影、特に寄りに関しては、マクロ域まで寄りつつ超深度撮影を可能とするハイビジョンマクロカメラを使っているようです。

アースでもお馴染みのヘリジンバルや、車載用ジャイロ式ステディカム..ヨギカムというらしい..による安定した映像もさることながら、合わせ技のウルトラハイスピードカメラの撮影が凄いです。カメラは米Vision Research製のPhantom HDとその後継機に当たるPhantom FLEXを使用しており、特にPhantom FLEXはフルHDで2570fps(85倍速)、SDならば10750fps(358倍速)を、非圧縮4:4:4または4:2:2でHD-SDI出力するというバケモノみたいな仕様です。フルHDで2570fpsってこんな感じですが、業務用または家庭用カメラに1080/60pが欲しいなどと呑気なことを言っている個人において、そのハンドリングなど想像も付かない代物です。

内容は割愛と言いつつも一つだけ。餌を獲るために海中に飛び込む鳥(カツオドリ)と、その補食から逃れるために空を飛ぶ魚(トビウオ)なんて、種が基本的に備える能力とは真逆の行動をしてまで生を得ようとするシーンなど、本作のタイトルであるライフそのものだと思います。生きることとは手段を選ばず他者を食うことであり、食われまいと必死で逃れるのもまた生き抜くことである、まさにそんな感じですね。

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