カテゴリー「里山」の54件の記事

2012年5月11日 (金)

蛙を狙うもの

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昨日の雷雨などどこ吹く風で、谷戸の田んぼはすっきりくっきり良い天気。

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先日のハシブトガラスが拾い食いしていたのは、やはりカエルの幼生だったようです。シュレーゲルアオガエルなども鳴いていましたが、写真はニホンアカガエルの変体中の幼生。まだまだ尾が長いですね。

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カエルを狙っているのはカラスだけでなく、水田の常連と言えばサギ類(写真はダイサギ)でしょうか。当然夏羽であり、飾り羽も風にヒラヒラなびいていました。

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こちらは近年奥山にも進出著しいアオサギ。サギはやはり水辺にいてこそのサギ..の筈が、なぜか杉のてっぺんでのんびり。そう、こいつらはこうして結構樹上にも留まったりするんです。

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猛禽類といっても狙う餌動物は種によって様々。例えば写真のサシバは、春に日本に渡ってくる小型のタカの仲間ですが、里山や森の中でカエルや昆虫など小動物を狙います。


2012年4月29日 (日)

田の春はこれから

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雪国ロードも奥山から平野部へと移動。里の田んぼはまだ田起しもされていない状態で、雪解け水には春の雪形が映り込む。ヒバリが足早に餌をついばむ傍ら、近くではツバメが巣材となる泥を集めていていた。


2011年7月 7日 (木)

青田

里山の青田に湿気を帯びた風が吹き抜ける。畔には水鳥が羽を休め、青い稲には尻の青い蛙の幼生たちが、捕食者の目を逃れてその成長を待ちわびる。

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Picture by EOS MOVIE & Collimate Telescope System

2011年5月18日 (水)

引水

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田起こしとくれば次は引水。今朝方ちょうど開栓したばかりのようで、水圧が高い場所では勢いよく噴出して、さあこれからといった風情です。

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水が田んぼに流れ込むと、嬉しそうにシュレーゲルアオガエルが鳴き始めました。満水になるまでしばらくは掛かりますが、徐々にビオトープ的な人工湿地へと遷移していきます。

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田んぼの周辺で巣材集めをしていたツバメ。時々ハクセキレイに追いかけられて迷惑そうでしたが、隣接する住宅の軒先にペアで交互に入っていくのが見えました。

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現場の移動で信州の奥山へとやって来ました。宿の夕飯は山菜づくしと熊肉の鍋。行者ニンニクをたっぷり頂いて、さてさて明日もがんばりましょう。

2011年5月17日 (火)

田起こし始まる

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雪国の某谷へやって来ています。この辺りは冬ともなれば豪雪とどろく多雪地帯となるため、春の訪れは平野部よりも遅く、ちょうど今頃が田起こしとなるようです。作業に一息ついた農家の爺さんがやって来て、この冬は2m50cmは積もったと妙に嬉しそうに話していきましたが、雪が沢山積もったことではなく、ようやく野良仕事ができることへの喜びのように思います。10時の休みも終わって再びトラクターが動き出すと、ハクセキレイがその後をヨチヨチと付いて歩いて行くのが見えました。

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始まった田起こしを喜ぶのは里山の猛禽サシバ。さらにこれで代かきでも始まれば、繁殖活動に向けて餌動物の確保もできて準備万端です。

2010年7月 8日 (木)

田んぼの生きもの

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昨日のトロピカルな雰囲気(嘘)とは打って変わって、今日は終日踏査デー。周辺の山や谷を2チームに分かれて朝から調査で、私は谷地班編入で何カ所か田んぼなど里山地形を踏査しました。時折吹く風が青田を揺らしていきますが、昨日同様の真夏日に皆汗だくです。

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ホタル生息の立て看板をあちこちで目にしましたが、それを裏付けるように水路の中にはカワニナの仲間が沢山見られました。

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これはご存じトノサマガエル。その昔、子供の頃にトノサマガエルだと思っていたのが、実はダルマガエルだった..関東地方にはトノサマガエルは生息していない..と知った時はちょっとショックでしたが、写真は正真正銘のトノサマガエルです。

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こちらはコオイムシ。見た目も生態もタガメのそれによく似ています。

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オールのような長い脚で水面近くをすいすい泳ぐのは、背泳ぎが得意のマツモムシ。

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夜な夜な田んぼにやって来ては、オタマジャクシなどを漁っていくのはタヌキ。

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ため池で人も恐れずプカプカ浮いているのは、独特の奇妙な色柄をしたカイツブリの雛たち。付近のため池には例外なく彼らの姿を見ることができました。

この他にオニヤンマなども見られました、などと書くといかにも田んぼの生きものを調査したようですが、私はあくまで猛禽屋。写真は合間に適当に撮ったものであって、調査対象はもちろんラプターです。

2010年6月25日 (金)

食性の変化

里山環境の水田撮影のため、利根郡内の各所をはしご。南の地同様にここ県北でも順調に稲が育っています。5月の田植え時期に異常に気温が低かったので、関係農家も心配していたようですが、ここに来て雨も降って気温も持ち直しているので、まずは一安心のようです。

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シオカラトンボの♀とシュレーゲルアオガエルの幼体のツーショット。シオカラトンボがヤゴの時、シュレーゲルアオガエルのオタマとは少々危うい関係となりますが、お互い成熟するともう見向きもしなくなります。双方共に昆虫食となるわけですが、食う食われるの関係が変化したちょっと不思議な光景ですね。

それはそうとやりましたねぇ、岡田ジャパン。昨晩南の地より韋駄天走りで一気に帰郷、荷物のひも解きなど片付けもそこそこに速攻で就寝し、朝早くからビール片手にテレビにかじり付きました。他国開催での決勝トーナメント進出など、見事に下馬評をひっくり返す大金星ではないでしょうか。当初の目標は4強とのことですが、個人的にはもうここまで来れば十分だと思います。決勝初戦のパラグアイ戦では、勝ち負けよりもサムライジャパンここにありの活躍をして欲しいですね。

2010年6月19日 (土)

午前雨傘、午後日傘

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巡り巡って再び南の地へとやって来ています。谷地に点在する里山の稲もだいぶ生長して、夏の青田の雰囲気が漂い始めました。

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田んぼに大きな影が映ったので見上げると、アオサギが旋回しながら降りてくるところでした。近くで見るとなかなかデカイもんですね。

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青田に栄える白い影は、飾り羽を開いた夏羽のチュウサギ。

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今日も目まぐるしく天候が急変。朝は雨と強風、午後は晴れ間に蒸し暑さで、大きな傘が大活躍です。

2010年6月16日 (水)

梅雨入り

今日東北の北部で梅雨入りしました。これで北海道を除くすべての地方で梅雨入り..沖縄は梅雨明けだけど..したことになりますが、何れも平年より3日から2週間ほど遅いことになります。取り敢えず春先に降水量が多かったせいで、関東の水瓶である群馬の各ダムは今のところ満水となっていますが、梅雨入りが遅れたり早く明けたり、また予想以上に雨量が少なかったりすれば、盛夏以降の農業用水に影響が及ぶので、なかなかうっとうしい梅雨とはいえその動向は気になるものです。

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梅雨前線の影響で前線を伴った低気圧が東北地方を通過、昨夜から激しく雨が降りました。雨は昼前には上がりましたが、周辺の山々からは視界を遮るようにガスが立ち上るのが見えました。

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急速に雲が流れ、時折晴れ間が覗きます。雨が降っている間、物寂しそうに鳴いていたトラツグミも、周辺のガスが薄れるのに合わせて静かになりました。

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東北の山間の谷に張り付くように点在する田んぼ。その界隈では夏鳥であるサシバの姿が見られます。サシバはオオタカサイズの中型のタカですが、主な餌は昆虫やカエルなどの小動物で、それらを提供する草地や湿地に好んで生息します。日本では弥生時代以降、山間の谷地などでも稲作を行ってきました。湿地は埋め立てられたりして減少の一途を辿っていますが、その代わりに増えてきたのが田んぼであり、その人為的な湿地帯に上手く適応してきたタカがサシバということになります。農薬の利用で餌動物であるカエルなどが減って、近年は生息について厳しい状況が続いていますが、昔のような有機的な生産方法に回帰することで、コウノトリやトキだけでなく、サシバにとっても良い環境が戻ってくることに期待したいものです。

2010年6月 1日 (火)

夕田んぼ

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夕立と言うほどでもないですが、午後遅くに雨がパラパラ。山からの帰路に田んぼに立ち寄って、EOS MOVIEの素材ライブラリ用の撮影。雨粒の波紋を撮ろうとしたのですが、機材をセッティングしているうちに雨は上がってしまいました。

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朝からクライアントと打ち合わせ。最初は電話で終わらせるはずだったのが、サンプルを見ながらでないと難しいことが判って急遽出向くことに。終了はちょうどお昼頃となったので、コンビニで弁当買って近くのフィールドまで足を延ばし、天狗様を拝みながらのランチタイム。

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