カテゴリー「動物」の229件の記事

2012年6月25日 (月)

やはり万年は無理か

昨日、ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していたと言われる、ピンタゾウガメの最後の生き残りであるロンサム・ジョージが死んでしまったようですね。隣島から若い嫁さんを世話してもらっていましたが、結局ペアリングは上手くいかず、これでガラパゴスゾウガメの亜種がまた一種絶滅したことになります。ガラパゴス諸島はダーウィンの進化論..正確にはウォレスの考え方に触発されていて、ダーウィンだけとは言えない事情があるが..でお馴染みで、同じ種が点在する島々によって部位や生態に違いがあることに気付いたのが始まりと言われていますが、有名なフィンチの他、件のゾウガメもそのヒントを与えたと言われています。

ジョージは推定で100歳だったとのことですが、ゾウガメの寿命は200歳ぐらいはあるようなので、ジョージはまだまだ中年の域だったのかもしれません。鶴は千年亀は万年と日本では長寿の象徴的な種ではありますが、さすがに生物学的に万年は無理があるにしても、200歳も生きられるとすれば脊椎動物としては十分長寿ですね。ちなみに最長寿の生きものは海棲生物に多く見られ、貝の仲間には400年以上の記録もあるようです。

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Masai Mara N.R(ケニヤ)のパークロードをのんびり横断するホウシャガメ。日本でカメというとミドリガメ(アカミミガメの俗称)などヌマガメを想像しますが、写真のホウシャガメはゾウガメと同じリクガメの仲間になります。大きさはゾウガメより全然小さい..それでも50cm近くありましたが..ですが、全体的なフォルムはゾウガメによく似ていますね。


2012年5月29日 (火)

けものみちジャンクション

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先日のキツネに続いて、今日の訪問者はまだ若そうなタヌキ。何か探しながら一心不乱に道脇を歩いてきて、こちらのシャッター音に気付いて立ち止まったところ。ちょうど雷雨の直前で辺りが暗くなったタイミングだったため、被写体ブレしてしまったのはご愛敬。と言うか先日の教訓が全く活きてないのが辛いところだな(苦笑)。

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しかしここは真っ昼間からよくけものが通るところだ。先月は先日のキツネと同じ場所でイノシシの親子に遭遇している。どうやら林道を横切るけものみちジャンクションに、たまたま偶然立っていたようである。カーブミラーの左側がけものみちになっているのがお判りかな..

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最近の野外食でのマイブームはこれ。「丸より四角が大きいの」というフレーズで、テレビCMを席巻したペヤングソース焼きそばである。比較のための前提や条件も無しに、いきなり丸より四角が大きい..実際にCMでは図解までされていた..とか言われても納得などできるはずもなく、四角より大きい丸を書いたらどうすんねん!とか何とかテレビに向かって1人突っ込みをしていた人も多いかと思う。

決して焼くことなど無いのに焼きそばを名乗るのはいかがなものかと憤っても、商品名は「やきそば」とあるだけなのでそれもアリか。人によっては湯切りが面倒だという場合もあろうが、カップラーメンとてスープを全部飲み干すような体に悪そうなことをする人は少数派なので、最初に湯を捨てるか最後に残りスープを捨てるかの違いでしかなく、まあどっちもどっち。最近は超大盛タイプと称して丸々二人前入った商品もあって、一度そちらも試してみたが、さすがに最後はちょっと飽きてしまった(苦笑)。何より1食分..実際は2食分だけど..のカロリーが1000kcalオーバーとアナウンスされており、毎日そんなもん食った日にはそりゃもう..

とまあ戯れ言はさておき、とにかくマイブームなのである。基本的に寒い季節は暖を取る意味でもカップラーメンが必携だが、この時期はさすがに無駄に暑い食い物は要らない。必然的にパンを食べることが多くなる..パンは手を汚さず食べながらスコープが覗けるので楽..のである。で、そのパンもちょっと前までメロンパンをマイブームとしていたが、実は今は焼きそばパンだったりする(笑)。先々週手違いで焼きそばパンと件のカップ焼きそばという組み合わせになって、コンビニで買った本人も昼飯時に呆れて食ったばかりだが、今日意図的にまた同じ組み合わせをチャレンジしてみた。ま、アホでんな(笑)。

それよりペヤングをブランドとする製造元のまるか食品は、サッポロ一番で知られたサンヨー食品同様、実は地元群馬の企業である。インスタントラーメンの草分け的存在であった「味の大関」と言えば、私の世代ならばガキの頃に随分とお世話になったはずだ。小腹が空いた三時のおやつに人気のカップワンタンも、ペヤングブランドだったりする。地元密着で仕事させて頂いている身としては、地産地消に少しでも貢献したいと思っており、それ故のマイブームなのである、というのはもちろん単なるこじつけで、野外で食うと旨いから食べてるだけだけどね(笑)。

さらに余談。昨今巷を賑わす「ザクとうふ」なる大ヒット豆腐を生み出した相模屋食料も群馬の企業。そこのモニターの前の君、知っていたかな?


2012年5月14日 (月)

勝手に入る方たち

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木陰に隠れるように親の帰りを待つ子雀たち。たちと言っても子供はこの2羽だけで、スズメの巣立ち雛としてはやや少ないでしょうか。それでも数々ある繁殖阻害要因を乗り越えて、とりえあえずは生き残った兄弟ですから、もう少し頑張ってもらって親雀になってほしいですね。私は野生の世界に憐憫の情を持ち込む方ではないですが、スズメは自宅でねぐらを提供..テラスの隙間に勝手に入り込んでいるだけだけど..している店子さんであり、家人の影響もあってか、最近ちょっと感情移入してしまうところがありますね。

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この辺りは野良猫をよく見かけますが、この方は小奇麗でどこか気品のある佇まいで、首の鈴を見るまでもなくどなたかの飼い猫のようです。人懐っこくて三脚周りでひとしきりスリスリしたり、人の顔を見上げてニャーと鳴いてみたり。実はこの方、最初は私の車の後部座席に寝そべっていたんです。リアハッチ側から荷物をだそうとガタガタしたところ、リアシートからヒョイと顔を出してちょっとビックリしました(汗)。今日は暑かったので後部座席のスライドドアを両側とも開け放っておいたので、知らない間に勝手に上がりこんでいたようです。

車から出てしばらくは日陰でゴロゴロ涼んでいましたが、この後は件の子雀に興味津々で、畑に降りて草薮から虎視眈々と狙っていました。


2012年5月 9日 (水)

雪国には色白が多い

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同種であっても、多雪地帯の生きものはそうでない地域の個体に比べて、より白いとまことしやかに言われますが、ホントに白いですねぇ、このカモシカ。最初見たときはマウンテンゴート(シロイワヤギ)かと思いましたよ。

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そしてこちらのテン(ホンドテン)。写真の冬毛のように、顔が白く体毛が黄色いのをキテンと言いますが、やはり普段地元で見ている個体に比べ、気持ち白っぽい感じがしますね。

ちなみに愛しの天狗様も、japonicaに比べてcanadensisあたりはかなり白っぽい体色です。ま、その内そんな比較写真もお見せできる機会がある?かもしれません..

2012年3月27日 (火)

六尺超え

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カーブミラーが見事に埋まっています。この手のミラーは大体どこ行っても私の上背より高いですが、私が公称182cmなので、積雪は軽く6尺を超えている算段になります。林道上は雪上車やスノモが行き来して圧雪しているので、年間を通しての積雪量は推して知るべしですね。

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サルたちとの距離感は良い感じです。大げさに騒ぎ立てることもなく、かと言って不用意に近づいてくることもない。いかにも野生動物然として立ち居振る舞いは、妙な言い回しですが、結構好感をもてますね。


2012年2月13日 (月)

大快晴

突然、行く手の斜面脇の灌木から現れたノウサギが、目の前できびすを返して慌てて逃げていきました..

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というストーリーでも作れそうな一枚ですが、実際は勿論、昨夜の出来事ですけどね。

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関東の平野部では雨だったそうですが、こちらは見事な大快晴。視界の奥座敷に鎮座する、多雪地帯ならではのなだらかな山容は、森林限界との対比も相まって、この季節ならではの眺めを奏でます。

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別にこいつらが目的ではないのですが、ぐるり360℃の捜索範囲には、ことごとく山親父の姿あり。ざっと数えても10頭以上はいましたか。親子あり、喧嘩あり、ラッセルする奴あり、ひたすらトラバースしている奴あり。難なく急斜面の雪をかき分け食を得ようとするその姿は、シカと違って実に見事に雪に順応していますね。あ、左上のカットにもちゃんと写っていますよ、1頭。

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雪深いです。軽く2m以上は積もっていますか。久しぶりに股下ラッセルで難儀しました..

2012年2月 5日 (日)

行きは歩いて帰りは走って

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ま、逆かもしれませんが..

2012年1月31日 (火)

兎美味し

兎追いし彼の山ぁ、というのはお馴染み故郷の出だしフレーズですが、子供の頃はてっきりウサギは美味しいのかと思っていました(笑)。実際のところ鶏肉に近い味だそうで、肉食ではなかった日本人にも古来から食されてきた経緯が知られています。私もその昔食べたことがあったのですが、どうであったか今ひとつ思い出せません。シカ肉やシシ肉は知り合いの鉄砲撃ちからもらうことがありますが、さすがに今時ノウサギを獲る猟師も少ないでしょうね。

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駄犬が走り出そうとするその先に、真っ白い塊が転がるように逃げていくのを目撃。まさに脱兎の如くとは言い得て妙でしたが、この時間帯にうろつくノウサギも珍しいです。


2012年1月15日 (日)

狐跳び

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キツネですね。2mほどでしょうか、こっちからあっちへビョーンっと跳んでいます。ま、ただそれだけのことなんですけどね。ああ、さぶ..

2012年1月10日 (火)

出入りトレース

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近所の農道上に残されたノウサギの足跡。写真には画角の都合で1トレース写っていませんが、ある一点より出て行ってまた戻るという動きを2回繰り返しています。バタバタと走っている辺りから想像するに、一度は出ていったものの、何かに驚いて慌てて戻り、再び出てきたように思われます。彼らは陽が落ちてすぐに行動を始めるので、その時間帯だとまだ近所の車が走っている可能性があるため、もしかしたらそういったことに驚いたのかもしれません。

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そのある一点とは農道脇の雑木林。ノウサギは日中はこういった林や藪の中に潜んでいて、夕暮れ時から夜にかけて餌を食べに出てきます。これだけハッキリトレースが見て取れると、トラップカメラを2台くらい仕掛けてみたいところですが、向かいは隣家の庭先なので、さすがにそこまでははばかりますね。

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