カテゴリー「映画」の20件の記事

2009年9月 9日 (水)

映画「里山」

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今朝はこの秋一番の冷え込みでした。吐く息が白くなった..というのは冗談ですが、大雪山系の黒岳で昨年よりも二週間早く冠雪したようですから、あながち大げさな話ではありません。もちろん実際の気温は10℃台半ばを割り込んだ程度なのですが、前日比でいきなり涼しくなると体感ではそれ以上に感じますね。

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買い物に出たついでに見てきました劇場版「里山」。以前に某国営放送で流したのを見ていたので、当初はその気は無かったのですが、やはり映画館の大きなスクリーンでの鑑賞誘惑に負けてしまいました(笑)。まあ日本のネイチャー系ドキュメンタリーを、映画館で観る機会はそうそう多くはないですからね。

内容はテレビ放送とほぼ同じといえば同じですが、一部に新たな映像を追加して編集し直しています。映像的にはさすが天下の某国営放送、金をかけている..いや手間暇かけているだけのことはあり、ハイスピードカメラによる撮影や徹底した定点撮影を使い分け、里山を巡る季節感を見事に演出しています。特にひこばえが芽吹くシーンなどは良いですね。

この手のある種総花的な世界観を映像としてまとめたものは、往々にして観る人によってはアレが足りないコレが足りない、アレが要らないコレは蛇足だなどとなりがちですが、近年の里山を椎茸のほだ木作りを中心に、当事者である1本のクヌギの古木にストーリーを語らせることで、その辺りを無難にをまとめているように思います。強いて言えば、今森光彦氏の里山には稲作環境の概念もあったはずですが、それはまた別の機会と言うことなのでしょう。もっとも本来の里山の定義は、薪炭林を中心とした雑木林を指す言葉だったはずなので、これはこれで良いのかも知れませんが。

ちなみに私的に蛇足に感じたのは、新たに追加されていたアカショウビンの捕食シーンかな。里山という環境下ではあまり馴染みのない生きものなので、少々唐突というか違和感がありましたね。

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2009年7月 8日 (水)

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とにかく映像はすばらしいの一言。サブタイトルに「空から見た地球」と付いている通り、全編が空撮映像のみで構成され、映像だけ観れば感嘆のため息の嵐です。監督はフランスの航空写真家であるヤン・アルテュス=ベルトラン、そして製作はなんとあのリュック・ベッソンの手によります。

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本作は環境ドキュメンタリーというジャンルの映画作品で、プレスリリースから抜粋すれば、「かつて経験したことのない“故郷”地球の美しい姿に出会える空の旅、騒然たる一大エコロジック・ドキュメンタリー」ということになります。

ただ、映像を観ていて途中で気付くのですが、地球上のいわゆる自然景観だけを集めたというものではなく、人間社会の人工構造物にもカメラは迫っていきます。何でもユネスコの支援のもと始まった「EARTH FROM ABOVE」プロジェクトに絡んで、根底に環境問題とエネルギー問題をテーマとして据えているので、「美しかった地球はどこへ行ってしまったのか」というフレーズも、併せて同プレスリリースには明記されています。

なので該当のシーンになると、ひたすらナレーションが人間の愚行・蛮行を嘆くという、とてもゆっくりとバーボンのグラス片手に鑑賞するといった、ヒーリング系映像ではありません。2時間もやや自虐的ともとれるナレーションを聞かされるわけで、冒頭の「映像だけ観れば..」というくだりは、そう言う意味から書いています。

一応、日本語字幕はOFFに出来るし、ナレーションは英語だけ..これはOFFにできないのだ..なので、巧く聞き流せば良いのかもしれませんが、正直、よーしもう1回観よう!という気にはなりませんね。ま、それでも興味のある方はご覧になってみてください。果たして制作側の意図するエコ意識が高まるか、それとも人間の所行にうんざりするか、観る側の反応が真っ二つになる映画であることうけあいです。

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2009年6月22日 (月)

神の山、神の鳥

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ライチョウの雌(撮影:乗鞍岳)

タイムリーな話題ではないですが、月初に石川県の白山にて、70年ぶりにライチョウが確認されました。確認は雌だけだったので、この春に移動してきたのではないかと言われていますが、一番近い生息地から直線距離で100km近く離れているので、飛ぶことをあまり得意としていないライチョウの生態からすると、なかなか判断が難しいところです。とは言え、佐渡の放鳥トキのような例もあるので、絶対無いとは言い切れませんが。

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北米のPtarmigan(撮影:アラスカ州)

ライチョウはユーラシア大陸や北米大陸に広く分布しますが、国内では北アルプスや南アルプスの一部、乗鞍岳や火打山などの高山帯にごく少数が生息確認される貴重種で、特別天然記念物であると同時に、レッドデータの絶滅危惧II類にも指定されています。同じような環境に生息するホシガラスやイワヒバリなどが、冬季には標高の低い麓に降りてくるのに対し、もともと北方系の鳥で氷河期の生き残りと言われるライチョウは、厳しく過酷な冬もそのまま高山帯にとどまって、一年を過ごすことで知られています。

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ライチョウの雄(撮影:立山)

古来より、麓から遠く離れた頂は山岳信仰の対象でした。天空を指すが如くそびえる頂には、神が降りてくると信じられており、何よりそこに到達すること自体が苦行・修行の対象だったわけで、そのような頂を擁する山塊は霊峰と呼ばれ、修験者たちの目指す場所として祀られてきました。そんな神々の息吹漂う3000m級の高山帯に生息するライチョウも、自ずと神の鳥として大切に護られてきた歴史を持っています。

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神の鳥ライチョウの自然界の天敵は、地上ならオコジョ、そして天空には天狗様など猛禽類の仲間が挙げられます。が、近年になって絶滅へと加速度的に追いやっているのは、他ならぬ我々人間。いかな保護を唱えたところで、3000mの神の庭先さえも観光地としてしまうその傍若無人ぶりに、さすがの神の鳥も息絶え絶え、風前の灯火状態です。

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新田次郎原作「劔岳・点の記」を観てきました。これは日本を代表する名カメラマン木村大作氏の最初で最後の監督作品で、全編一切CG無しのフィルム撮影..撮影も氏自身による..というのが評判の山岳映画です。CGを使っていない..一部多重露出的な演出はあるが..のもさることながら、山岳景観シーンでありがちな空撮がほとんど無く、カメラアングルが徹底した役者目線なのが印象的。演出の効かない屋外ロケを原作の舞台である現地で敢行、背景となる雄大な眺めは、劔岳をはじめとした立山連峰で撮影されているそうです。先週T4、今週末にはトランスフォーマーと、ハリウッドCGバリバリ映画を観ることを予定されている身としては(苦笑)、実に良いタイミングでの鑑賞となりました。チャラチャラしたテレビ番組の延長のような邦画など観る気もしませんが、こういう骨のある映画は良いですね。

公開されたばかりで内容に関しての評価は控えますが、気になった点が1つ。秋の事前調査から戻った浅野忠信演じる主人公が、自らスケッチした絵を見ながら、宮崎あおい演じる妻にムシカリの花と説明するシーン。ムシカリの花は初夏に白く咲くので、秋に赤いのは実のほうですね。

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初冬の霊峰劔岳

ちなみに、劔岳は霊峰として山岳信仰の対象であったこと、劇中でライチョウが割と重要な役目で登場すること、その2点が今日の記事の元ネタであることは確かです。

EOS-1(EF300/2.8L、EF80-200/2.8L、RDPII)
EOS-1V(EF70-200/2.8L IS、RVP)
EOS5D Mk2(EF28-300/3.5-5.6L IS、動画切り出し)
GR DIGITAL

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2008年9月 8日 (月)

澄み渡る

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随分と久しぶりに爽やかな空気に浸りました。自動撮影装置の見回りを兼ねて、いつものコースを上っていくと、澄み渡る空を背景にそこかしこから秋の虫たちの声が響きます。乾いた風は肌寒くも感じられ、遅まきながら初秋の気配を感じた次第です。このまま残暑になることなく、季節が進んで欲しいものですね。

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こちらは全然爽やかではない写真ですが(笑)、今日は運動会の振替休日だったので、倅を連れて20世紀少年を観に行ってきました。3部作の1作目と言うこともあって、特に内容について小難しい寸評はないですが、よくもまああれだけ漫画の世界の登場人物..大人も子役も..に似通った役者を捜してきたと、家人共々感心しきりです。それと少年時代のケンジたちが乗っていた自転車には、懐かしさの余り思わず唸ってしまいました。今から思えば何とも理不尽な位置にギアの切換器が付いていたものです(苦笑)。

Caplio R6

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2008年7月26日 (土)

クライマーズ・ハイ

タイトルだけ読むと山岳関係の映画のようですが、85年に起きた日航機墜落事故を題材にした社会派映画です。今どきの若いタレントを配した恋だの愛だのといったつまらん作品が多いので、邦画は余り見ないほうですが、ちゃんとした原作のある社会派作品だと話は変わってきます。何より我が郷里が舞台とあっては、観ないわけにはいきませんしね。

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タイトル自体は、未曾有な大事故に接した新聞記者が、自身の気持ちの昂ぶりを押さえきれずに衝動的になってしまうことと、登山中のクライマーが極限状態に陥る際の感情推移を引っかけたもののようですね。

原作はあくまで小説ですが、本筋の事故は事実に基づくものであり、登場する地名は全て実在、話の主たる舞台である新聞社も、原作者が勤めていた実在の新聞社..県民なら誰でも知っているJ新聞で、仕事ではお世話になっています(笑)..がモデルになっています。

撮影のほとんどが県内で行われていますが、群馬にはフィルムコミッションに力を入れている市町村が多く、新聞社のセットとして使われた前橋のビルも、墜落現場のロケ地である高崎の某所も色々な意味でよーく知っています。

原作は以前NHKがドラマ化するちょっと前に読んであったので、登場人物の人間関係や地方新聞社の事情などは何となく覚えていましたが、初めて観る人にはやや難解かも知れません。墜落事故の真相に迫るとか、新事実の発掘とかそういったエピソードはなく、また特別なヒーローやヒロインが登場するわけでもなく、全権を任された一人の遊軍記者を中心に、事故に関してはほぼ事実に沿って話が進んでいく、一地方新聞社を舞台にしたいわゆる群像劇のような作品です。

ただ原作に忠実かというと、その辺りはやはり時間的な制約もあって難しいのでしょう。特に後年になって主人公が一ノ倉沢でクライミングをするシーンと、事故当時の現場のシーンとが交互に絡み合う辺りは、何故クライミングなのかという部分の掘り下げが希薄なので、絡みにやや無理がありました。子供との確執についても同様で、特に最後のシーンは個人的には必要なかったように思います。

と、エンターテインメント性の高い娯楽大作でなく、登場人物の心理描写に重きを置いた作品なので、いつもより辛口に評価していますが、はやりのテレビ枠の延長でもなく、何らかのタイアップ作品でもないことを考えると、原作が良ければお金を掛けずとも良い映画は作れることを、本作品は証明しているとも言えます。

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ちょっと早いですが、秋の一ノ倉沢です。劇中ではもう一つの重要な舞台になるはずでしたが、前述の通りやや影の薄い存在になってしまいました。
EOS-1D Mk3(EF28-300/3.5-5.6L IS)

以下余談ですが、85年の日航機墜落は未だに謎多き事故として知られています。当時仕事の関係で長野に住んでいて、ちょうど実家に帰省しているときに起きました。当時群馬でも長野でも大騒ぎになっていた..当日はどちらの県に落ちたのか発表されなかった..のをよく覚えていますが、古くは連合赤軍による浅間山荘事件、最近では米同時多発テロに似たような感覚を覚えますね。ちなみに群馬も主要舞台の一つとなった連合赤軍の事件については、今回の作品中にも重要なキーワードとして登場します。

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2008年7月24日 (木)

ポニョ

夏休みと言うこともあって、子供を連れてジブリ映画「崖の上のポニョ」を観に行ってきました。

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5歳児でも判る内容とのことで、シンプルなストーリー..ってか前作のハウルが難解すぎ..は特に事前に情報が無くても無理なく鑑賞できました。子供向けと聞いていたので、最初は少し引いて観ていたのですが、取りようによってはどうとでも解釈できるストーリーなので、付き添いのお父さんお母さんでもそこそこ楽しめると思います。

この映画の本当の凄さは、原画(下絵)が全て鉛筆による手書きであること。CG全盛のご時勢に人海戦術で描ききれるのは、さすがにジブリというか宮崎アニメなのでしょうね。映画館の大きなスクリーンで観ても、波や海洋生物の微妙な動きが実に自然で無理がありません。宮崎アニメ独特の色づかいのせいもありますが、CGの押しつけがましいギラギラした刺々しさが感じられず、目に優しく入ってくる感じです。

金魚は海にはいねぇぞってな感じで、まあ色々突っ込みどころはありますが(笑)、魔法使いが登場するファンタジーなので、何とでも後から言いつくろえるようになっていると言うことです。ちなみに家人に言わせると、主人公の男の子が金魚と言ってるだけで、劇中ではポニョ本人もその親も、ポニョを金魚とは言ってないとのことです。

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2008年6月30日 (月)

クリスタル・スカルの王国

19年降りの新作となる、ハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズ第4作、「クリスタル・スカルの王国」を観に行ってきました。原作ともども本シリーズのファンとしては、内容なんてどうでもよく(笑)、例のインディ・ジョーンズのテーマ曲に乗って、お馴染みのインディスタイルがスクリーンで観られるだけで、それはもう本望というものです。

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ネタバレしては拙いでしょうから、内容については詳しくは掛けませんが、もう行き着くところまで行ったかといったようなひねりに、エンターテインメントの魔術師たるスピルバーグの真骨頂を見た思いです。そもそも大昔の遺跡群については、オーパーツの存在含めその説明がつかないことが多い..実際に見た人も正確な資料も残っていないので当たり前なのだが..わけで、その辺りの解としてはまあ無難な落としどころと言えるでしょうね。

ところどころお約束のように、「レイダース」や「最後の聖戦」のパロディが出てくるので、本作品を見る前に、シリーズの前作品を見ておいたほうがより楽しめるというものです。ハリソン・フォードもさることながら、マリオン役のカレン・アレンなんて随分と見た目の印象も変わってしまってましたが、レイダースファンとしては、彼女の出演には感慨深いものがあります。

余談ですが、日本では「インディ・ジョーンズ」で通っていますが、原題は「インディアナ・ジョーンズ」です。主役のインディの本名は「ヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・ジュニア」と言い、インディアナが子供の頃に飼っていた犬の名前であることは、前作の「最後の聖戦」で明らかになっていますね。

夏休みに下の倅を映画に連れて行く約束になっているので、私はもう一度本作品を観ようと思っています。

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2008年6月29日 (日)

メイキングオブアース

Amazonに注文してあった映画「アース(earth)」のDVDが届きました。プレミアムエディションのほうを手に入れたので、取りあえず本編は後回しにし(笑)、まずは特典ディスクに収録されているメイキング映像を視ました。

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私は撮影する側の立場でもあるので、この手の映像は非常に興味深く見られるのですが、反面、やはりお金をかけないと撮れない映像があることを、あらためて思い知らされるのであります。高価な特殊機材もさることながら、特に航空機を使った空撮シーンなど、表現者を目指すものとしてもう必涎意外何ものでもないですね。

さて今晩は、スコッチでも傾けながら本編のほうを見ますか。

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2008年6月13日 (金)

北方志向者、初夏の北の大地へ

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急遽取材にて出発の由。取材自体は予定していたことだが、周辺日程が他の仕事で埋まりつつあるのと、何より洞爺湖サミットの喧噪に巻き込まれるのはお断り願いたいので、撮影機材、夏用の行動装備、車中泊装備などバタバタと荷造りを行い、あたふたと北の大地に出発である。主な狙いはいつものアレだけど、それだけでは終わらないのが夏の北の大地なのである。

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例の如く船旅の友は、買ってから手付かず状態だった書籍の山。長時間拘束される割に何もすることがない..太平洋航路ならば海鳥や海獣類の観察もありだけど..船旅では、専門書の類を読破するにはもってこいなのだ。が、あまり難しい本ばかり読んでも飽きてしまうので(笑)、最近はプレーヤー持参でDVDタイトルを観ることもある。今回はご存じ元祖冒険活劇ムービー「インディ・ジョーンズ」シリーズ。このシリーズは原作も読んでおり、私が最も好きな作品の一つ。今月末から上映される新作「クリスタルスカルの王国」に向けて、再度見直しておこうと思っている次第。全部続けて観ると約8時間の長丁場、おっと本など読んでいるヒマはないな。ま、いっか(笑)。

GR DIGITAL

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2008年1月26日 (土)

アース

50万年前、巨大な隕石が偶然衝突したことで地軸が傾き、その結果地球に季節が巡るようになりました。そんな生命に満ちあふれた奇跡の惑星地球の四季を、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が流れる中、北極から南極まで順にたどりつつストーリーは進行します。

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主役は地球。そしてホッキョクグマ・アフリカゾウ・ザトウクジラ・アネハヅルなど、各分野の環境保護系フラッグシップ種らが脇を固める重厚なキャスト。制作は英国BBC、スタッフは映画「ディープ・ブルー」のメンバーを中心に、5年の歳月をかけて撮影した映像をもとに作られた映画、それが「アース(earth)」です。小人料金が500円と言うことで、下の倅を連れて見に行ってきました。

実は映像的にはどこかで見たようなシーンが多く、まあそれもそのはずで、ちょっと前にNHKが放送していた「プラネットアース」の超ダイジェスト版といった感じの内容です。では新鮮味がないのかと言えばそんなことはなく、海のクマとも言われるホッキョクグマの遊泳シーンや、航空機から撮ったとは思えない微塵の揺れも感じさせない空撮映像、数mの距離まで接近を許したザトウクジラの親子、闇夜に紛れゾウの親子を狙うライオンの狩り等々、その筋の専門スタッフによる長期取材ならではの珠玉の映像が続きます。

ワイルドライフ撮影を志す者にとっても、姿勢制御装置(通称ヘリジンバル)を装備した航空機による空撮、超ハイスピードカメラを使った動態撮影や時間軸の推移、赤外線撮影装置による夜間撮影など、最新の撮影技術の粋を集めた映像を目の当たりにすることになります。これはもう表現者として羨ましい限りですね。

映画としての全体のストーリー構成については少し?な部分もありましたが、前述の通り何れの映像も素晴らしく、地球の四季の移ろいの美しさや、生きものの営みの逞しさには心打たれるものがあります。しかし、最近この手の映像を見ていても、何かこう今ひとつスッキリ感動できないというか、心の中に葛藤を感じてしまうのもまた事実です。

子供の頃よく見ていたテレビ番組に、野生の王国という番組がありました。毎週紹介される世界各地の野生動物の生態を、子供ながらにワクワクしながら楽しみに見ており、私をワイルドライフの世界に誘ったのも同番組でした。世の中の事情を知らない子供であったことを割り引いたとしても、当時は純粋に楽しめた動物ものの映像も、今や地球の未来を憂い無ければならないほどテーマが深刻になっており、そんな事実が、地球や生きものたちの素晴らしさを純粋に喜べない理由の一つになっているように思います。

自然や生きものに興味のある方だけでなく、一人でも多くの方にアースをご覧になっていただきたいと思います。そして現在の地球の直面する危うさを、不本意ながらもその美しい映像のバックグランドから感じて欲しいと思います。昨年公開され、各方面から物議を呼んだ地球温暖化をテーマにした映画「不都合な真実」よりも、ある意味その深刻さを感じることが出来るはずです。

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旭山動物園にて

映画のオープニングとエンディングに登場する地球温暖化の象徴とも言うべき極地の崩壊、そしてその砕けた氷海を彷徨うように泳ぐホッキョクグマの姿を見ていると、自然と胸に熱い思いがこみ上げてきます。

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