カテゴリー「北海道」の125件の記事

2010年10月15日 (金)

天候不順

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稜線部は朝からガスが掛かったままで視界無し。山脈の反対側に回ってみたらあちらは雨模様でそもそも論外。旅先での天候不順はどうにもしようがないです。仕方ないので林道脇の空き地で現在懸案の公的文書など眺めていたら、いつの間にか寝てしまいました..

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風呂と飯を求めて山を下りてくると、広大な牧歌的な風景の中、そこら中に馬がいるのが目に付きました。馬と言っても道東で見かけるような道産子ではなく、れっきとした競走馬のようです。うちのIさんなら別の意味で馬の善し悪しがわかるのでしょうが(笑)、私にはちょっと縁のない生きものですね。

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揺れたのが局所的だったのか、単に鈍感だったのか、まったく気付きませんでした。この手の表示を見た後では、自ずとトンネルとか崖下とかは敬遠したくなりますね。しかし行く先々でこういう事態になると、またどこぞ何を言われるか判ったもんじゃないですな..

2010年10月14日 (木)

道すがらの野生

道東から一気走りで再び道南へと移動してきました。天気も雨で移動日と割り切って走ってきましたが、お昼頃より雨も上がって、道すがらのワイルドライフたちを楽しむことが出来ました。特に道東で増加傾向のタンチョウが、結構南まで降りてきていることを知り得たのは収穫ですね。それに道内では日本海側を南下するマガンと異なり、主に太平洋側を移動するヒシクイの群れと意外な場所で遭遇したのも、ちょっと道草した成果と言えます。

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オジロワシ

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タンチョウ

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オオヒシクイ

2010年10月13日 (水)

自然淘汰

昨日は通信環境が安定せず..斜里の友人宅で酩酊状態だったのは内緒(笑)..更新できなかったので、本日まとめてアップです。

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今回の旅道中で初めて見かけたキツネ。目つきに鋭さが無くまだ若そうな個体ですが、毛並みも良くて冬支度は済ませている様子。

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昨日今日と道内全般でどうにも天候が安定しませんね。明日以降もこの状況は変わらないようなので、このまま寒気でも入られたら峠は雪で通行できなくなってしまう..まだスタッドレスに換装してないので..ので、そろそろ帰ることを考えなければなりません。各所より「どこに行ってるんだ」的なメールも沢山届いてますしね..

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林道を走り継いで道東の山中へと分け入り、前回調べておいた定点を巡回。ツグミ、マヒワ、それに先日のジョウビタキに続いてこの日はシメを初認。しばらく秋の北の大地には足を運んでいなかったので、私の認識がだいぶずれていたようで、F君はこんなもんですよとさらり。やはり安易に本州感覚では語れないセンサスが必要だと、あらためて感じた次第です。

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調査中は車の窓やリアハッチを開け放っておくので、車中には寒さを逃れてハエやら何やらが入り込みますが、その中には雪虫も数匹混ざっていました。

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今日は昨日の隣接エリアを巡回。生息エリアの概念を考える意味でも、餌動物の生息環境も当然のように考慮しなければなりません。稜線部をササ帯に覆われてしまっていると、狩り場としての利用は難しくなるわけで、そうなると隣接する低標高部の開けた地形というのは、餌動物にとっても狩り主にとっても理想的な環境「かも」しれません。

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一枚目の写真のキツネ、実は右の前足の先が欠損しています。想像するに恐らくは何らかの罠に掛かってしまい、それが外れたものの、負った傷が壊死してしまったと考えられます。傷自体は癒えていて歩くことは出来るようでしたが、野生の四つ足動物がそのうちの1本を不自由にするということは、自身の命に陰りが見え始めていることを意味します。全力で走ったり飛び跳ねたりすることが出来ないので、満足に狩りが行えないのがその理由です。

実際、我々がいたのはかなり山中であり、付近に日常的に観光客が姿を見せるような場所ではないにもかかわらず、しばらくの間我々に張り付くようにして、何とか餌をもらえないものか、状況を推し量っているように見えました。見方によっては生きるために必死とも受け取れますが、恐らくこの冬を越すのはかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。自然界においては、弱い生きものには弱いなりの生き方や知恵がありますが、傷を負ってしまって本来の立ち居位置でその役割を全うできない生きものは、自然に淘汰されてしまう運命にあるのです。

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清里のF君宅から離れ、先日より斜里の友人宅に居候中。今回の旅では山中ばかり徘徊していたので、斜里でようやく北の海らしい幸に有り付きました。今が旬のツブ貝の刺身やマスの白子の天ぷらなど絶品で、いい加減酔っぱらってウィ~..

2010年10月11日 (月)

道央は雨のち晴れ

やや天候に嫌われた感のある道央ラウンドも取り敢えず無事終了し、明日からは道東ラウンドへと突入。北の大地遠征もいよいよ終盤です。今日は4日前のツグミに続いて、ジョウビタキを今シーズン初認しました。

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連日の酒宴で寝不足の頭を引きずって、道東のF君宅へプチ居候。懲りずにビールを飲んだら一気に酔いが回ってバタンキュー状態。明日のこともあるので取り敢えずもう寝ます..

2010年10月 8日 (金)

秋の落とし物

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昨晩のうちに道南から道央へと移動。今朝は放射冷却が起きたようで、峠から見下ろす下界は雲海の下に埋もれていました。

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風が吹くたびにはらはらと舞い落ちるミズナラの落ち葉たち。落葉ほど秋の深まりを感じさせられるシーンはありませんね。

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今日は終日大きなミズナラの下に陣取っていたので、色々な落とし物がありました。背後の森からはシカのラッティングコールが響き、頭上を忙しそうにホシガラスたちが移動していきます。笹藪の下ではリスがどんぐりを抱えて走り、向かいの梢にはクマゲラの姿も見え隠れ。昼間から秘湯の露天に浸かって旅の汗を流し、明日からの第2ラウンドに備えます。

2010年10月 7日 (木)

早くも冬鳥

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地球は丸かった..いや、魚眼で撮るから丸いのか(笑)。移動の途中で立ち寄ったのは、その名も地球岬。数え切れないほど北の大地に足を運んでいても、実際に訪れたのは初めての場所。断崖の上から水平線が丸く見えるので、後世の倭人が空々しい名前を付けたのかと思いきや、断崖を意味する「チケウエ」が転訛して「チキュウ」つまり「地球」を当て字にしたんだとか。どこまでホントの話なのか後付け眉唾っぽい気がしないでもないですが、道南きっての観光地なんだそうで、意味不明の愛の鐘?などあったりして、何となくシーズンの喧噪を想像してしまいました。日本人は岬が好きですからね(笑)。

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この辺りで標高は1000~1200m少々ですが、紅葉どころからダケカンバなどはすっかり落葉しています。

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見下ろす谷底は標高600m前後。良い感じで見頃ですねぇ..

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森林限界から落葉したダケカンバ林、そして中層の落葉広葉樹林と、道南の紅葉前線が一目でわかる標本カット。そして驚いたことにここでツグミとマヒワの小群に遭遇し、季節の歩みは待ったなしだとつくづく思い知った次第。ちなみに地元の平年並みと比較しても、この時期にツグミを見るのは一ヶ月以上早い計算です。

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これは地球岬にいたヒガラの群れ。ヒガラなど別に珍しくもないけれど、ここは標高100m少々。桁が一つ違うようで、これまた地元では考えられない状況です。そう言えば地球岬は渡り鳥の通過点としても知られていますが、カラ類も海を渡る個体がいるんでしょうか。ヒガラ以外にもシジュウカラやメジロなども結構な数が屯っていて、海方向に飛び出しては戻ってを繰り返していました。

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今日は過去に見たところ初見のところ、道南を少しずつ北上しながらはしごして見て回りました。道内は平年よりいくらか気温が高いようですが、標高の高いところ..と言ってもせいぜい1000mなんですけど..では朝方は今シーズン初めて手袋を装着する羽目に。これ以上気温が下がるようだと、いよいよ上着を用意しなければなりませんね。

2010年10月 6日 (水)

北のブナ林

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ブナ林は地元では見慣れた森ではありますが、北の大地でブナの森に分け入るのは十数年ぶりのことです。こちらでは黒松内辺りがブナ林の北限であって、よく足を運んでいる道央や道東にはブナは見られません。一見するとよく似たブナ林ですが、例えば林床のササ密度だけ見ても、地元のとはだいぶ印象が異なります。単純な植生としての相違もさることながら、ちょっと痕跡を探っただけでも、地上を徘徊する小動物にも影響があるのが判ります。

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標高が1000mを超える辺りから森林限界が始まるのも、本州ではちょっと考えられない環境ですね。道央の中央高地ではすでに雪の便りも出ているようですし、あらためて緯度の違いは大きいなぁと思う次第です。

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サシバやハチクマなど時期的に渡り鳥には遅いかなと思っていましたが、結構あちこちでノビタキに出会いました。

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ベアカントリーであるこちらでは、過去に様々なクマ注意喚起看板を見てきましたが、今日のはなかなか良い線いってます。登山道の途中に配してあったのですが、闇雲に怖がらせたり不必要にくだけたりせず、イメージとしてはまさにかんな感じで良いと思います。あえて欲を言えば、文字は縦書きのほうがまとまりがあったでしょうね。

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XLH1の調子が芳しくなく、先週7Dと一緒にプロサービスに修理・調整に出してしまったため、今回のビデオ撮影にはHV30を引っ張り出してきました。EOS MOVIEと超望遠コリメートはCX520がメインとなっているため、H1の予備機としてほとんどその活躍の場が無かった本機ですが、久しぶりに使ってみるとまだまだHDVでは現役でも十分使えることが判ります。特に操作性..ジョイスティックはダメだが..は、アホなソニー機に見習わせたいですね。

2010年9月 4日 (土)

久々の神々の庭

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台風は熱帯低気圧に変わって昨晩のうちに北の大地を離れ、何とか一過の青空の中、ものすごく久しぶりにカムイミンタラへと足を運んでみた。時期的にはもう半月ほど先がベストなのだが、気まぐれな行動ゆえ致し方なしだ。

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さすがに北の大地のさらに高標高地。この夏の猛暑ぶりが信じられないほどの涼しさだ。

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一昨日は肉、昨晩は魚が酒宴の肴。サンマもだいぶ安くなったもんだ..

2010年9月 3日 (金)

ホヤホヤ

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台風の進路を心配しつつ、昨日もあちこち林道を走って北の森の懐へ。

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一昨日は写真を撮る前に踏んじまったクマ糞。昨日は辛うじて?形を崩す前にパチリ。北の大地に来てまでわざわざウ○コ撮るのもアレだけど、これこそはほんのちょっと前の仕業とみえ、湯気が立つほど新鮮なのが良い感じ。

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地元の直売所から半値で仕入れた牛のブロックを、さっさと手際よくさばくのはこれまた地元のHさん。

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夜は仲間たちと焼き肉宴会へと突入。飲み過ぎて朝まで爆睡だったので、昨日のネタが今日の記事に..

2010年9月 1日 (水)

クマの気配

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林道をあちこち走り回ったところ、さすがにここはベアカントリー。古いものもあれば最近のものもあったりと、あちこちにヒグマの気配が濃厚に漂っていた。クマ糞などつい今朝方に用足しましたと言わんばかりに、林道の轍上にあったりして、気付かずに思いっきり車で踏んでしまった..

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暑さから逃れるように山中を徘徊するが、日中に一雨あったせいで、かえって蒸し暑くなったのには閉口。それでも夕方にはそこそこ涼しくなって、車中泊も楽になった..などと書いていたら、気象庁が観測を始めてから113年間で最も暑い年だったとニュースで言っているではないか。通りで..

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