カテゴリー「森・植物」の121件の記事

2009年11月15日 (日)

晩秋のブナ林

来たる厳しい冬に備え、すっかり葉を落としたブナの木々。晩秋の抜けるような青空に向けて、その針のような枝先が毛細血管のように広がっています。カサコソと落ち葉を踏みしめながら森の中に歩を進め、同じく冬に備えて忙しそうに枝を伝い走るリスを目で追い、遠く北の地より厳しい冬から逃れて来たツグミやアトリの声に耳を傾けます。耳を澄ませて聞く鳥たちの冬のささやきの向こうには、ジェット気流の風の音が響いていました。

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今日は人気の無くなった晩秋の玉原を静かに散策する予定だったのですが、意外にハイカーが多く思惑外れ。仕方ないのでちょっと足を延ばして鹿俣山へ。玉原では尼ヶ禿山のほうが人気があり、本来鹿俣山は穴場のはずなのですが、これまた狭い山頂を占拠して鍋などつつくハイカー軍団にしてやられ、1分も山頂に留まることなく早々に退散。ま、どのみち鹿俣の山頂は展望が開けてないので、スキー場脇に広がるブナ林をのんびりと下ってきました、とさ。

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2009年10月21日 (水)

秋の日は短し

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朝定例の近所の森見回り散歩は、季節を問わず大体時間が決まっています。夏季は陽が昇っているので出発時はすでに明るいのですが、ここ数日でとうとう歩行中に日の出を見るようになりました。赤城高原は赤城山の北西麓に位置するため、お天道様は小黒桧山の稜線より顔を出します。

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やや太めの体に大きめの帽子を被っているのはミズナラのどんぐり。帽子が2つで兄弟のようですが、1人は先に地面に落ちてしまったようですね。北部フィールドの森を歩くと、落ち葉の間に沢山のどんぐりを見つけることができますが、ミズナラもコナラも、並作よりやや良といった感じでしょうか。

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日の出が遅いと言うことは、日の入りが早くなっていることを意味します。午後も4時近くになると、すでに西日が傾き始めるので、影が長く延びていますね。初夏の頃と比べると、日中の行動時間もだいぶ短くなっていて、慌てて山から下山するようです。

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2009年10月19日 (月)

小さな柿

ご存じの通り、柿は大別すると甘柿と渋柿とに分けられます。最近では品種改良で寒冷地でも甘く熟す種類もあるようですが、一般的に寒いところでは甘柿も甘くならずに渋柿となってしまいます。我が県で言えば、概ね渋川以北では甘柿は珍しいと言えますね。

渋柿の渋さはタンニンという成分にあり、これが水に溶け出しやすいことから、果肉の渋みが強くなります。アルコールに漬けたり干し柿にすることでタンニンは抜くことができるので、渋柿だから食べられないということではありません。実が熟して柔らかくなっても同じような効果がありますが、普通その状態で実を採ることはまれなので、大体どこでも鳥たちの餌になっていますね。晩秋の頃、甘党のヒヨドリやムクドリ、それにアオゲラ辺りを見掛けることが多いようです。

その昔、田舎で甘いものと言えば、あんこかイモくらいなもので、中でも柿は子供たちの大切なおやつとして重宝されました。大抵どこの家に行っても庭先や畑の畦に柿の木の1本も立っており、時期が来れば家族で柿もぎをする風景が見られました。が、今ではお菓子など甘いものが普通に出回るようになったため、過疎化が進んだことも手伝って、柿の木は実を付けたまま放置されることが多くなっています。そしてその結果、里山近くの野生動物たちを誘引する原因の1つになっています。最近では、そんな里に現れて柿の実を食べるクマを防ごうと、一般から参加者を募集して、クマより先に柿の実を収穫してしまう..もちろん柿の実はお土産で持ち帰る..イベントが、クマ対策の一環として行われています。

一応我が家にも柿の木があるのですが、何年か前にうっかり刈払機で傷つけてしまってから機嫌を損ねたとみえ、どうも実を付ける気配がありません。まあどうせ実が付いたところで甘柿にはなりそうもないのですが、鳥たちの餌にしたいと思っているので、それまではと辛抱しているところです。やっぱり柿は8年でしょうかねぇ..

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写真は近くの防風林に植わっているシナノガキ。中国原産で柿の野生種に当たるらしく、その実は小さいですが熟せば食べられます。とは言えやはり寒冷地では甘くはならないので、誰も近所でも食べる人はいませんね。これから北風が吹き付けるようになり、天然の干し柿状態に近づく頃は、鳥たちが端からきれい平らげることになります。

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2009年10月14日 (水)

どんぐり落果

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先週の台風でだいぶ森のどんぐりが落ちました。勢いのなくなった下生えをかき分けて森の中を歩くと、林床に沢山のどんぐりが転がっているのが判ります。1本のコナラの根元に立ち、試しに両足の下のどんぐりを拾い集めてみると、1回で片手に余る量が集まりました。ブナほどは年による結実の差はありませんが、それでもどんぐりの豊凶は、森に暮らす生きものにとっては快適な冬越しを占う切実な問題。クマやイノシシ、リスにアカネズミ、そしてカケスたちにとっても待ちに待った大切な秋のご馳走です。

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2009年10月 5日 (月)

天南星

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「天南星」と書いてテンナンショウ。写真はマムシグサの実ですが、テンナンショウ属というサトイモ科の仲間です。有毒であることが知られていますが、命を左右するほどでもないようで、アイヌにはこの仲間を食用とする習慣があると聞いています。サトイモの仲間ですから、毒素を抜くか弱めることができれば、それなりに食用にはなるのでしょうね。それに適度な毒気は薬にもなるので、球茎は漢方薬にも使われるようです。まだ緑が多くを占める森の中、この毒々しさにいつも目を奪われます。

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2009年9月25日 (金)

アケビ争奪戦

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留守にしていた連休中、帰ってからの楽しみにと狙っていた近所のアケビが獲られてしまいました。状況からある程度は予想していましたが、道際の獲りやすいものは軒並みやられてしまいました。出掛ける前、その熟し方から何となく予感はあったんですけどね。

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それでも少し森へ分け入った急斜面にて、何とか今年の我が家の分は確保。とりあえず家人に対しては面目が立ちました。

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果たして誰の仕業か、などとこのブログで犯人捜しを始めると、思わず野生動物を疑いそうになりますが、路上に落ちていた食べかすの歯形は明らかに人のもの。実は近所に住んでいる中国人農業研修生であることは判っていて、毎年彼らと競って獲りあっているので、今年は負けまいと思っていたんですが、見透かしたように連休中に一網打尽とは恐れ入りました(笑)。

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2009年9月17日 (木)

暑さ寒さも彼岸まで

今朝は涼しさを通り越して、やや身震いする肌寒さを感じました。5時半の時点で外気温は7℃。厳冬期なら逆に暖かく感じるところですが、日中はまだまだ20℃前後まで上がるので、歳のせいもあってか、いきなり一ケタ代は体の調節がついていきませんね。

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水蒸気が冷気で冷やされて、クモの巣に朝露が付いています。これから季節が進むにつれ、これら水滴はやがて霜へと変わることになります。

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季節柄、利根沼田地方では秋そばの花が満開です。

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ツリガネニンジンも秋の花。これは白でなくオーソドックスな色合いですね。

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暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、日中はずいぶんと過ごしやすい気温になりましたが、今日はまだ日射しが強く感じられました。ジッとしていると日に焼けそうなので、日陰を探して逃げ込むのですが、しばらく日陰にいると今度は肌寒くなってくるので、ジワジワと移動する日なたと日陰の境に沿って、私も2本の三脚をジワジワ移動する事態に(笑)。

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2009年9月16日 (水)

粟泥棒

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餌台用に黍(キビ)を植えているのは先日記事にしたとおりですが、実は隣には粟..誰だクリって読んでいるのは(笑)..も植えています。風が吹いていないときでも穂がユラユラと揺れることがありますが、大抵そんな時はスズメがグループでやって来たりしています。餌の乏しい時期用とは思っているのですが、こればかりはどうもしようがないようですね(苦笑)。

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そしてスズメの陰にカワラヒワあり。相変わらずヒマワリの種を失敬にやって来ていますが、横目で虎視眈々とキビとアワも狙っているフシありです。家人が庭に出るたびに、キリキリと鳴きながら向かいのトウモロコシ畑に一時的に避難しており、ちょうどテスト中だった遠距離写撃用の機材で2階の窓から狙ってみました。距離にして約90mほど離れており、当然大気の揺らぎの影響大なのですが、この条件下でここまで写ればまあ必要十分でしょう。

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2009年9月 8日 (火)

青い山の実り

朝晩はだいぶ涼しくなり、草地や林縁部にはススキの穂も目立つようになりましたが、まだまだ山野は夏草に覆われています。それでも森の中を歩いてみると、随所に山の実りを見つけることができます。もちろんどの実もまだ青く、我々人は手を出すことをはばかられますが、森の生きものたちは今か今かと心待ちにしていることでしょう。

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山栗

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どんぐり(コナラ)

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アケビ

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ミズキ

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ヤマゴボウ..正確にはヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)..はもともと北米が原産の帰化植物で、彼の地ではインクベリーなどと呼ばれています。子供の頃はその黒い実をつぶし、近所の家の塀に落書きしてよく怒られました。アケビや桑の実などは食べられましたが、ヤマゴボウは毒草で食べられないので、学校帰りのイタズラの道具と化していましたね(笑)。

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そんなヤマゴボウの実をヒヨドリが食べていますが、熟した実の毒性は茎ほどは強くなく、彼らにとっては平気なようです。考えてみれば、鳥や動物に種子を散布してもらうのに、その実に毒があってはそれもままなりません。さりとて満足に種子ができていない、熟す前に食べられてしまってもそれもまた困りものなので、熟して以降に毒性が弱くなるという性質も、ヤマゴボウの成長戦略と言えるのでしょう。

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2009年8月31日 (月)

秋の高山植物

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このブログはフィールドノートを謳っているので、基本的にその日に起きたこと、その日に撮影した写真を掲載するようにしています。が、今日は月末であると同時に台風日和であったため、昨日撮った秋の高山植物の写真で失礼いたします。

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