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2011年11月24日 (木)

Time Lapse From Space

つい先日、日本人宇宙飛行士である古川聡さんが、ISS(国際宇宙ステーション)からロシアの宇宙船ソユーズにて地球に帰還しました。そのISSより、Time Lapseと呼ばれる微速度撮影の手法で撮られた映像が一部で話題になっています。

Time Lapse From Space - Literally. The Journey Home. from Fragile Oasis on Vimeo.

CGではありません。実写です。圧倒的なスケール感と言うか何と言うか、とにかく素晴らしく美しいの一言でしょうか。都市の人工的な灯りの流れや、雷、それに極地周辺で踊るようなオーロラ、ハリケーンなど。背景となる宇宙空間にはよく見知った星座の数々。何よりこれほど地球が丸く、そして大気の存在を重厚に感じさせる映像は他にはないでしょう。ちょっと前にNHKがハイビジョンカメラで撮影した..撮ったのは古川さんでしたが..似たような映像を流していましたが、選曲と編集の妙もありますがこちらのほうが美しく感じます。そう言えばチラッと古川さんも映っていますね。

微速度撮影というと何だか難しそうですが、これはタイマーなどを利用して一定時間インターバル撮影することを言います。例えば1分につき1枚の画像を24時間撮影すれば、1440枚の画像を記録できます。それをビデオ編集ソフトのタイムラインに載せて30P(1秒間に30枚)として編集すれば、48秒の動画..つまり24時間を1分足らずで早回しする..を作ることができます。プログレッシブ映像の理屈はまさにこのパラパラ漫画の原理であり、Time Lapseの概念自体は目新しいものではないですが、デジタルカメラが主流になって特にその敷居は低くなったと言えます。紹介の映像を撮影したのはISSの搭乗員であり、言うならば映像の素人ですが、とてもそうは見えないですよね。

使用された機材は、NASA絡みですから当然天下のナイコン様のD3S。レンズは主には17-35/2.8だそうで、ISO12800~25600辺りで約20~30分、3秒間隔で500枚程度撮影したものをつないだようです。こういったシチュエーションでは、まさに大型センサーを採用したデジタル一眼の独壇場であり、現在のビデオカメラの性能では分が悪いと言わざるを得ません、と言うかまず無理..先日発表されたC社のEOS C300ならいけそうですが..ですね。通常のデイライト下の撮影では高感度はほとんど用がないですが、人の目の領域を越えた科学の世界こそは、その高感度性能の最大の恩恵にあずかれる分野でしょうね。

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