昨日は通信環境が安定せず..斜里の友人宅で酩酊状態だったのは内緒(笑)..更新できなかったので、本日まとめてアップです。
今回の旅道中で初めて見かけたキツネ。目つきに鋭さが無くまだ若そうな個体ですが、毛並みも良くて冬支度は済ませている様子。
昨日今日と道内全般でどうにも天候が安定しませんね。明日以降もこの状況は変わらないようなので、このまま寒気でも入られたら峠は雪で通行できなくなってしまう..まだスタッドレスに換装してないので..ので、そろそろ帰ることを考えなければなりません。各所より「どこに行ってるんだ」的なメールも沢山届いてますしね..
林道を走り継いで道東の山中へと分け入り、前回調べておいた定点を巡回。ツグミ、マヒワ、それに先日のジョウビタキに続いてこの日はシメを初認。しばらく秋の北の大地には足を運んでいなかったので、私の認識がだいぶずれていたようで、F君はこんなもんですよとさらり。やはり安易に本州感覚では語れないセンサスが必要だと、あらためて感じた次第です。

調査中は車の窓やリアハッチを開け放っておくので、車中には寒さを逃れてハエやら何やらが入り込みますが、その中には雪虫も数匹混ざっていました。
今日は昨日の隣接エリアを巡回。生息エリアの概念を考える意味でも、餌動物の生息環境も当然のように考慮しなければなりません。稜線部をササ帯に覆われてしまっていると、狩り場としての利用は難しくなるわけで、そうなると隣接する低標高部の開けた地形というのは、餌動物にとっても狩り主にとっても理想的な環境「かも」しれません。
一枚目の写真のキツネ、実は右の前足の先が欠損しています。想像するに恐らくは何らかの罠に掛かってしまい、それが外れたものの、負った傷が壊死してしまったと考えられます。傷自体は癒えていて歩くことは出来るようでしたが、野生の四つ足動物がそのうちの1本を不自由にするということは、自身の命に陰りが見え始めていることを意味します。全力で走ったり飛び跳ねたりすることが出来ないので、満足に狩りが行えないのがその理由です。
実際、我々がいたのはかなり山中であり、付近に日常的に観光客が姿を見せるような場所ではないにもかかわらず、しばらくの間我々に張り付くようにして、何とか餌をもらえないものか、状況を推し量っているように見えました。見方によっては生きるために必死とも受け取れますが、恐らくこの冬を越すのはかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。自然界においては、弱い生きものには弱いなりの生き方や知恵がありますが、傷を負ってしまって本来の立ち居位置でその役割を全うできない生きものは、自然に淘汰されてしまう運命にあるのです。
清里のF君宅から離れ、先日より斜里の友人宅に居候中。今回の旅では山中ばかり徘徊していたので、斜里でようやく北の海らしい幸に有り付きました。今が旬のツブ貝の刺身やマスの白子の天ぷらなど絶品で、いい加減酔っぱらってウィ~..