いと眩し
昨日はおおよそ野外活動には不適な1日でしたが、今日は打って変わっての大快晴。朝こそ氷点下12℃と冷え込みました..もっともそれは赤城高原の話だけど..が、日中はほぼ無風で上着なしでもOKなナイスな1日に。が、周囲は見事な大雪原で、オーバーグラス無しでは眩しくて目を開けていられず、さらに油断していたら思いっきり雪焼けで顔面真っ赤に..
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昨日はおおよそ野外活動には不適な1日でしたが、今日は打って変わっての大快晴。朝こそ氷点下12℃と冷え込みました..もっともそれは赤城高原の話だけど..が、日中はほぼ無風で上着なしでもOKなナイスな1日に。が、周囲は見事な大雪原で、オーバーグラス無しでは眩しくて目を開けていられず、さらに油断していたら思いっきり雪焼けで顔面真っ赤に..
朝、出掛けようと玄関を開けると、50mほど先の目線の高さを、見慣れない大型の鳥が飛んでいくのが目に入りました。我が目を疑いましたが、雪面の上でも異様に目立つ明るいグレー系のその配色は、大陸型のハイイロ○ュウヒのまさにそれ。慌てて車に積んであるカメラを取りに走りましたが、すでにハイチュウは防風林の向こうへと消失後。2階の仕事場にいれば証拠写真ぐらいは撮れたのに、ちょっと残念..
という話を帰ってから家人にしたところ、何と半月くらい前に家の前で見たというから更に驚き。どうやら気が付かないうちに近場にしばらく居着いていた..いる?..ようです。以前、渡りの時期にチュウヒを見たことはあり、特に農閑期の今、家の周辺は雪原化して原野のようになっているので、あの手の連中が越冬していても不思議はないです。いやぁ、うかうかと家に隠っている場合じゃないですね。
急遽ピンチヒッターで雪国現場へ参上。少々安請け合いをしてしまって、こちらの代打の皆様..いやぁT君スマン(汗)..にご面倒をお掛けしていますが、この穴埋めは何れまた..
相変わらずすごい雪です。定点脇で農道を開けようと除雪が始まりましたが、車輌より高い積雪にローダーやショベルカーでは手に負えず、ロータリ車がやって来て一気呵成にやっつけ始めました。やっぱり専用の特機車両の威力は絶大ですね。
先日、北海道の阿寒にて、嘴に空き缶が刺さったままのタンチョウがいると話題になっていました。川底とかに落ちていた空き缶が光ったか何かして、思わずつついて刺してしまったと思われます。缶が刺さったままだと、嘴を開くことが出来ないため、遅かれ早かれ餌が採れずに命を落とすことになります。絶滅危惧種救済という大儀で、保護増殖事業の名の下に税金掛けてせっかく増やしたタンチョウですから、環境省が捕獲..そりゃまた金が掛かるわな..して空き缶を外す算段をしているとのことです。
余談ですが、同じような話を挙げれば、釣り糸の絡んだシギチ、矢が刺さったカモ、風力発電のローターにぶった切られるオジロワシ、道路を横断中に車に轢かれるヤンバルクイナ、狩猟の残渣を食べて鉛中毒になったオオワシ、奥山での開発圧でジワジワ追い詰められつつある天狗様等々、やや味噌も糞も一緒に論った感もありますが、何れも人為的な行為が絡んでの話に大差はありません。
前述の空き缶の話に戻して、その後情報がないのでどうなったのかは知りませんが、タンチョウの命を救うのも人であり、目的と結果はどうであれ空き缶を捨てたのも人なわけで、美談なのか、はたまた人の為せる業なのか。一体どこから人手を介して救うべきで、どこまで行ったら放っておけば良いものなのか、何とも釈然としない不可思議な話です。
ちょっと前にはこんなことも。川を挟んだ対岸の廃業したと覚しきロッジ風の建屋内で、何やら飛び回っているものを発見。拡大して見てみると、シジュウカラが入ったは良いものの、出られなくなってしまったようです。当然、このまま出られなければ、餌が採れずに命を落とす線が濃厚..もちろん入ったので偶然出られる可能性もあり..ですが、この手の話も然るべきところに通報すれば、然るべき人たちが、然るべき金を使って助け出してくれるんでしょうか。あ、シジュウカラは絶滅危惧種でないから、そもそもお上の眼中にないか..
先日の雨で一気に雪解けが進んだばかりでしたが、今朝は再び白銀の世界に逆戻りです。仕事が溜まってどれもこれも締め切りが近づいてきているので、外に行きたくなるような天気でない方が良いって言えば良いんですけどね..
残り少なくなったピラカンサに陣取るヒヨ。窓からそっと狙ってみましたが、肝心の実に雪が積もっているためか、ちょっと思案顔です。夏場は畑を巡って対立関係にある家人も、この季節は彼らにやや同乗気味なので、ミカンやらリンゴやら餌台に出して世話?しているようです。
冬鳥少ない少ない症候群でいないいないと思っていたツグミですが、先だっての出張先では結構見かけました。地面が雪に覆われると、地上を徘徊して採餌する系の連中は餌を見つけづらくなるので、より暖かい地方に南下する傾向にあるというのはありかもしれませんが、何も雪が積もるのは今に始まったわけではないので、不思議と言えば不思議な話です。そもそも南に冬鳥が多いという話でも無さそうですしね。そういえばシメやマヒワなんかもやっぱり少ないですが、もし来シーズンも少ないとなると..
以前、ブラインド撮影での待機中、暇つぶしにマルチバンドの携帯ラジオで短波放送を聞いていた..ベアカントリーではクマ除けの意味もあった..ことがありました。が、ビデオ撮影をするようになった頃と同時期に、どこかの山中に置き忘れて以来、久しくそんなことも無かった..本来ビデオ撮影で余計な音は厳禁(笑)..のですが、最近はスマホアプリでネットラジオを聞いています。当たり前ですが、情報を得るのにラジオは目で追う必要がないので、撮る、観る、という行為を邪魔することはありません。ま、音楽を聴くという高尚な趣味は持ち合わせていないので、もっぱらニュース専門ですが。
スマホラジオは専用機と違って電池の保ちも良くないですし、そもそも携帯電波の届かないエリアでは聞けないというオチはありますが、何台も電子機器を持ち歩くよりは面倒なくて便利です。スマホでよく言われる電池の保ちに関しては、ビデオ用の外部電源を流用できるので、特に心配するものではありません。
昨日の記事に絡んで。ビデオなんだからズームすれば良いではないか、みたいに思う人もいるかもしれないが、そもそもズームというフレーミング操作がいかにもビデオ的で好きではないのである。
写真をやっていてビデオに手を出した人や、ビデオ命みたいない人の映像を観ると、要所要所にズームアップ(ズームインともいう)が入っていて、個人的な感覚ではどうにもビデオ臭くていけない。言葉は悪いが、ズームの安売り状態で、安っぽいというか素人っぽいというか。写真の世界には、特殊な撮影技法を除けば、ズーミングでの表現はありあえないので、写真から入った人が、物珍しさに駆られて多用したがる傾向にあるのは、まあ理解できなくもないのだが..
私も基本は写真屋であるけれども、出来る限りビデオでも組写真的な要素をつないで、シーンを演出したいと常々考えている。ビデオ的ではないので逆に一般ウケはしないものの(苦笑)、それを私の身上的な作風としているので、第三者の演出上の意図は別にして、自分が演出まで手掛ける限りはそれを変えるつもりはない。
ということで、先日のシーンバリエーションの話同様、寄り絵と引き絵は出来る限りセットで抑えるようにしている。
寄り絵はズームアップ相当であり、やはりWeb上での動画配信用途がメイン。昨日も書いたが、こういった構図だと大型スクリーンでは見るのが辛い。
これでもまだ主題が大きい。やはり適度に引いた絵こそ美しい、と個人的には思うのである。
動画の場合、そのシーンが最終的にどのようなシチュエーションで視聴されるのかを、十分意識して撮る必要がある。せっかく撮った映像を色々使い回ししたいとは思うが、やはりそこには視聴に適したフレーミングというのがあるのだ。
動画配信サイトなどWebで動画を視聴する場合、PCだどモニターサイズが千差万別であり、特にスマホにタブレットそれにノート型ともなれば、視聴サイズはことのほか小さく、主題が沈み込まないようアップで見せる工夫をすることが望ましいだろう。もちろん、この場合は表現上の単なるアップではなく、小さいモニターサイズで大きく見せる技術的な意である。
しかし、これが一般放送(含むビデオ視聴)となると話は変わってくる。地デジ化で液晶テレビが一般家庭に普及した昨今、50インチもの大画面で、主題のアップを延々と見せられるのには少なからず問題はある。ハイビジョンを活かした高精細な映像の中に、適切なサイズで主題が表現されるのが理想というものだ。これは今後4Kになれば尚更の話なのである。
そしてこれについては博物館など展示用の大型スクリーンでも同じことが言え、つい先日もそのような映像のオーダーがあったばかり。素材屋としてはそういったニーズにも応えられるよう、たとえそれが生きものの映像であっても、可能な限りバリエーションを用意しておきたいのである。
ま、そうは言っても生きものの場合は一期一会のケースがほとんどで、じゃ次のシーン行ってみよう、みたいな訳にはいかないことがほとんどなのだが..
デジスコばやりの昨今、鳥など撮るとついアップで寄りたくなるのが人情。しかし、動画に限らず、鳥のどアップ写真など何枚見せられても何も感じないし、そもそも面白くも何ともないのである。こういったシーンはあくまでインサートカットに過ぎない。
どう見せるかという演出上の都合もあるので、アップの映像があることに何ら問題はない。が、やたらめったら望遠を使ってアップばかりでは、正直演出も何もあったものではない。適切なフレーミングで押さえたロング(引き絵)に、意図したアップがインサートされるのが望ましいのである。もちろん、個人的にロングが好みだということは否定はしないが..
二十四節気では立春はとうに過ぎ、時期的には雨水でしょうか。初冬の頃ならインディアンサマー、いわゆる小春日和とも言うべき暖かさに、久しぶりに防寒着も手袋も脱ぎ捨てての野外活動です。眼下の河原付近ではガビチョウが、隣接する落葉した雑木林ではカラ類、特にシジュウカラが陽気に春の歌を歌っています。この先まだ寒い日が続きますが、ほんの一瞬だけ冬が息切れした、今日はまさにそんな1日でした。
写真には辛い逆光も、鳥たちにとっては命輝くライティング。羽毛がもっとも華やかにか輝く瞬間です。
ここ数日はデスクワークに追われており、特に穴蔵生活の身にはブラインドは必需品。それは、今年は年明けからずっと家の周囲は雪原状態なので、雪の反射でモニターが見えなくなるから。結構眩しいもんですよ、実際..
日本海側は噂通り積雪量がハンパ無いです。ちょっと幅がある対抗車が来ると、すんなりとは行き違えません。
山に入ればさらに増量。
林道もご覧の通り。普通、杉植林の中はここまで積もりませんって..
突然、行く手の斜面脇の灌木から現れたノウサギが、目の前できびすを返して慌てて逃げていきました..
というストーリーでも作れそうな一枚ですが、実際は勿論、昨夜の出来事ですけどね。
関東の平野部では雨だったそうですが、こちらは見事な大快晴。視界の奥座敷に鎮座する、多雪地帯ならではのなだらかな山容は、森林限界との対比も相まって、この季節ならではの眺めを奏でます。
別にこいつらが目的ではないのですが、ぐるり360℃の捜索範囲には、ことごとく山親父の姿あり。ざっと数えても10頭以上はいましたか。親子あり、喧嘩あり、ラッセルする奴あり、ひたすらトラバースしている奴あり。難なく急斜面の雪をかき分け食を得ようとするその姿は、シカと違って実に見事に雪に順応していますね。あ、左上のカットにもちゃんと写っていますよ、1頭。
雪深いです。軽く2m以上は積もっていますか。久しぶりに股下ラッセルで難儀しました..
我が村では、夏は皆忙しいという理由で、冬に花火を打ち上げます。今日はそんなウィンターフェスティバル。私は昼間所用で飲んでしまったため、まったく地の利を無視してT君に仕事を依頼。今年は同時にビデオ撮りもあったので、VG20の高感度性能を試すにはちょうど良いかと(やや言い訳)..
今朝の某国営放送でもニュースとして取り上げていましたが、巷ではミラーレス機なる言葉が飛び交っています。それはソニーのNEXシリーズ然り、私も仕事で使っているGH2をはじめとしたマイクロフォーサーズ機然り、市場的にはすっかりスタンダードな地位を築きつつあり、現在開催中のCP+の新製品群を見ていれば、まあそんなもんかなと。
私は保守的な人間ではありますが、一眼カメラにミラーが付いていないことを糾弾するほど器量は狭くありません。もちろんミラーがないと光学ファインダーを実装できないので、純粋に動体写真を撮ることを考えると、電気信号像よりは光学像のほうが良いのですが、以前よりビデオ撮影も手掛けている背景上、動画であればEVFの電気信号像には何の違和感もありません。
また同時に一眼カメラなる言葉も一人歩きしているようですが、言葉の生い立ちを考えるに、元々は一眼レフカメラから派生した言葉のようですね。一眼レフのレフがない、つまりミラーレスな状態を指しますが、ミラーがないことが一眼であることを指すわけではなく、どちらかと言えばレンズ交換式であることを意味するようで、それはつまり一眼カメラ=ミラーレス一眼ではなく、何だかややこしい話です。
従来からの考え方でいけば、レンズが1つで済み、さらにそのレンズを交換式にできるのが一眼レフの最大の特徴..レンズ一体式のカメラもあるが..となりますが、本来一眼レフは二眼レフに対する呼称です。ファインダーに光路を導くレンズと、撮像用レンズが別々に用意されているのが二眼レフであり、その両方を1つのレンズでまかなうのが一眼レフとなります。
一眼レフでは、撮影直前まではミラーに反射した像をファインダーで確認、撮影時にミラーを跳ね上げて露光するという複雑な手順を踏みます。ミラーのないシンプルな構造の二眼レフではありましたが、ファインダー用と撮影用に同等のレンズが必要となる、縦位置で撮影できない、近接撮影でパララックスが大きくなるので事実上マクロ撮影は出来ない等々、その後は複雑なミラー機構を有するにもかかわらず一眼レフに主役を取って代わられた経緯があります。
ということで、二眼レフでは理論上ミラーが必要ないため、ミラーレスといえば元祖は二眼レフ..いやライカ版レンジファインダーか..なのですが、ミレーレス一眼と呼ぶ場合はこの限りではない、というまたややこしい話を付け加えなければなりません。
ミラーレスとか一眼レフとか、はたまたレンズ交換式とか一体式とか、その当たりの呼称の統一感が不透明なのも、これと言ってツボにはまるような言い得て妙な言い方がないのが原因なわけですが、昨日発表されたCIPA(カメラ映像機器工業会)のカテゴライズでは、ミラーレス構造のものをレフレックスに対しノンレフレックスと呼ぶことになるそうです。
ただ、ミラーレスにしてもノンレフレックスにしても、市場にあふれるコンデジや、さらにはレンジファインダー機までもを包括することになり、そうなるとミラーがないことで新しさを前面に出したいメーカーの思惑..一眼レフは古くさいものとしたい家電メーカーの思惑と言い替えても良い..としては困った話になるので、CIPAの決め事を各メーカーに押しつけるものではなく、結局は巷に妙な呼称が乱立していくことになりそうです。
しかし、以前にも書きましたが、ミレーレスという無いものを前面に出した呼び方はどうにもピンと来ませんね。将来、一眼レフをカメラ市場から駆逐した時、果たしてミレーラスという言葉が適切なのか、今の内に何とかしておいた方が良いように思うのは私だけでしょうか..
一時的に気温が上がりましたが、再び氷点下の日々へと逆戻り。積雪の上に雨が落ちて、それがすっかり凍り付いているため、まあ歩きにくいこと歩きにくいこと。
今日からCP+が始まりました。目玉の1つであるナイコンの新型機D800は驚異の3600万画素だそうですが、いよいよオーバー3千万の時代が来ましたか。フィルム時代で言うところの、いわゆる中判カメラ並みの写り..公式サンプルの図書館の俯瞰撮影は驚異的な画質ですね!..になるような話ではありますが、そのくらいになると、レンズの解像力が付いていかないとか何とか昔は言われていたように思いますが、実際はどうなんでしょうかね。
ナイコンの公式アナウンスでは、現行ニッコールは問題ないとのことですが、どう考えてもうちにあるオールドMFニッコールたちは力不足でしょうな。モアレを前提にローパスフィルターを装備しない..正確には効力を弱めているらしい..モデルも用意して、徹底した解像力勝負に出ていますが、D800を手にする人たちは、お高い最新ニッコールを手に入れることを心して掛からないと、D700のほうが結果が良い、なんてことになりかねませんね。ま、その点はC社も同じ轍を踏まなければならないとは思いますが..
そのナイコン様も、D90で世界最初のデジタル一眼ムービーの称号を手に入れたにも関わらず、いつしか世間からそんな栄光は忘れ去られ(笑)、C社に遅れること3年半でデジタル一眼ムービーに本格参入のようです。D800は、高感度性能を除けば先に発表されたD4とほぼ同一の動画性能だそうで、当初のEOS5D MarkIIには無かったヘッドフォン端子や、音声レベルメーター、それにマイク感度の設定など音声収録関係もしっかり標準装備です。
3600万画素の高画素が自慢のD800ですが、動画撮影の観点ではフルHDにそんな画素数はまったく必要なく、むしろ間引き処理等によってノイズ対策やエイリアシングの面では逆に不利..D4はISO204800ですがD800はISO25600止まり..になります。最近のC社が画素数を抑え気味にしてダイナミックレンジの確保に走っているのとは対極の選択ですね。フレームレートもEOS MOVIEと同じであり、圧縮方式が同じH.264/MPEG-4 AVCのMOVである点も、3周遅れの後出しジャンケンにしてはやや首をひねる仕様です。但し、HDMIのスルー出力で非圧縮の4:2:2が出る辺りは、流行りの外部レコーダー記録を想定しているのかもしれません。
Joy Ride from Sandro on Vimeo.
先日のC300によるサンプル映像群や、ひいては3年半前にかのVincent Laforest氏によるEOS MOVIEを見てしまっているので、もはやこの手の映像には驚きは感じませんが、ノイズまみれのD2系に愛想を尽かし、EOS-1D MarkIIの高感度性能に驚きC社に流れたナイコン派を一気に引き戻したD3のように、EOS MOVIEに走った世界中のニッコール愛用者たちを呼び戻すには、取り敢えずは十分な喧伝となるでしょうか。
今日はやや風が強かった。風上の斜面で雪煙が上がって、それを対岸の火事だとのんびり眺めていると、その数分後には自身に降りかかって右往左往する羽目に。
ある程度予想していた通りの展開だったので、期待はずれと言ったところまでの感想はありません。個々の映像自体はその道のプロが撮ったものといった感じで、一部を除いて..どのパートとは言いませんが(苦笑)..さすが蛇の道は蛇(失敬!)と言えるものでした。同種の映画に昨年公開されたライフがありますが、ライフが最新の機材と撮影技術の粋を集めたものだとすれば、この映画はさしずめ日本のカメラマンの職人芸のたまもの的な風情ですね。
映画「日本列島 いきものたちの物語」
しかし、残念ながらその構成には疑問符を付けざるを得ません。日本列島何某と銘打っておいて、登場するのはどこかで見た生きものばかり。そう、ほ乳類、鳥、魚、昆虫とその道の映像の達人たちを集めておいて、日本の自然紹介番組でお馴染みの生きものばかりに終始。ドキュメンタリーと言えど、映画に物語の要素を入れ込みたいのは判りますが、親子にこだわるあまり、ストーリーを組み立てやすい生きもの..映像化しやすい撮り慣れた生きものと言い換えても良い..に偏りすぎのように感じました。
奇跡の島・日本列島に満ちあふれる..と言っておきつつ、日本にはヒグマとシカとイノシシ、それにサルしかいないのかい!と思わず突っ込み入れたくなるような構成なんですね。何しろ南西諸島の海を映しておいて、沖縄のジュゴンでも出てくるのかと思いきや、そこでも出てきたのはシカでしたからね(苦笑)。それにナレで絶滅危惧種について言及しつつ奇跡の島を強調していましたが、メインとなって登場した生きもので、喫緊の絶滅危惧種っていましたかねぇ..
私が監督なら、というあり得ない設定ではありますが、どうせなら北海道から沖縄まで、まさに日本列島を季節を追って縦断するような構成..を目指していた雰囲気はありますが、どうにも北海道に青森、それに屋久島と六甲しか印象がない(苦笑)..して、親子の絆をストーリーとして展開するのは青森のサルだけに絞ったほうがシンプルでより訴求力があるように思います。それでいてあとはできる限りの生きものをひたすら登場させるようにしたいですね。新たに撮り下ろすのも良いですが、せっかく皆その道の達人ばかり揃えているのですから、各自手持ちの映像を片っ端からつないでいってこそ、それこそが「奇跡の島・日本列島」であるように思います。
自然科学を扱ったコンテンツがビジネスとして計算できる欧米と違って、日本ではマーケットが年々細くなっていく現実がある中、あえて映画にチャレンジした..逆に言えば映画ならではこそ、か..功績は認めたいところですが、何かこうつくづく勿体ないなぁと感じてしまいますね。
ま、逆かもしれませんが..
ガラケーからスマホに変えての懸案の一つが、手袋を装着状態では満足にスマホの操作が行えないと言う点でした。昔から主に使用しているのは薄手のフリース地の手袋ですが、これだと今時主流の静電容量方式のスクリーンでは反応がかなり悪くなり、特にホームボタンなどは絶望的に反応しません。かと言って、この季節の野外アクティビティを手袋無しで済ますのは相当にキツイものがあり、実際右手の指先のひび割れは酷いもんです(苦笑)。
そこで登場するのが話題のスマホ手袋です。流行りだけあって検索でヒットする商品数は結構な数に上りますが、どれもド派手なものばかりで、おっさんが使うにはちとはばかるものばかり。さらに探ってみると、現場の安全を守るでお馴染みのミドリ安全から、何とか許容範囲の地味さを保ちさらに値段も安い手袋を見つけ、先日早々に手に入れました。
何でも指先に電気を通す導電糸なる素材を編み込んであるらしく、先日早速フィールドで試してみて、電話やブラウズ操作が無事行える..さすがにメールを打つなどのキーボード操作は厳しいが..ことを確認。これで寒さに震えることなくスマホを扱えます。
軒先の寒暖計は氷点下14℃を指しており、今朝は早々とこの冬の最低気温を更新。寒さに慣れたためか数字ほどは寒さを感じません。今回の寒波も週末は一旦小康状態になるようですが、週明けにはまた寒さが戻るようですね、
朝のうちは上越国境から吹き下ろすガスに覆われていた北部フィールドですが、昼前には久しぶりの青空が広がりました。天気が悪い日が続いたこともあって、このところはつまみ食い的な観察しかしていませんでしたが、今日は朝から終日フル装備での出撃。連日の降雪で積雪は1m50cmほどでしょうか、観察道具の他に撮影機材を2セット持ち込んだため、1時間ほどかけて車と撮影ポイントをラッセル3往復して、汗だくになってしまいました。結果?事前に色々準備してのことなので、まあまあですかね(笑)。
連日の寒波で、北日本や日本海側では積雪がエライことになっています。群馬でも県北のみなかみ奥地では、平成18豪雪に匹敵する積雪量になっているようで、藤原の友人は除雪だけで日が暮れるとぼやき散々です。我が赤城高原は積雪量こそ大したことはありませんが、気温だけは上がることなく連日氷点下で推移しており、今朝はとうとう氷点下13℃まで下がりました。
太いつららが下がっているのはジムニー号。3日も乗らずにいたらご覧の通りです(苦笑)。
結露がそのまま凍ってしまって、北側に面した仕事場の窓が開きません。ま、この季節は開ける用事もないので別に構いませんけど..
久しぶりに近所の演習林へ。数年前に隣接する杉林の一部が伐採され、谷沿いの緩斜面の見通しが良くなったせいか、ご近所ラプターたちのたまり場になっています。日中は林縁部のアカマツにノスリやオオタカが留まっていることがありますが、夕方から早朝の時間帯はフクロウも利用している形跡が認められます。写真の古い切り株はその1つなんですが、積もった雪の状態から最近は利用していないことが判りますね。本当はトラップカメラを仕掛けたいのですが、相変わらず機材が出払っているので、今のところちょっと試せていません。