下の倅が、一昨日ニュースで流れた鍾乳洞の映像を見て「洞窟探検がしたい」と言い、昨晩はテレビで映画「ジュラシック・パーク3」を見て「恐竜の化石が見たい」と言い出し、それならば一緒に見に行ってしまおうと、上野村の不二洞と神流町の恐竜センターへ出掛けてきました。

上野村にある不二洞。今から約1200年前に発見された鍾乳洞で、石灰岩鍾乳洞としては関東最大の規模だそうです。洞窟内は約2.2kmほどあって、夏場ならかなり涼しいようですが、今の季節はかえって外より暖かいほどです。不二洞が世に広く知られるようになったのは、400年ほど前に地元の僧が最奥部まで足を踏み入れ、修行の場として利用したことに端を発するそうで、内部の奇岩には仏にちなんだ名称が付けられています。
EOS30D EF-S10-22/3.5-4.5 10mm
ISO1600 Picture Style「スタンダード」

不二洞で興味深いのは、平成4年の新洞発見の際、そこの堆積物の中からヒグマの骨が見つかった点で、これによって本州にも以前はヒグマが生息していたことが証明されました。また、近くには山犬(恐らくオオカミ)の骨が多数見つかったという、生犬穴(おいぬあな)と呼ばれる鍾乳洞もあり、何かとワイルドライフ好きの心をくすぐってくれる場所であります。
EOS30D EF-S10-22/3.5-4.5 10mm
ISO1600 Picture Style「スタンダード」

里ではとっくに盛りが過ぎたロウバイも、山間部では今が見頃。接写をしようと顔を近づけると、ほのかに良い香りが漂います。
EOS30D EF-S10-22/3.5-4.5 12mm
ISO100 Picture Style「スタンダード」

鍾乳洞の後は神流町の恐竜センターへ。早速入り口でタルボサウルスが出迎えてくれます(嘘)。タルボサウルスは写真だけ見ると北米のティラノサウルスにそっくりですが、ティー・レックスに較べて大きさはやや小振りで、こちらは主にアジアで骨が発見されているそうです。性質はティー・レックス同様に凶暴で、まさに白亜紀後期を代表するアジア最強の獣脚類と言えますね。
Canon iVIS HV10

こちらはモンゴルで発掘されたタルボサウルスの標本骨格。本館の展示とは別に、別棟に以前開催した「モンゴル恐竜化石特別展」のレプリカを展示してあります。
Canon iVIS HV10

これは凄いですね。プロトケラトプス(左)とヴェロキラプトル(右)が、格闘中に息絶えてそのまま化石になったという骨格展示。プロトケラトプスがヴェロキラプトルの前脚をくわえ、ヴェロキラプトルがプロトケラトプスの襟をつかんだ状態..同時に鉤爪を腹部に刺している..で、恐らくは猛烈な砂嵐に巻き込まれたのではないかと言われています。死に至った生きものが化石になるのは、相当な偶然が重なる必要がありますが、まさに格闘中そのままの状態で化石になるというのは、何かこう壮絶なものを感じますね。
Canon iVIS HV10

さらにもっと驚いたのが、ヴェロキラプトルが託卵をしていたのではないかという仮説です。託卵とは、カッコウの仲間が異なる種の鳥に自分の卵を預けて育てさせるという、鳥類特有の生態のことです。確かにヴェロキラプトルは羽毛を有していたことが判っており、鳥類に近い恐竜と言われていて、鳥類が恐竜から進化したのではないかという説の裏付けを体現している恐竜なのです。そう言う意味で、ヴェロキラプトルに託卵の習性があったという説は、非常に興味深いものがありますね。
Canon iVIS HV10
余談ですが、映画「ジュラシック・パーク」のシリーズに、件のヴェロキラプトルがレギュラーで登場します。なかなかの知恵者で且つ集団で狡猾な狩りをするように描かれていますが、実際のモデルはデイノニクスという白亜紀前期の獣脚類で、前述のヴェロキラプトルとは別の種になります。映画の脚本が書かれた時点では、ヴェロキラプトルとデイノニクスは同一種であると認識されていたので、映画内ではそのように演出されたのだそうです。

上野村といえば、十石味噌と猪豚肉が特産。そしてその2品を同時に味わうのならば、猪豚鍋を頂くのが手っ取り早いです。十石味噌の独特な風味と、思いの外くせのない猪豚肉の取り合わせはなかかな味わい深いものがあります。琴平自然活用管理センターにてどうぞ。
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