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2012年6月25日 (月)

やはり万年は無理か

昨日、ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していたと言われる、ピンタゾウガメの最後の生き残りであるロンサム・ジョージが死んでしまったようですね。隣島から若い嫁さんを世話してもらっていましたが、結局ペアリングは上手くいかず、これでガラパゴスゾウガメの亜種がまた一種絶滅したことになります。ガラパゴス諸島はダーウィンの進化論..正確にはウォレスの考え方に触発されていて、ダーウィンだけとは言えない事情があるが..でお馴染みで、同じ種が点在する島々によって部位や生態に違いがあることに気付いたのが始まりと言われていますが、有名なフィンチの他、件のゾウガメもそのヒントを与えたと言われています。

ジョージは推定で100歳だったとのことですが、ゾウガメの寿命は200歳ぐらいはあるようなので、ジョージはまだまだ中年の域だったのかもしれません。鶴は千年亀は万年と日本では長寿の象徴的な種ではありますが、さすがに生物学的に万年は無理があるにしても、200歳も生きられるとすれば脊椎動物としては十分長寿ですね。ちなみに最長寿の生きものは海棲生物に多く見られ、貝の仲間には400年以上の記録もあるようです。

20120625
Masai Mara N.R(ケニヤ)のパークロードをのんびり横断するホウシャガメ。日本でカメというとミドリガメ(アカミミガメの俗称)などヌマガメを想像しますが、写真のホウシャガメはゾウガメと同じリクガメの仲間になります。大きさはゾウガメより全然小さい..それでも50cm近くありましたが..ですが、全体的なフォルムはゾウガメによく似ていますね。


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