カテゴリー「機材・道具」の232件の記事

2012年8月 7日 (火)

大玉ゴロゴロ

早くも立秋。今日の赤城高原は日射しはあったものの、肌寒くらいの北風が高原を吹き抜けていて、7月以降初めて汗をかくことのない爽やかの一日でした。

さて、以前からアナウンスのあった7Dのファームアップを完了。現役モデルとはいえ発売されてから3年は経とうかという機種に、ずいぶんと機能をおごるものだとちょっと関心。見方によっては最初が手抜きなのかともとれそうな話ではありますが、やらないよりはやった方が良いのは自明の理。ファイル名に自由な文字列を決められたり、カメラ内でRAW現像ができたり、一度使って失敗してから恐ろしくて使えなかったISOオートに(苦笑)、上限が設定できるようになったのは大きいかな。何より驚いたのは、ファームアップで連続撮影枚数が増えたこと。この手のものはメモリ増設とかして対応するのかと思っていた。あと録音レベルのマニュアル調整機能が付いたのも、その筋の関係者には嬉しいかも。自分的には7DではEOS MOVIEはほとんど撮らないので、どっちでもいいですけどね。

さてこれで読めなくなったのが時期7D(MarkII?)ですか。噂では今秋発表と聞かされていましたが、現行機種にここまで手厚い施しをしてくるとなると、まだもう少し引っ張るつもりなのかと勘ぐりたくなりますね。他のモデルと登場順序が入れ代わったとか、何かそんな事情が垣間見えないこともない、こともない?かな。

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2本で197円の苗から大玉が8個。買い物で寄った町のスーパーで、似たような大きさが軽く1000円オーバーだったことを考えると、なからコスパに優れた収穫。田舎者ゆえ、夏は焼きもろこしとスイカがないとどうも調子が出ないっす。ま、これで今年はスイカに困ることは無いでしょう(笑)。


2012年7月28日 (土)

とうとうクーラー導入

今日も館林は38℃オーバー。連日のようにその日の最高気温を記録していくため、我が郷里はすっかり暑い県のイメージが定着してしまいました。友人から届くメールも暑さを心配する文言で始まるのが恒例化していますが、同じ県内でも市内の平均標高が20mに満たない平野部の館林と違って、赤城高原のある我が家は標高700mに位置しており、理論的には気温は4℃近く低い..標高が100m上がる毎に0.6℃気温は下がる..ことになります。まあそれでも34℃もあれば十分に暑いですけどね。

というこんな日に外仕事に従事するのはどうなんだろうかと思いつつ、朝の涼しい内から一月ぶりの草刈り。隅のほうなど膝丈まで夏草が伸びきって足下が見えない場所もあって、時々アオダイショウがいたりするのでさすがに拙いだろうと、熱源を抱えての外作業となりました。田舎で土地が安いこともあって、そのうち庭先に仕事場用のミニログでも建てようかと目論んでいますが、その無駄に広い..都市部なら一戸建てが6軒は建つ..のがあだとなって、すべて刈り終わったのはお昼少し前。熱中症対策で休み休みやったのも要因ですが、もう汗だくで最後の方は記憶も定かではなく、早いとこ空いているスペースを埋めないことには、そのうち草刈りで命を落としそうです..

ところで我が家にはエアコンの類いはありません。昼間はそこそこ暑いですが、窓を開け放っておけば高原の風が吹き抜け、デスクワークをこなすには問題ありません。さらに夜になれば気温が下がって寝るには不自由しないので、今のところエアコンの必要性はありません。しかし、PCの蓄熱はそれなりに多いようで、特にCore i7搭載のMacBookProは、ビデオ編集を始めると..Final Cut Pro XだけでなくPremiereもCS6にしてからMBPで利用している..すぐにファンが唸り始めます。アルミ製の筐体は放熱について結構考えられてはいますが、デスクワーク中はほとんどクラムシェルモードでの利用なので、やはり熱暴走は厄介です。

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と、そこで今年はUSB駆動のクーラーを導入して放熱することで、熱暴走対策を取っています。性格が保守的なのでこの手の機器には昔から懐疑的ですが、下界の仕事仲間は皆使っていてその効果は証明されていたので、今回ばかりは皆のすすめで導入した次第です。実際、MBPのファンが動き出してからクーラーのスイッチを入れることで、数分後にはMBPの温度が下がってファンも大人しくなります。ということで、人間様にはエアコンはありませんが、仕事の稼ぎ頭にはクーラーをおごっているというお話しでした。


2012年7月 2日 (月)

ひっそりと60P

ひっそりといつの間にかAVCHD Progressiveに対応しているじゃありませんか、パナAG-AF105。有償(21,000円)というオチはありますが、製品の賞味期限が切れる直前にしっかりとアップグレードしてくる辺り、やはり既存ユーザーに手厚いと好意的に受け取るべきでしょうか。当然S社のNEX-FS700Jへの対抗とも考えられますが、登場時期の違いを踏まえても純然たる性能差はあるので、やはり新規ユーザーの取り込みよりは、どちらかといえばサポートの意味合いの方が大きいでしょうね。

AVCHD Progressive、つまり1080で60P..正確には28Mbpsの59.94pになる..が記録出来るようになったということで、取りあえず今時の業務機に恥じない仕様となったわけですが、ここで気になるのは事実上の兄弟機であるGH2。AF105とGH2はそのかなりの部分が共用されていることで知られ、GH2自身も発売当初から60Pで記録出来る..720で60Pはイケる..のではないかと疑われていました。今回ファームアップでAF105が1080/60Pになったということは、もしかしてGH2もファームアップでイケてしまうのではないか?とちょっと勘ぐっています。

GH3(仮称)はドイツのフォトキナでデビュー?とまことしやかに業界には噂が流れていますが、果たして切望されている60Pに対応するのか、それともGH2によもやのサプライズ対応となるのか。はたまたAF105の後継機はm4/3なのか、もっと大きいセンサーを積んだ別シリーズとなるのか。GH2のEXテレコン&オーバークランクファンとしては、次のパナの動きが判るまでは、うかつにC300だのFS700だのに手を出せませんね(笑)。

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大雨の週末に掛けて、クライアントに荒編のベータをリリース納品。レビューしながら色々意見交換を交わしましたが、概ね良好な手応えにホッと一安心。実は件のAF105のアップグレード情報はそこで得たもの。やはりm4/3という規格は、その筋の関係者には気になる存在のようですね。


2012年6月28日 (木)

赤い日本

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灯台躑躅と書いてドウダンツツジ。まあ難しい漢字を当ててますな。知らなければまず読めません。写真はベニドウダンツツジのようですが、庭木じゃありません、山中に自生していたやつです。

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季節の遅い北部フィールド界隈でも、さすがにヤマツツジはこれで終わりかな。

赤い花を並べてREDの話題。かの映画業界の異端児、RED Digital Cinemaがなんと赤坂に日本法人を設立。その間もずばりREDジャパン。ショールームだけでなく当然の如くWebサイトも開設済み。Scarlet-Xに興味津々なれど未だ実物を見たことが無いRED..そう言えばつい先日CINEMA EOS C300の実物を始めて見た..なので、お江戸に出張した際には是非とも立ち寄りたいスポットですな。ちなみに販売は今まで通り日本総代理店である西華デジタルイメージが担当とのこと。


2012年6月24日 (日)

自分で決めたい

そう露出はできれば自分の明確な意志で決めたい。メーカーで勝手に想定した条件など糞食らえだ。ところでビデオコリメートで使用している某S社のコンシューマ機。そのシリーズは上から下まで見事なまでに、自分勝手に何でも決めてしまう困ったちゃんシリーズでもある。絞りもホワイトバランスも、そしてゲインも。何一つこちらの自由にならない因業さには辟易である。

ファイルベースで連続して何時間も撮影できる..とうの昔に現役ではないがXR520/500は今時珍しいHDD装備..のが取り柄と言えば取り柄だが、色再現含めて撮影仕事ではほとんど使いものにならない。もちろんあくまでファミリーユースの域を出ていないので、それを承知で使うべきものではあるとは理解しているが、コンシューマ機であっても撮影者が意図した条件で撮ったっていいではないか、ねぇソニーさん。

では他のメーカーのコンシューマ機も皆同じか?いえいえちゃんと世の中には撮影者の気持ちを理解できるメーカーもある。絞りもホワイトバランスもゲインも思うがままで、NDだって内蔵してある程度は自由に設定できてしまう。センサーもフルHDに必要な200万画素に抑えて、1画素当たりの受光量をアップしてダイナミックレンジを確保、無駄なリサイズも行わないので解像感も損なわれていない。そう、やればできるのである。

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イベントものの収録を受けなくなって久しいが、成り行き上その進行を最初から最後まで抑える必要もまだ時々ある。今年に入って、それまで放置カメラとして使っていたCX520..山中にトラップカメラとして放置したら湿気にやられて昇天なさった(苦笑)..に代わる小型カムコーダーを物色、一時はGoPro HDなども候補に挙げたが、どうせなら「自分で決められる」ほうがつぶしも利いて面白いだろうと、本機を選定し導入に至る。すっかりGH2に慣れた身にはやや使い勝手が悪くもあるが、本来ビデオカメラはこうあるべきなのだろうと思わせる設計思想には好感が持てる。

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動画から切り出した静止画を見ても、これまでのコンシューマ機とは一線を画すダイナミックレンジの広さだ。とは言えビデオカメラで写真を撮るなど邪道以外の何ものでも無いが..

2012年6月15日 (金)

情報は雲の上へ

今日は久しぶりに業務データを一通り裸族HDDにバックアップ。容量の大きい画像や動画ファイルは常にRAID1で二重化されていますが、それ以外の業務データを念のために手動ミラーリングした次第です。業務データについてはDropboxとGoogleドライブを使ってクラウド上に保管しており、日常的に使う4台のPCを立ち上げると勝手に同期をとってくれるため、クラウドも含めると常に5カ所に複製が作られることになります。これはつまりわざわざバックアップをとる必要がないことを意味し、以前なら毎晩定期的にスケジューラを使ってミラーリングしていた作業がほとんど必要ないということです。

そもそもクラウドサービスを利用し始めた当初の目的はファイル交換です。我々はデスクを異にするフリーランサーが業務ごとにチームを組んで作業をするスタイルをとっているため、写真、ビデオ、原稿、ソースコードなど、それぞれの工程での成果物を定期的にやりとりする必要があります。従来ならメールに添付したりファイル転送サービスを使ったりして、その一手間二手間が結構煩雑で面倒でしたが、Dropboxを利用しだしてから..Googleドライブはつい先月の話..は、更新したファイルを各個の共有フォルダに保存するだけで済んでしまうので、すっかりその煩わしさから解放されています。各自が必要なときに必要な情報を自由に取り出すという、まさにクラウド様々といったところです。

で、前述のバックアップに関しては、関係者が自由にアクセスできる共有フォルダとは別に、個人的な同期フォルダを持っているため、業務データはすべてそこに保管するようにしています。つまり数カ所に複製が作られるというのは、当初想定外の副次的な作用の産物ということです。そう言えば、Googleドライブなどは利用規約になにやら怪しい文言もあって、ネット界隈では早くものろしが上がっているようですが、業務で特段重要な秘密を扱っているわけでもなく、何より秘匿したい情報はクラウドにアップしないか、情報自体に鍵を掛ければいい話であって、私はそこまで神経質には考えていません。そもそも守秘義務が働くような情報は、ローカルのRAIDにしか保管していませんしね。

そしてそんなクラウド利用をさらに促進しているのがスマホ。そこら辺の電話とネット情報のブラウジングにしか使っていないような輩と違って、我々にとってスマートフォンはクラウドサービスを使うための道具であって、今やスマホなしには各業務のワークフローをスムーズに進めることは考えられません。私は業務によっては活動形態がサテライトオフィス..今風だとノマドワーカーとか言うのかな(笑)..となるので、今でもラップトップPCは常に携行していますが、以前に比べると出先でラップトップを開く頻度は格段に低くなりましたね。ちなみに仲間内では私が一番遅くスマホ利用者となりましたが、それ以前は私がボトルネックだとさんざん馬鹿にされてきたので(笑)、今は何とか面目躍如といったところです。

20120615
北部フィールドにて久々踏査。近づかないと判らないことが多々あるため、タイミングを見計らっていましたが、明日から再び雨模様とのことで急遽山行。コノハズクが鳴き交わす沢筋を詰めて目的地まで小一時間ほどですが、上流域で雨でも降ったのか、普段はほとんど流れのない沢に結構な流水が見られました。この春は雪代が多く県北のどのダムもほぼ満水状態で、今のところ水は十分のように思いますが、これから本格的な梅雨に突入するわけで、果たして長雨となるのかどうか気になるところです。節電を考えると冷夏もありかとか考えてしまいますが、農作物など農業の面ではマイナス要因に他ならないので、一概に涼しければ良いとはならないのが難しいところです。


2012年6月13日 (水)

我が耳疑う

Appleより先日発表された新型MacBook Pro。フルHDを超える解像度がウリのRetinaディスプレイの搭載が話題ですが、まことしやかに漏れ聞こえてきたのは、アプリ側がRetinaに対応したもの..iPhotoやAperture、Final Cut Pro Xなどは早くも対応..でないとその恩恵は受けられず、さらに非対応のWeb..世の中圧倒的に非対応だよね(苦笑)..の画像はかえってぼやけて見辛いのではないか、という耳を疑う話。

何だそれではせっかくのRetinaが宝の持ち腐れではないかと嘆く前に、そもそもWeb制作を生業の一部としている立場で考えると、もしかしてこれは今後非常に面倒な話になっていくのではないか、いや仮定ではなく絶対そうなるに決まっているというちょっと困ったちゃん的な話になることこれ必定。うー、現行改変を最低限にPHPとCSSで逃げ道を考えねば..

そして出る出る詐欺などと揶揄され続けた某C社のEOS-1D Xの発売日(6月20日)がようやく決定。発表してから8ヶ月も経って発売される製品も珍しいですが、今度こそ本当か?などと疑うことももはや面倒になっている昨今、思わず耳を疑う、いや目を疑ったのはCPSからの案内にあった「現在、非常に多くのご注文を頂いており、しばらくの間、商品のお届けまでにお時間を頂戴することが予想されます。」の一文。もー思わず「まだ待たすんかい!」と突っ込み入れてしまいますわ..

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入梅時の赤城高原はまさに霧の都。そんな流れ漂う霧に紛れて聞こえてきたのは、かの水恋鳥のヒキョロロロー。思わずハッと我が耳を疑いましたが、さらにそこにトドメのもう一声。結局鳴き声はその2回だけでしたが、もの悲しいよく通るその声は、紛れもない深紅の夏鳥その人の声に相違ありません。基本的に赤城高原は彼らの好むような環境ではないはずですが、赤城山全体で見ればいくつかの生息地はあるので、可能性がないとは言い切れません。取りも直さず声の主を探しに行きたいところでしたが、すぐに出かける用事があったため、今日のところは探索お預け。さてさてタダの通りすがりかはたまた単なるはぐれ♂か、興味は尽きませんが、明日は事の真偽を確認してくるつもりです。

2012年6月12日 (火)

古きを捨て

WWDC(Apple主催の世界開発者会議)で発表された新型MacBook Proですが、噂通りとうとう光学ドライブとFireWireが廃止されました。しかもHDDの代わりにSSD搭載も選択できるようになり、MacBook Air同様に名実ともにゼロスピンドルになりました。動画編集を考えるとSSDはまだアレですが、一般的な用途ではもはやSSDしか選択する意味がないですね。

Appleのレガシーインターフェイス切り捨ては気持ちがいいくらい潔いですが、現在進行形で事が進んでいる業務ユーザーにしてみれば、現時点でのFireWireの廃止は自殺行為に等しいので、こりゃ困ったもんだ的な空気が漂っていたのも事実ですが、ちゃんとそこはそれ、予想通りThunderboltからFireWire 800への逃げ道は用意されるようです。

光学ドライブに関しては、もはやAppleの世界観では旧石器時代的な遺物にしか見てなかった..Blu-rayすら見て見ぬふりを押し通したし..のはかなり前から知れていましたが、田舎のプロダクションではまだまだDVDでのデータ受け取りは日常的なことなので、そこを外付けドライブでとなってしまうと色々問題になります。もっとも、Late 2011の現行モデルのスペックアップ版もそのまま継続されるとのことなので、Appleもそこはちゃんと判っているようですね。

今回の新型発表でひっそりとカタログ落ちしたのは、実は業務ユーザー御用達の17インチモデルだったりします。iPhoneやiPadと並んで、Macの売れ筋はMacBook Airなどパーソナルユース製品で、MacBook Proの17インチモデルやMac Proなど業務向けラインナップは、以前よりディスコンの噂が絶えませんでした。今回17インチモデルが出ないのは、おそらくはRetinaディスプレイのパネルが用意できなかったからだとは想像できるので、未来永劫出ないわけではないと期待したいですが、前述の通りAppleには過去を振り返らない的な考え方も見え隠れするので、果たしてどうなることか..

20120612
いや今日は寒かったのなんのって。一時は車に積みっぱなしになっていたインナーダウンを着込むほど。県北は気温的には15℃前後だったようですが、終日曇天のガス模様で陽が射さなかったせいか、体感的には一桁台といった感じでした。北海道の中標津など道東で季節外れの氷点下だったとも聞いてますから、東日本全域が冷え込んでいたようですね。


2012年6月11日 (月)

青大将

セミナーの案内が届いて知りましたが、先のNABで話題をさらったNEX-FS700Jは、何となくまだ先のような気がしていましたが、どうやら今週中に発売になるみたいですね。フルHDで最大10倍のハイスピード撮影というのを、この目で直に見てみたい..サンプル動画はネット上で確認済み..ところですが、多忙につきそれもままならずです。

先行して発売されているCINEMA EOS C300は、もうすでに実際の放送でも使われ始め、チラホラ映像を目にするようになっていますが、追撃するFS700も市場に出回り始めることで、じきにその映像も見ることになるでしょうね。すぐに実戦投入して成果を出すならC300に分がありますが、コスト面や4K収録などではFS700がホットでしょうか。ま、倅に車を買ってやって懐がスッカラカンなので、どのみち今すぐ云々の話ではないですが..

20120611
日向ぼっこで暖機運転中かと思いきや、駄犬がソロソロと近づいた途端、鎌首を持ち上げて威嚇されてしまいました。さらに怒っていたのは当のアオダイショウだけではなかったようで、ピィーヨと鋭く鳴きながら道脇の林縁からノスリが飛び去っていきました。すぐ近くの森で今年もノスリが繁殖中なのは確認済みで、腹を空かせて巣内で待っているであろう雛たちに、少々悪いことしてしまったようです(苦笑)。


2012年6月10日 (日)

たかが日本語、されど日本語

2バイト文字文化であるが故に免れ得ぬPCの作法、それは日本語入力なり。たかが日本語入力、されど日本語入力。変換できて当たり前の存在であって、逆に変換精度が低ければ叩かれる存在、それが日本語入力アプリ。その昔ならFEP(Front End Processer)、現在ならIME( Input Method Editor)などと呼ばれる、いわゆるアプリケーションの一つだ。Windowsユーザーならその多くが標準装備のMS-IMEを、Macユーザーなら同ことえり..我々は「ばか」えりと呼んでいる..を使っていると思われるが、いずれもメリケン語の国の手によるものであるがため、今ひとつ、いや3つ、ばかえりに至っては今十ぐらい具合がよくない。

多くの人はそれでもそんなものと割り切って使える..なんつってもタダだからね(笑)..とは思うが、文筆業とは言わぬまでも、ビジネスでメールはもとより、仕様書やら原稿やら報告書などと何かとドキュメント作成が多い身であるがため、やはりキチンとしたアプリケーションでストレスなく日本語を入力したい。と言いつつ最近まで、所有する現役稼働PCの台数が多い..合わせて6、いや7台かな..こともあって、割と前評判の良かったGoogleの日本語入力..未だ評価版だが一応無償..を一時的に使っていたのだが、これもまたメリケン国の作り物であることをヒシヒシと感じさせる品質であって、結局今はJ社のATOKに落ち着いている。Googleのはネット上で拾い集めた時事ネタ的な単語の変換率は高くて面白い機能であったが、物覚えが悪いのはいかにもペケであった。

現在は巡り巡って再びMacがメイン機。そのためプラットフォームとしてMac版が存在する意味は大きい。ATOK2012ではWinでもMacでも辞書を共有でき、しかもそれはAndroid(スマホ)でも可能である。契約は常に最新が有効となるATOK Passport(300円/月)。該当バージョンだとWinでもMacでもはたまたAndroidでも、都合10台まで自由にインストールできるのがベリーグー。Win版もMac版も使い慣れているため目新しさは微塵もないが、Android版では英文字と数字を切り替えなく入力できるのがうれしい。Googleのは一々パレットを行ったり来たりしなければならず、実に面倒であった。

ちなみにそのATOKとの付き合いは長い。その前には管理工学研究所の松、なんていうFEPも使っていたが、ATOKはおそらく私が常用するアプリでは最も古く、DOS時代の一太郎 Ver.4から数えてかれこれ23年になる。昔から某MS社が嫌いであったことと、何よりATOKは純国産品だったというのが主たる理由だ。PC黎明期以来、OSもハードもメリケン国に牛耳られて久しいが、日本語はやはり日本人の手によって変換されて然るべきなのだ。

20120610
梅雨に入った途端に梅雨の晴れ間。ま、おかげで庭仕事が充実したけどね。

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