カテゴリー「映画」の31件の記事

2012年6月 2日 (土)

心変わりしたか

ベラボウにお高い業務用の上位版でないとMXFを読み込めないというフザけた仕様が、世の中のEDIUS業務ユーザーから総スカンを食らったグラスバレー。業界ではXDCAM納品がスタンダードになりつつあるというのに、足元を見たような先行きを見通せない営業なんぞするもんで、少々ケチが付いてしまいましたが、先ごろEDIUS6.5のバージョンアップがアナウンスされ、その仕様を確認したところ、おやおや心変わりをしたのか音を上げたのか、MXFの入出力が出来るようになっているじゃないですか。でも新機能には謳ってないのがせめてもの抵抗か(笑)。

そもそも、パナGH2やEOS MOVIEに代表されるような低価格DSLRムービーに、価格破壊とも言うべき10倍速ハイスピード記録のSONY FS700、100万以下で4KのRAW出力を可能とするREDのScarlet-Xなど、業界底辺にうごめくフリーの映像クリエイターたちにも、高画質カムコーダーに手が届くようになった昨今、価格の違いで扱えるフォーマットに差をつけるという前時代的な発想は、もはや通用しないでしょうね。

では素直にバージョンアップ(¥29,800)するのか?と言えば、WinXPに非対応になった等の理由もあり、同時にAdobe Creative Cloudへのお布施を考えると、そうすんなりいきそうにないのが、今の流れ。とりあえずPremiere CS5でMXFには対応できるのも躊躇する理由の一つかな。ま、もう少し周辺から情報を集めてから、ボチボチ検討しましょうか。

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林床で鎌首もたげるマムシグサ。もう本物のヘビもうろついているので、山歩きは長靴が良いですね。

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今日は部活がないので映画に連れて行けということで、下の倅と「メン・イン・ブラック3」を鑑賞。相変わらずSFなのに妙にレトロな雰囲気が漂う作りは健在で、なかなか楽しめました。本編とは関係ないですが、ボーンシリーズの四作目を予告していました。マット・デイモンは前三部作で降りたというのは本当のようで、初めて見る俳優が主演するとのこと。ボーンシリーズのファンとしてはちょっと気になる話です。


2012年4月 7日 (土)

春なのに

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まだ降りますかぁ、春なのにまだ雪ですかぁ、とか何とか適当に口ずさみたくなる..中島み◯き?だったか同世代には判るフレーズですな..お寒い陽気です。出入りする北部フィールドは思いの外早くに積雪が減ったのですが、先日来の爆弾低気圧の最後っ屁の影響で、再び若干の積み増し。来週は時間の自由?が制限されるので、今日はちょっと無理して林道奥まで進入し、諸々確認踏査モード。お、真新しいピョン吉の足跡発見。

今日から某国営放送で始まったフローズンプラネット。ちょうど今この記事を書きつつ観ていますが、実に素晴らしい出来ですね。いつものBBCとの共同制作で、お得意のヘリジンバルによる防振望遠空撮に、Phantomによる徹底した超高速度撮影。まさにヨダレの止まらない垂涎の映像群に、スコッチが進む進む。中でもオオカミとシャチの統率のとれた群れによる狩りは圧巻。特にシャチがアザラシを捕獲するシーンは身の毛もよだつ凄まじさで、おそらく、いや間違いなく世界初の映像でしょう。いやホントに次回以降も楽しみです。しかし、こんなのを見せ付けられると、つい先日当発表された某S社のFS700..4K対応でかつ最大10倍速のスロー撮影が可!..に触手が伸びてしまいそうで怖いです(苦笑)。


2012年2月 6日 (月)

勿体ない

ある程度予想していた通りの展開だったので、期待はずれと言ったところまでの感想はありません。個々の映像自体はその道のプロが撮ったものといった感じで、一部を除いて..どのパートとは言いませんが(苦笑)..さすが蛇の道は蛇(失敬!)と言えるものでした。同種の映画に昨年公開されたライフがありますが、ライフが最新の機材と撮影技術の粋を集めたものだとすれば、この映画はさしずめ日本のカメラマンの職人芸のたまもの的な風情ですね。

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映画「日本列島 いきものたちの物語」

しかし、残念ながらその構成には疑問符を付けざるを得ません。日本列島何某と銘打っておいて、登場するのはどこかで見た生きものばかり。そう、ほ乳類、鳥、魚、昆虫とその道の映像の達人たちを集めておいて、日本の自然紹介番組でお馴染みの生きものばかりに終始。ドキュメンタリーと言えど、映画に物語の要素を入れ込みたいのは判りますが、親子にこだわるあまり、ストーリーを組み立てやすい生きもの..映像化しやすい撮り慣れた生きものと言い換えても良い..に偏りすぎのように感じました。

奇跡の島・日本列島に満ちあふれる..と言っておきつつ、日本にはヒグマとシカとイノシシ、それにサルしかいないのかい!と思わず突っ込み入れたくなるような構成なんですね。何しろ南西諸島の海を映しておいて、沖縄のジュゴンでも出てくるのかと思いきや、そこでも出てきたのはシカでしたからね(苦笑)。それにナレで絶滅危惧種について言及しつつ奇跡の島を強調していましたが、メインとなって登場した生きもので、喫緊の絶滅危惧種っていましたかねぇ..

私が監督なら、というあり得ない設定ではありますが、どうせなら北海道から沖縄まで、まさに日本列島を季節を追って縦断するような構成..を目指していた雰囲気はありますが、どうにも北海道に青森、それに屋久島と六甲しか印象がない(苦笑)..して、親子の絆をストーリーとして展開するのは青森のサルだけに絞ったほうがシンプルでより訴求力があるように思います。それでいてあとはできる限りの生きものをひたすら登場させるようにしたいですね。新たに撮り下ろすのも良いですが、せっかく皆その道の達人ばかり揃えているのですから、各自手持ちの映像を片っ端からつないでいってこそ、それこそが「奇跡の島・日本列島」であるように思います。

自然科学を扱ったコンテンツがビジネスとして計算できる欧米と違って、日本ではマーケットが年々細くなっていく現実がある中、あえて映画にチャレンジした..逆に言えば映画ならではこそ、か..功績は認めたいところですが、何かこうつくづく勿体ないなぁと感じてしまいますね。


2011年9月 1日 (木)

ONE LIFE

台風12号の影響で、県内の平野部では浸水被害が出ています。水害とはまったく縁のない赤城高原ですが、それでも朝からかなり強い調子で雨が降っており、明日はさらに雨量が増すようですね。一応先日のうちに家の周囲で飛ばされそうなものは片付けておいたので、風対策は問題ないと思いますが、赤城山から吹き下ろす南東風は要注意です。

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「ディープ・ブルー(2004年)」から始まった英BBCのネイチャードキュメンタリー映画制作ですが、そのベースとなるのはナチュラル・ヒストリー・ユニット(NHU)と呼ばれる、50年の歴史を持つ自然史を専門に取材するセクションです。BBCはディープ・ブルー後にBBC Earth Filmsを設立し、今回の「ライフ(ONE LIFE)」はその制作第一弾となっています。監督はNHUのマイケル・ガントンと同マーサ・ホームズ。

ライフは一見すると「アース(2008年BBC)」と「オーシャンズ(2010年仏)」を足して二で割ったような印象を受けますが、アースやオーシャンズが地球規模の環境とそこに棲まう生きものたちの紹介に終始していたのに対し、本作は各生物相を代表する種の生活や子育てのシーン、とりわけその種ごとの生き抜くための知恵と工夫を、彼らの目線で捉えることに重きを置いて表現しています。

映画は今日から公開ということで、ここで内容を書くのは割愛します..ドキュメンタリーなのでネタばらしにはならないけど..が、やはり天下のBBCだけあって金掛かってんなぁ、というのが正直な印象です(笑)。

特注のステディカムにハイスピードカメラを組み合わせ、俯瞰と寄りを自在に使い分ける辺りは実に手堅く、さらに徹底して撮影対象のアイレベルまで下げての撮影、特に寄りに関しては、マクロ域まで寄りつつ超深度撮影を可能とするハイビジョンマクロカメラを使っているようです。

アースでもお馴染みのヘリジンバルや、車載用ジャイロ式ステディカム..ヨギカムというらしい..による安定した映像もさることながら、合わせ技のウルトラハイスピードカメラの撮影が凄いです。カメラは米Vision Research製のPhantom HDとその後継機に当たるPhantom FLEXを使用しており、特にPhantom FLEXはフルHDで2570fps(85倍速)、SDならば10750fps(358倍速)を、非圧縮4:4:4または4:2:2でHD-SDI出力するというバケモノみたいな仕様です。フルHDで2570fpsってこんな感じですが、業務用または家庭用カメラに1080/60pが欲しいなどと呑気なことを言っている個人において、そのハンドリングなど想像も付かない代物です。

内容は割愛と言いつつも一つだけ。餌を獲るために海中に飛び込む鳥(カツオドリ)と、その補食から逃れるために空を飛ぶ魚(トビウオ)なんて、種が基本的に備える能力とは真逆の行動をしてまで生を得ようとするシーンなど、本作のタイトルであるライフそのものだと思います。生きることとは手段を選ばず他者を食うことであり、食われまいと必死で逃れるのもまた生き抜くことである、まさにそんな感じですね。

2011年7月14日 (木)

79年と言えば

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節電に水を差すように、このところ朝からどピーカンの日が続いていましたが、今朝は久しぶりにお天道様は無し。が、こんな朝からガスが巻くような日は、湿度が高くて体感気温は逆に上がることがあり、案の定、下界では連日の猛暑日更新です。

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「SUPER8」はSF映画ですが、タイトルが想像させるような8人のスーパーヒーローが登場するのではなく、映画を自主制作する中学生たちが、アメリカ空軍に纏わる事故?に巻き込まれていくというストーリーです。つまりSUPER8(スーパーエイト)とは、日本風に言えば8mm映画のことを指し、物語のきっかけや主人公の少年たちの心理描写で重要な意味を持っています。前述したように一般的に日本では単に8mmとだけ呼ぶので、SUPER8という表記はあまり馴染みがありませんが、ドキュメンタリー映画の制作ではつい10年くらいほど前まで、SUPER16(スーパーシックスティーン)..Arriflexとか知る人ぞ知るだね..が現役で活躍していました。今ではすっかりデジタルシネマが主流であることを考えると、最近のことであっても隔世の感ありです。

本作はもともと徹底した情報管理の下で撮られたようなので、うっかりストーリーの中身を書き連ねるわけにもいきませんが、取り敢えずメガホンはJJエイブラムス、総合プロデュースはかのスティーブン・スピルバーグによるものです。結論だけ言うと、予定調和的な進行なれど予想に反して結構楽しめました。スタンドバイミーのようなアメリカの古き良き?田舎町..オハイオというのが絶妙だねぇ..というシチュエーションもさることながら、E.Tに代表されるように、少年少女を主人公にした冒険活劇ファンタジーものを撮らせたら、スピルバーグはやはりさすがです。そう言えば、相変わらずエンドロールも見ずに立ち上がる人が多いですが、本作はそのエンドロール中にこそ、JJエイブラムスが憧れのスピルバーグに贈るオマージュが込められているので、是非最後まで観ましょう。

ちなみに、事前に情報を得てなかったので、エリア51に絡んで何となく50年代とか60年代頃が舞台かと思っていましたが、主人公の少年たちがBMXに乗っていたり、劇中のニュースでスリーマイルの原発事故(79年3月)を取り上げたりしていて、さらにトドメは初代カセットウォークマンの登場(79年7月)。調べてみたら案の定、時代設定は79年とのことで、意外に近い過去が舞台でした。何せ79年と言えば、私はすでにxxでしたからねぇ(笑)。

2010年12月12日 (日)

気になる重力

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年末になると、毎月の資源ゴミとは別に、不燃ゴミや粗大ゴミの回収があります。大掃除の一環と言うこともありますが、今日はたまりにたまったガラクタや収集品を選別、この数年にまったく必要としなかったものを一気に放出しました。最初は結構な量があるなぁと思っていましたが、折ったり切ったりバラしたり、叩いて伸してを繰り返しているうちに、そこそこの分量に抑えることが出来ました。ま、なるべく日頃からムダなものを集めないようにしないといけませんね。

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倅を連れて実写版の宇宙戦艦ヤマト(正式には「SPACE BATTLESHIP ヤマト」)を観に行ってきました。この手の邦画の作りのせこさを認識した上で、オリジナルのアニメ版とは別の作品と割り切っての鑑賞です。もともと原作が色々な意味で突っ込みどころ満載の作品だった(苦笑)ので、実写版であらためて何をどうのという驚きはありませんし、その辺りの評価はコアなファンにお任せします。ただ、倅は敵キャラであるガミラスがまったく異なる点と、やたらキムタクのアップばかりで戦闘シーンがほとんど無いのがお気に召さなかったようですが(笑)。

さて、この手の宇宙もののストーリーでいつも感じるのは、宇宙空間における重力..厳密には引力のことですが、ここでは便宜的に重力とします..の扱いですね。昨今の国際宇宙ステーションでの映像を見ても判るとおり、宇宙空間は無重力なので、本来ならある程度はその行動を制限されることになります。遠心力とも関係しますが、基本的に重力は物体の重さに比例して、下方に向けて発生する力だと理解しています。それがたとえ全長数百mある数万トンの宇宙戦艦の質量をもってしても、遥かに巨大な地球上と同じように活動することは出来ないはずですが、それでも主人公たちは艦内を苦もなく走ってしまうわけです。

実はこれはスター・ウォーズをはじめとしたハリウッド映画でも、その状況は同じであるのはご存じの通り。実写版で無重力状態を演じるのは、CG全盛のこのご時世でも無理があるという大人の事情は承知しており、さらに遠い未来においては、質量に関係なく重力を発生させる技術的なブレイクスルーが存在するなどの言い訳もアリなんですが、そこはそれ、やはりリアルさにこだわりたいところなんですね。

ただ、その無重力による幾ばくかの浮遊感を表現したのが、機動戦士ガンダムであり、それが私的にヤマトとガンダムの間に一線が引かれる最大の所以だったりします。とりあえずガンダムの世界では、宇宙船の中はすべて無重力状態として描かれています。特にスペースコロニーと呼ばれる宇宙移民が住む施設(70年代に提唱された現実に存在する考え方)は、常に回転することで遠心力を生み出して、それを引力の代わりとするアイディアを用いています。何よりストーリーの中心である戦争自体が、地球圏(重力に引かれた人たち)と宇宙移民(無重力下で生活する人たち)のいがみ合いだったりしますから。

ガンダムはやや話が逸れましたが、ま、たかがアニメや映画と言う無かれ、アポロのアームストロング船長が、月面をフワフワ歩くシーンを幼少期に記憶した世代としては、やはり宇宙空間ではそうあって欲しいと思ったりするわけなんです。

2010年8月11日 (水)

立秋過ぎて

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台風が近づいていることもあって、空模様がどうにもはっきりしないですね。赤城山には積乱雲の出来損ないのような低層の雲が掛かっていましたが、その上には高積雲が広がっており、立秋を過ぎたこともあって、空の上ではそろりそろりと秋に向かって動き出しているようです。

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夏休み中の子供らを映画に連れて行くミッションを受けていたので、朝から下界のシアターへと出撃。ポケモンとトイ・ストーリー3が目当ての子供らを横目に、私はインセプションかソルトで悩みましたが、オヤジはやっぱりレオ様よりはアンジーだろう(笑)と一人納得してソルトを鑑賞。

本作はもともとトム・クルーズをイメージして脚本が作られたとあって、アクションシーンはなかなかハードなもの。トゥームレイダーなどでアンジーのアクションには定評がありましたが、ハリウッド女優の男優顔負けの体を張った演技は、国産女優にはマネのできない領分ですね。格闘でめっぽう強いアンジーには妙な安心感があったりしますが、まあ強いとは言ってもシュワちゃんのような圧倒的な強さでなく、悲壮感の漂う二重スパイという役柄なので、そこはそれ、適当に血は流したりしていましたが。

二重スパイものというやや非現実的なストーリーについては、最近米国で露のスパイが捕まる騒ぎがそれこそ映画の番宣のような話で、言われているほどの前評判ではないかなと思いつつも、緊張感が適度に続いていくサスペンスちっくなところは楽しめたのかなと。近年のスパイものとしては、マッド・デイモンのボーンシリーズ三部作に勝るものはないと思っていますが、本作品も何気にシリーズ化されそうなエンディングだったので、もしかしたら続編があるのかもしれません。

それにしてもこの女優さん、最初はいつものハリウッドお色気女優かと思っていましたが、アクション映画の他にもボーン・コレクターやマイティ・ハート、チェンジリングなどで性格俳優的な演技もこなしており、なかなか侮れないですね。

2010年7月26日 (月)

スター・ウォーズ一挙鑑賞

先週、某国営放送のBSハイビジョンで、スター・ウォーズ全6作をエピソード順に放送していました。DVDは一応すべて持っているものの、後半3作..こちらが先に公開された..がデジタルリマスター版ということもあって、出張中に録画しておいたのを本日すべて見終わりました。特にスター・ウォーズファンというわけでもないので、あらためて見たからと言って特別な感慨もないのですが、最後のエピソードⅥ「ジェダイの帰還」のラストシーンに手が入れられていることに、遅まきながら気が付きました。

ラストシーンは勝利を祝っての宴の場面で、ルーク・スカイウォーカーの目の前にヨーダとオビ=ワン・ケノービらのビジェダイ・マスターと共に、父であるアナキン・スカイウォーカーが姿を見せるわけですが、公開当時(1983年)はダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー役のセバスチャン・ショウだったはず..当たり前と言えば当たり前ですが..なのが、デジタルリマスター版ではエピソードⅡ・Ⅲでアナキンの役を演じた、ヘイデン・クリステンセンに変わっていました。

最近の映画では、DVD版などで修正が入ることがあるとはよく耳にする話ですが、役者を別人に入れ替えてしまうというのはどうなんでしょうね。何となくジョージ・ルーカス(監督)の意志と言うよりは、制作会社側の営業的な側面が大きいように思ったりして、ちょっと勘ぐってしまいます。まあ知っている人は知っている話ではあるので、何を今更なんでしょうが、やや違和感を感じたのもまた事実だと言うことで..

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我が家の庭で今夏最初に咲いたヒマワリ。

2010年7月 6日 (火)

踊る大脱走?

京都大学の霊長類研究所で飼育されているニホンザル十数匹が、高圧線まで設置されている高さ5mのフェンスを越えて脱走したとニュースにありました。普通に考えればいかにサルと言えど、高圧線の流れる壁を越えることなど不可能なわけですが、どうやらフェンスから2mほどの位置にあったサカキの枝の反復力を利用して、外へ飛び出したようです。「想像以上のジャンプ力だ」と関係者は話しているそうですが、敵もサル者というように、ヤツらも頭も使えば知恵も回ります。野生の個体を見ていても、木から木へと枝の弾力を利用して飛び移っていく様は普通に目にしていますから、飼育個体のように毎日同じ場所で暮らしていれば、サル頭でも色々考えつくこともあるのでしょう。

で、件のサルたちはそのまま逃げ果せたのかと思いきや、翌日には皆戻ってきていたと言うオチのようですから、一体何がどうなっているのやら(苦笑)。

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今日はクライアントに打ち合わせの予定をすっぽかされ、急に予定が空いてしまいました。天気が良ければ機材担いで山にすっ飛んでいくところですが、午後には雷雨との予報もあってどうにも中途半端だったので、荒天時は映画とばかりに家人と出掛けてきました。今日の映画、テレビ放送時から見ていた者としてはちょっと一言言いたいところですが、まだ上映されて間もないことなので、取り敢えず寸評は差し控えましょう。

2010年6月13日 (日)

ヒーホーヒー

早朝、トラップカメラの点検で近所の沢筋に降りる際、うっかりしてオオタカの巣の近くを通ったところ、キーキーキーという雌親の警戒音に遭遇。こりゃまずいと足早に一旦バックしてから回り道、樹間越しに巣のほうをチラッと見やると、案の定雌親が近くの横枝で辺りを睥睨していました。一旦帰宅してから、気になったので朝飯食って再度様子を見に行ったところ、雌親はさっきと同じ横枝に留まって羽繕いをしており、取り敢えずは一安心です。

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ヒーホーヒーってな感じで、朝から素っ頓狂な鳴き声を響かせているのはイカル。オオタカの巣とは500mも離れてないところにノスリの巣があって、そのすぐ近くの枯れ木に陣取って良い調子で鳴いていました。ノスリも営巣中ですが、親は近くにはいないようで、その辺り見越してか案外のんきなもんです。イカルは漂鳥的な動きをする地方もあるようですが、赤城高原では留鳥の一つです。

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昼飯食いがてら子供を連れて映画鑑賞。一作目の続編かと思いきや、さらに続編につながろうとは..

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