カテゴリー「昆虫・小動物」の109件の記事

2012年7月30日 (月)

ミンミン

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羽化したばかりなのか、身じろぎもせず路上に落ちていたミンミン。死んでいるものと思って指先を近づけると、不意にバタついて上向きに。突然動いたのを見て、駄犬がちょっかいを出そうとしたのを慌てて静止、放っておけば十中八九車に轢かれるので、近くのミズキの根元に避けておきました。このミンミンゼミが鳴き始めると、いよいよ盛夏真っ盛りですね。


2012年7月27日 (金)

アキ来る

と言ってもこのクソ暑いのに秋らしくなったというようなことではなく、アキアカネが赤城高原にチラホラ姿を見せ始めたという話です。暑さ逃れてはるばる下界から高地に避暑にやって来るわけですが、これだけ暑いと下とそんなに変わらないかと同情の一つもしたくなりますね。

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すっかり珍しくもなくなったアニマルキラーの電柵に留まるアキアカネ。勿論この人たちは感電はしません。

2012年6月22日 (金)

雨宿り

今週は台風4号から始まって、ひたすら雨にたたられた一週間。梅雨時なので雨は仕方ないですが、仕事に支障を来す豪雨は勘弁ですね。今日も午前中は横殴りの雨にやられて、車中待機を余儀なくされました。もっとも、せっかく雨を避けても、踏査で藪こぎすれば何の意味もないですが(苦笑)。

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アマガエルも一緒に車で雨宿り。とは言ってもこの方たちにとって雨は恵みでしょうから、正確には風除けでしょうね。


2012年6月19日 (火)

ヒラヒラフラフラ

スコープを覗いて数キロ先を眺めていると、不意に視野の手前を横切るものがあります。それはアマツバメだったりトンボだったりする場合が多いのですが、今日捕捉したのは、ヒラヒラ小刻みな上下動と、スゥーっと滑るような滑空を交互に繰り返す特徴な飛び方をするアサギマダラ。台風の影響で風の吹き方にムラっけがあって、おそらく飛ぶのに難儀していたと思いますが、谷の中の割と高めをどこ行くでもなくフラフラとしていました。

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数十m先を不規則に飛ぶ小さな蝶を、コリメートシステムで追いかけるのは至難の業。しかもこれは望遠端に近いので35mm換算で約7000mmぐらい。

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雪国の奥山にも台風の影響あり。雨は思いの外少なかったですが、不規則に吹く風と、何より暖かい空気の流入による陽炎には参りました。肉眼ではそこそこ視認できる遠目の山稜も、双眼スコープを覗いた途端にどろどろした世界へと変わっていました。なので撮影ともなればもうそりゃ酷いもんで..

2012年6月14日 (木)

鋸の残骸

水恋鳥の声が聞こえた森へ様子を見に行ってきました。うるさいほどカッコウとホトトギスが鳴く中、ヤブ蚊の猛襲を受けつつ2時間近く林内を歩き回って痕跡を探りましたが、結局は鳴かず飛ばず。やはり単なる通りすがりの方だった可能性が高そうです。まあ、水恋鳥には遭えなかったものの、ハクビシンを間近に見られたのでよしとしますか。あー、痒い..

20120614
件の森に隣接する農道上で、赤城高原でこの時期には珍しいノコギリクワガタの残骸を発見。低地では冬越しの個体が出てくる季節ですが、この界隈では梅雨開け前後が活動期の始まりです。とりあえずこれは何者かによる残渣と思われ、まあおそらくはカラス辺りの線が強いですが、水恋鳥の仕業だと考えるのはちと都合良すぎますかね(笑)。

2012年6月11日 (月)

青大将

セミナーの案内が届いて知りましたが、先のNABで話題をさらったNEX-FS700Jは、何となくまだ先のような気がしていましたが、どうやら今週中に発売になるみたいですね。フルHDで最大10倍のハイスピード撮影というのを、この目で直に見てみたい..サンプル動画はネット上で確認済み..ところですが、多忙につきそれもままならずです。

先行して発売されているCINEMA EOS C300は、もうすでに実際の放送でも使われ始め、チラホラ映像を目にするようになっていますが、追撃するFS700も市場に出回り始めることで、じきにその映像も見ることになるでしょうね。すぐに実戦投入して成果を出すならC300に分がありますが、コスト面や4K収録などではFS700がホットでしょうか。ま、倅に車を買ってやって懐がスッカラカンなので、どのみち今すぐ云々の話ではないですが..

20120611
日向ぼっこで暖機運転中かと思いきや、駄犬がソロソロと近づいた途端、鎌首を持ち上げて威嚇されてしまいました。さらに怒っていたのは当のアオダイショウだけではなかったようで、ピィーヨと鋭く鳴きながら道脇の林縁からノスリが飛び去っていきました。すぐ近くの森で今年もノスリが繁殖中なのは確認済みで、腹を空かせて巣内で待っているであろう雛たちに、少々悪いことしてしまったようです(苦笑)。


2012年5月11日 (金)

蛙を狙うもの

20120511
昨日の雷雨などどこ吹く風で、谷戸の田んぼはすっきりくっきり良い天気。

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先日のハシブトガラスが拾い食いしていたのは、やはりカエルの幼生だったようです。シュレーゲルアオガエルなども鳴いていましたが、写真はニホンアカガエルの変体中の幼生。まだまだ尾が長いですね。

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カエルを狙っているのはカラスだけでなく、水田の常連と言えばサギ類(写真はダイサギ)でしょうか。当然夏羽であり、飾り羽も風にヒラヒラなびいていました。

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こちらは近年奥山にも進出著しいアオサギ。サギはやはり水辺にいてこそのサギ..の筈が、なぜか杉のてっぺんでのんびり。そう、こいつらはこうして結構樹上にも留まったりするんです。

20120511e
猛禽類といっても狙う餌動物は種によって様々。例えば写真のサシバは、春に日本に渡ってくる小型のタカの仲間ですが、里山や森の中でカエルや昆虫など小動物を狙います。


2011年8月31日 (水)

フラット光

台風12号接近の余波で、県北もすっきりしない天気に。今週いっぱいはその台風からは逃れられそうにないので、雨が降らないだけマシかと近所のフィールドへ。が、結局待ち人来たらずだったので、空ではなく足下の世界を撮影して引き上げてきました。

写真的には光はあった方が良いのに越したことはないですが、動画の場合はコントラストがきつくなるよりは、曇天下のフラット光が良い結果になることが多いですね。NDを取っ換え引っ換えしなくても良いのも楽ですし。それとこの手の映像の場合は、被写体..写真はもっとも普通のアゲハであるナミアゲハキアゲハ..が絶えず動き回ることになるので、1080/30pだけでなく一応は720pでも押さえるようにしています。もっとも、噂の5DMk3が1080/60pを実現してくれれば、そんな面倒なことをしなくても良いのですが..

20110831

Picture by EOS MOVIE

2011年8月10日 (水)

ミンミン

「ミィ~ンミンミンミンミィ~ン」でお馴染みのミンミンゼミ。この声を聞くと無条件に入道雲と夏休みを連想させるほど、子供の頃から個人的に盛夏の風物詩となっています。同じようにツクツクボウシも夏のイメージを持っていますが、どちらかと言えばツクツクボウシは午後のセミ..それに盛夏よりは晩夏かな..であり、対してミンミンゼミはお昼前のセミでしょうか。そう言えば和名の漢字表記を調べましたが、鳴き声を由来としているためか、そのままカタカナ表記なんですね。

その昔、仕事で大坂に出張し、クライアントの担当者と酒を飲んでセミの話題になった際、前述の夏の風物詩にミンミンゼミを挙げたところ、関西ではあまり見掛けないとのことで、クマゼミの方が話題として通りが良かったことを記憶しています。ま、所変われば、でしょうか。

それともう一つ。セミと言えば幼虫時代を何年も地中で過ごし、羽化して成虫となってからは数日から数週間で死んでしまうので、何となく薄命のイメージを持たれていますが、ジュウシチネンゼミのように17年も地中で生活していることを考えると、短命どころか昆虫の仲間でかなり長寿と言えます。それに地上よりも地中生活のほうが長いわけですから、彼らなりに地中では相当楽しいことがあるのではないか、などと勘ぐったりしてしまいます(笑)。

20110910

Picture by EOS MOVIE

それにしても暑いですなぁ。今日は館林で 38.5 38.7℃だったとかで、かく言う我が家でも日中は34℃まで上がりました。節電云々以前に我が家にはエアコンはないので、風が吹かない限り涼を取ることは出来ませぬ。午後はクライアントと打ち合わせでしたが、事務所はエアコンが止まっていて暑いので、近くのファミレスに逃げ込んでアイスコーヒー一杯で3時間粘りました..

2011年8月 8日 (月)

深山烏

その昔、フライングボディアタックを得意ワザとしたプロレスラーがいましたが、どことなくそれを彷彿とさせるネーミングの蝶ですね(若い人は知らねぇだろうなぁ)。彼のレスラーはメキシコ系の覆面レスラーでしたが、そのカラーリングも何となくそれ風と言えばそれ風かな(笑)。

という戯れ言はさておき、H虫博士によればミヤマカラスアゲハには春型と夏型の2態あって、蛹の状態で冬を越す春型の方が色合いが美しいという評価があるようです。初夏の頃、林道脇の雪解け水とかで集団吸水しているのが春型になりますが、確かに夏型よりは色調が若干抑え気味でより日本人好みな感じはしますね。

写真は道脇の水たまりに吸水にきた個体ですが、水を飲む行為自体も♂だけに見られるらしく、なぜそうなのかは未だに不明なんだとか。そういえば写真の♂も水を飲むそばから同時に排泄も行っており、だったら最初から飲まなければいいじゃんか、とか浅はかな拙者は思ったりしています。

20110808

Picture by EOS MOVIE

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