カテゴリー「ビデオ関連」の41件の記事

2012年5月 3日 (木)

ビデオ編集雑事

現在はクライアント様ご指名のFinal Cut Pro Xで編集作業中ですが、通常特に指定がなければ、編集環境はPremiereかEDIUSが標準となります。ただ、うちのPremiereはCS5(現在の最新はCS6)なので、例の評判芳しくないAdobeのアップグレードポリシーの変更にどうしたもんかと、頭が痛いところです。メインのデスクトップが未だにCore 2 Quadなので(汗)、EOS MOVIEやAVCHD編集ではCPUパワーが足りず、そちらはEDIUSでの対応となっています。

EDIUSにすべて乗り換えるのも一つの手ですが、PremiereはPro以前の6の時代から使ってきており、プロジェクトの資産が多いのと何より慣れているのが大きいですね。それにEDIUSは現在の6以降、べらぼうにぼったくりとしか思えない高価なBroadcast版でないとMXFファイルに非対応..つまりXDCAMデータが扱えない..という弱小貧困編集プロとしては業界的に致命的な問題があり、メーカー(現在はGrass Valley)に対しての不信感を否めません。とりあえずこの秋を目処に、デスクトップのCPUは最新のIvy Bridge対応のCore i7に換装予定で、同時にAdobe Creative Cloudに悪名高きAdobe税(苦笑)を払えば、その時点でEDIUSは見限ることになると思います。

とまあ、何だかんだ言っても、Grass ValleyもAdobeも人の足元を見ている点ではどんぐりの背比べであり、XになってからFinal Cut Proの値を破格に下げたAppleの爪の垢を煎じて飲めと言いたいですね。え?Final Cut Pro Xは未完成品だから安いって?まあそれを言っちゃあ、お終めぇよぅ..

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出張中でもチマチマと夜にデスクワークを進めていますが、やはりラップトップPCでは画面が狭い。そこで家では、クラムシェルモードのMacBook Proを24インチモニター..左のモニターは並行して作業している別業務のEDIUS..につないで、擬似デスクトップマシンとして利用しています。一般的なノートPCは、SXGA(1280×1024)やせいぜいWXGA+(1440×900)などそれなりの解像度しか対応しませんが、MacBook Proは標準でも惜しみなくWUXGA(1920×1200)まで外部出力できるので、この点では助かっています。

ちなみに私の協力者ではWinとMacは丁度半々。ビジネスアプリやWebなど開発系はWinで、撮影やデザインなどビジュアル系はMacという、いわゆる業界標準を地で行っています。Win使いとMac使いで直接のやり取りはなく、現在はデータ交換をクラウドサービスを介して行なっているので、特に問題はないですね。まあ、Mac使いが嫌々ながらもBootcampで対応してきた、というのもありますが(汗)。それもHUBの役割を担う私が昨年からMacに回帰している..不思議とFinal Cut Pro指名が多くなった..ので、Mac使い屈辱?のBootcampとも皆オサラバしていることでしょう(笑)。

あ、そうそう、Kさんへ業務連絡。FileMakerはMacでもWinでもどちらでもOKよん。iPhoneと連携させるなら選択肢としては良いかもね。


2012年2月22日 (水)

ズームは好きではない

昨日の記事に絡んで。ビデオなんだからズームすれば良いではないか、みたいに思う人もいるかもしれないが、そもそもズームというフレーミング操作がいかにもビデオ的で好きではないのである。

写真をやっていてビデオに手を出した人や、ビデオ命みたいない人の映像を観ると、要所要所にズームアップ(ズームインともいう)が入っていて、個人的な感覚ではどうにもビデオ臭くていけない。言葉は悪いが、ズームの安売り状態で、安っぽいというか素人っぽいというか。写真の世界には、特殊な撮影技法を除けば、ズーミングでの表現はありあえないので、写真から入った人が、物珍しさに駆られて多用したがる傾向にあるのは、まあ理解できなくもないのだが..

私も基本は写真屋であるけれども、出来る限りビデオでも組写真的な要素をつないで、シーンを演出したいと常々考えている。ビデオ的ではないので逆に一般ウケはしないものの(苦笑)、それを私の身上的な作風としているので、第三者の演出上の意図は別にして、自分が演出まで手掛ける限りはそれを変えるつもりはない。

ということで、先日のシーンバリエーションの話同様、寄り絵と引き絵は出来る限りセットで抑えるようにしている。

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寄り絵はズームアップ相当であり、やはりWeb上での動画配信用途がメイン。昨日も書いたが、こういった構図だと大型スクリーンでは見るのが辛い。

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これでもまだ主題が大きい。やはり適度に引いた絵こそ美しい、と個人的には思うのである。

2012年2月21日 (火)

アップばかりが能じゃない

動画の場合、そのシーンが最終的にどのようなシチュエーションで視聴されるのかを、十分意識して撮る必要がある。せっかく撮った映像を色々使い回ししたいとは思うが、やはりそこには視聴に適したフレーミングというのがあるのだ。

動画配信サイトなどWebで動画を視聴する場合、PCだどモニターサイズが千差万別であり、特にスマホにタブレットそれにノート型ともなれば、視聴サイズはことのほか小さく、主題が沈み込まないようアップで見せる工夫をすることが望ましいだろう。もちろん、この場合は表現上の単なるアップではなく、小さいモニターサイズで大きく見せる技術的な意である。

しかし、これが一般放送(含むビデオ視聴)となると話は変わってくる。地デジ化で液晶テレビが一般家庭に普及した昨今、50インチもの大画面で、主題のアップを延々と見せられるのには少なからず問題はある。ハイビジョンを活かした高精細な映像の中に、適切なサイズで主題が表現されるのが理想というものだ。これは今後4Kになれば尚更の話なのである。

そしてこれについては博物館など展示用の大型スクリーンでも同じことが言え、つい先日もそのような映像のオーダーがあったばかり。素材屋としてはそういったニーズにも応えられるよう、たとえそれが生きものの映像であっても、可能な限りバリエーションを用意しておきたいのである。

ま、そうは言っても生きものの場合は一期一会のケースがほとんどで、じゃ次のシーン行ってみよう、みたいな訳にはいかないことがほとんどなのだが..

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デジスコばやりの昨今、鳥など撮るとついアップで寄りたくなるのが人情。しかし、動画に限らず、鳥のどアップ写真など何枚見せられても何も感じないし、そもそも面白くも何ともないのである。こういったシーンはあくまでインサートカットに過ぎない。

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どう見せるかという演出上の都合もあるので、アップの映像があることに何ら問題はない。が、やたらめったら望遠を使ってアップばかりでは、正直演出も何もあったものではない。適切なフレーミングで押さえたロング(引き絵)に、意図したアップがインサートされるのが望ましいのである。もちろん、個人的にロングが好みだということは否定はしないが..

2011年11月24日 (木)

Time Lapse From Space

つい先日、日本人宇宙飛行士である古川聡さんが、ISS(国際宇宙ステーション)からロシアの宇宙船ソユーズにて地球に帰還しました。そのISSより、Time Lapseと呼ばれる微速度撮影の手法で撮られた映像が一部で話題になっています。

Time Lapse From Space - Literally. The Journey Home. from Fragile Oasis on Vimeo.

CGではありません。実写です。圧倒的なスケール感と言うか何と言うか、とにかく素晴らしく美しいの一言でしょうか。都市の人工的な灯りの流れや、雷、それに極地周辺で踊るようなオーロラ、ハリケーンなど。背景となる宇宙空間にはよく見知った星座の数々。何よりこれほど地球が丸く、そして大気の存在を重厚に感じさせる映像は他にはないでしょう。ちょっと前にNHKがハイビジョンカメラで撮影した..撮ったのは古川さんでしたが..似たような映像を流していましたが、選曲と編集の妙もありますがこちらのほうが美しく感じます。そう言えばチラッと古川さんも映っていますね。

微速度撮影というと何だか難しそうですが、これはタイマーなどを利用して一定時間インターバル撮影することを言います。例えば1分につき1枚の画像を24時間撮影すれば、1440枚の画像を記録できます。それをビデオ編集ソフトのタイムラインに載せて30P(1秒間に30枚)として編集すれば、48秒の動画..つまり24時間を1分足らずで早回しする..を作ることができます。プログレッシブ映像の理屈はまさにこのパラパラ漫画の原理であり、Time Lapseの概念自体は目新しいものではないですが、デジタルカメラが主流になって特にその敷居は低くなったと言えます。紹介の映像を撮影したのはISSの搭乗員であり、言うならば映像の素人ですが、とてもそうは見えないですよね。

使用された機材は、NASA絡みですから当然天下のナイコン様のD3S。レンズは主には17-35/2.8だそうで、ISO12800~25600辺りで約20~30分、3秒間隔で500枚程度撮影したものをつないだようです。こういったシチュエーションでは、まさに大型センサーを採用したデジタル一眼の独壇場であり、現在のビデオカメラの性能では分が悪いと言わざるを得ません、と言うかまず無理..先日発表されたC社のEOS C300ならいけそうですが..ですね。通常のデイライト下の撮影では高感度はほとんど用がないですが、人の目の領域を越えた科学の世界こそは、その高感度性能の最大の恩恵にあずかれる分野でしょうね。

2010年5月12日 (水)

作付け始まる

昨日はクライアントの会議室に缶詰状態にされ、ヘロヘロ気味に1日を終えましたが、今日は休む間もなく仕掛けの見回りに遁走しました。先月末に作動してないことを確認していたトラップカメラのチェックを行い、その場で解決しないものは回収してきましたが、手持ちの機材がすべて出払っていて代替機を用意出来ないので、中古で適当なのを調達しなければなりません。それにしても、仕事柄複数の業務を掛け持ちで進めている関係上、ちょっとスケジューリングを見誤ると、たちまち身動き取れなくなってしまうので大変です。オーバーフロー分は外注していますが、それとて限界がありますからねぇ..

話は変わりますが、ソニーが何やら面白そうなビデオカメラを発表しましたね。APS-Cサイズの映像素子でAVCHDフォーマットのフルHD映像を記録できるレンズ交換式のカメラだそうで、この秋の商品化を目指すとのこと。ちょっと前にパナが業務用で同じようなコンセプトの製品をアナウンスしていましたが、ソニーのは民生品の位置付けにあるもののようです。APS-Cサイズのセンサーということは、現在使用中のEOS7D辺りと同じように考えられるので、一眼デジのオマケのような機能よりも、より洗練された操作性などを期待できます。画質などはまだ未知数ですが、久しぶりに楽しみな製品と言えますね。

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赤城高原の久呂保ブランドで、先頃農林水産大臣賞を受賞した「くろレタス」の作付け始まりました。この夏某コンビニのサンドイッチにもブランド名入りで登場する予定ですので、今年も皆様の食卓で赤城高原のレタスをよろしくお願いします(笑)。

2010年1月28日 (木)

たかがリモコンされどリモコン

必ずしも必要というわけではないですが、ビデオ撮影であると便利なのがリモコン。カメラ本体に装備された所定のボタンを操作しても録画は可能ですが、どうしても撮り始めと終わりで画面が揺れてしまいます。録画のスタート・ストップをスムーズに行うためには、パン棒を握る手元で操作できるのが望ましいのです。

業務で使用しているXLH1にはLANC端子が装備されている..さらにお高い業務機には必ず8Pinか12Pinのリモートコネクターが装備されている..ため、通常は同リモコンを使っていますが、5DMk2や7Dにはリモコン端子が装備されてないのが実情です。最初はリモートスイッチや延長レリーズがそのまま使えるのではないかと高をくくっていましたが、動画撮影中にも写真が撮れる以上、考えてみればそれは無理な話です。映画やPVの世界ではあまり緊急性が要求されない..用意、カチン!で撮影開始なので..ため、撮り始めなどで画面が揺れても編集でカットしてしまえば済む話ですが、ドキュメンタリーではできれば即使える映像であって欲しいものです。シーンの終わりは長めに撮ることで編集カットできますが、撮り始めは大抵「今だ!」ってな感じでスタートするので、なるべく像が乱れてほしくないのです。特に今はEOS MOVIEで超望遠の世界にどっぷり浸かっているので、揺れや振動には必要以上に気を遣わざるを得ませんから。

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そこで登場するのが、ワイヤレスのリモートコントローラーRC-1です。5mまで離れてシャッター操作が可能で、レリーズタイミングもリアルとディレイ(2秒後レリーズ)が選択できます。おおこれでビデオと同じ感覚でいけるではないか!と考えるにはちと早計。そこはそれやはり元々動画記録を前提にした造りになっていないため、いくつか問題点もあり一筋縄では使えないのです。ちなみにRC-1が載っているのはLANC用のリモコンで、待機中はマジックテープで固定、というより一時的に置いてある状態です。

まず、RC-1は本来セルフタイマーに代わる自分撮り用のアクセサリーで、使わない時はストラップに装着しておけるような代物なので、もの自体はかなり小さなものです。掴んで常時使うことを想定していないので、私のように手が大きい人にはやや持ちづらく且つ操作しづらいのです。最近は慣れましたが、以前は操作中によく落としました(苦笑)。

次に、前述の通りRC-1は離れてシャッターを切ることを目的としています。なのでそのままではボタンを操作してもカメラ側では普通にシャッターが落ちるだけです。EOSデジタルでは動画の録画開始はシャッターとは別の操作を要求されるため、リモコン側にも録画用のボタンがあって然るべきですが、EOSデジタルの発売前から存在するRC-1にそんなボタンは存在しません。で、ここでRC-1より後発のEOSデジタル側に奇跡のような仕様があることに気づくわけで、何かと言えばそれはセルフタイマー機能なのです。カメラ側をセルフタイマーモードにしておくことで、RC-1のボタン操作..このときRC-1はディレイモードにしておくのが肝..が動画の録画開始として認識され機能するのです。いずれ専用のリモコンが発売されるでしょうから、この仕様自体それまでの暫定的な意味合いが強いように思いますが、とりあえずはよく考えられているなぁと感心しています。

そして最後に語るのが実は一番問題。これまた前述の通りRC-1は自分撮り用のアクセサリーなので、本来はカメラ正面に相対して使うのが正常です。それが証拠にカメラ側のリモコン受光部は、すべてカメラボディ正面に用意されているのです。で、RC-1のリモコン送信は赤外線を利用しているため、受光部に対し直線上で操作しないと機能しないというオチがあるのです。実際確かにカメラ背面からはRC-1の操作には一切反応しない、つまり撮る側に立った使い方では目的を達せないわけです。動画を撮る時だけカメラの前にRC-1をかざすという手もありますが、それではパン棒との同時操作を実現できないので片手落ちですし、実際かなり面倒です。

ではどうするかというと、とりあえずこの話はここまでで終わり。私の場合、現在使用中のEOS MOVIEシステムを組んだ時に、自然とその問題は解決していたので特に不都合はありません。ま、RC-1の仕組みを考えれば識者にはすぐ判る話ですけど。あ、一つ追記しておく点として、狭い屋内では実は背面からでもリモコン操作に反応する場合があります、と書けばすぐ判りますね(笑)。

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優に3000mmを越える焦点域で尚かつ1/30などという低速シャッターですが、ピントを合わせる際の揺れの減衰を見計らってリモコン操作で撮影。ライブビューなのでミラーショックが無いのも功を奏していますね。ただ、シャッターチャージがあるので連続しての撮影は要注意です。

2009年11月28日 (土)

EOS MOVIEで常鶲

定点で一日中待機していると、入れ替わり立ち替わり様々な鳥が姿を見せます。先日記事にしたオオタカなど猛禽類もその一つですが、この季節は冬鳥たちの動きが目立ちますね。特に渡来したてのジョウビタキ(常鶲)は、縄張りを巡っての争いが未だ絶えず、数羽が入り乱れて日がな一日バトルしています。

以下の写真は何れもこの10日ほどの間に、ヒマに任せて5DMk2で撮ったもので、どの写真のどの個体が同じなのかは不明ですが、少なくても2~3羽は出入りしているようです。不思議と皆雄個体ですが、さてこの冬ここを征するのはどの雄でしょうね。

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春先から夏にかけて別件で忙殺されていましたが、ようやくこの秋からEOS MOVIEでの撮影に本腰を入れています。特に生きものについては需要が出始めたこともあって、手始めに順次冬鳥たちの姿を追い始めています。EOSで動画が撮れることの意義は、やはりその大きなセンサーが生み出す映像の美しさです。今まで使ってきたHDVカメラの映像とは一線を画す、何とも深みのある艶っぽい雰囲気が良いですね。

それにいちいち機材を持ち替えることなく、動画と同じタイミング..同時に撮るという意味ではない..でスチル撮影ができるのも、ワンマンカメラマンとしては非常に助かります。ビデオカメラの静止画は証拠写真程度にしか使えませんし、デジスコでよく使われるコンパクトデジカメの動画機能では、これもまた証拠映像程度の代物しか撮れませんからね。

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その点EOS MOVIEだと、フルHD動画で記録したフレームそのままにスチル撮影も可能なのです。それも動画から切り出した200万画素程度のもの..フルHDと言ったってデジカメ的に見ればその程度の画素数しかない..でなく、本来5DMk2が持つ実力そのままの2000万画素で撮れるわけです。ただ、野生動物の撮影を考えた場合、小型センサーならデジスコのようにコリメートで長焦点のメリットを享受できるところが、業界挙って評価するその大きなセンサーが逆に足かせとなる矛盾..大型センサーに期待しつつ長焦点化の難しさに戸惑う..があり、当初は長焦点域での撮影は思案のしどころでした。

が、この夏に試行錯誤..人柱とも言うが(笑)..の結果、ちょっとした技術的なブレイクスルーがあって、それも一応解決し現在に至っています。とにかく重要なことは、従来ならビデオとスチルの撮影ではどちらか一方を捨てざるを得なかったのが、撮影の手間や優先度を考える必要はあるにせよ、両立できる可能性が高くなったと言うことです。


HD解像度(1280×720P)はこちら

先のジョウビタキたちをEOS MOVIEで撮影して簡単につないでみました。1280×720Pでビットレートは3MBを超えているので、視聴にはブロードバンド環境とやや高いPC性能が必要..それでもYouTubeのHD画質と同程度かな..ですが、背景のボケや羽毛の質感など、大型センサーならではの雰囲気は伝わると思います。余談ですが、最後のシーンでは珍しくジョウビタキがぐぜっており、最後に通りがかった虫を追って飛び出しています。

※サーバーの都合上、映像は一定期間経過後に削除します。

2009年6月24日 (水)

5DMk2のM撮影とNDの話

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このところ、5DMk2でマニュアル露出での撮影が可能となる新ファーム(Ver.1.1.0)をテストしています。テストと言っても、そのまま実際の撮影にも使う実戦的なもので、結果的には今のところ満足しています。今まで出来て当然のようなことが出来なかったので、マニュアル露出撮影が出来るようになっただけで感慨もひとしおですが(笑)、取り敢えず撮影に際しての憂いのうち一つは無くなったように思います。

撮影の手順として、まずはモードダイヤルのC3を選択、ここに動画撮影用の基本設定を登録しています。ピクチャースタイルは忠実設定を基本とした動画用のカスタム、ライブビュー設定を静止画+動画、CFnII-3-2(高輝度側・階調優先を「しない」)、CFnII-4(オートライティングオプティマイザを「しない」)、撮影モードをマニュアル、シャッター速度を1/30、絞りをF16(取り敢えずの値)、ISO感度をAUTOと設定しています。

CFnIIの3と4が何れも「しない」に設定してあるのは、両機能が必ずしも期待した結果になるとは限らない点を考慮、それぞれ必要時に随時変更しています。特に両機能を併用..前バージョンまでは両立してなかったらしいが..すると、不自然なほど明るく写る傾向が強く、その使用には注意が必要です。例えば、森の中で陰影を強調して印象的に撮影したいのに、暗部が妙に明るく表現されても困りますからね。

余談。5DMk2に限った話ではないですが、動画は静止画で言うところのJPEG、つまり「撮って出し」に相当し、業界で評判のRED ONEのようなRAW記録..実現は可能だが膨大なデータ量となるので現時点では非現実的..はありません。なので撮影後にイメージと異なるからとレタッチで修正するわけにはいかないので、状況に応じて現場で考えられるパターンの組み合わせで、同じシーンを複数撮影しておく必要があります。

実際の撮影時は、C3の選択後にライブビュー撮影に切り換え、フレーミングとピントを決定。レリーズ半押しでまずは自動露出を表示、その後に希望する絞り値に設定し、最後にISO感度をAUTOから適切な値に変更します。ここでISOがAUTOのままだと、絞り優先AEやシャッター速度優先AEのように振る舞いますが、露出補正やAEロックに相当する機能はないので、露出は固定されません。シーンをフィックスとする場合、ISO感度はAUTO時の値を参考に、露出補正値を加味してセットするのが良いでしょう。もちろんパンやチルトの場合はこの限りではありませんが。

で問題は、希望する絞り値にセットできない場合です。動画はその理屈の上では基本的にシャッター速度は固定して撮影します。5DMk2の場合は1080/30Pなので、シャッター速度は1/30~1/100の範囲が望ましいのですが、例えば日中晴天下においてISO100で1/60となると、EV15で絞りはF22などとなってしまい、これでは絞りを開けて撮影したくても出来ないことになります。

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そこで一般的な業務用ビデオカメラでは、このような事態を回避するためにレンズにNDフィルターが組み込まれ、1/4(ND4)、1/16(ND8)、1/32(ND8+ND4)といったふうに露出倍数を掛けられる仕様になっています。写真はXL H1のHD20xズームのNDフィルター操作部。

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当然のことながら、本来スチル撮影用のEFレンズにはそのような細工はありません。スチル撮影の場合は、レンズ先端にフィルターを装着するのが一般的で、それは減光目的のNDフィルターでも例外ではありません。ただ、その装着方法は昔からネジ込み式と決まっているため、スチル(静止画)と動画を交互に撮影する場合は、極めて煩雑且つ面倒であることは間違いないです。

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そんなこともあって、動画撮影時のみ簡易的に装脱着できるフィルターシステムとして、LEEのラバースナップフィルターホルダーというのを使用しています。まあ簡易的も何も、ゴムでレンズ先端部に固定するだけなんですけど(笑)、装着も取り外しも簡単にできるので重宝しています。ただ、見て判るとおりフードは併用できません。もともとズームレンズの場合はフードの効果はしれたものなので、必要時に帽子や手でハレ切りして対応しています。

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レンズに掛かる円周部は83mmほどあり、手持ちのEF28-300ISでも十分いけますし、小さめのEF35/2辺りでも見た目はともかく何とかなります。

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これに同100mm角のポリエステル製NDフィルター(ND2、ND4、ND8)を挟んで、先のビデオレンズのNDフィルターと同じ役割を実現しています。ただ、フィルターフレームの厚さの関係で2枚以上は挟めないため、別途フィルターのみ重ねたND32を自作しています。それと素材がポリエステルということもあって、耐久性には期待できないので、取り扱いには注意が必要ですね。

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デジタルのこのご時世に、ゴムで装脱着という何ともアナログ的なアクセサリーですが、取り敢えず用は足りているので良しとしています。このまま一眼デジカメで動画撮影が当たり前のこととなると、何れネジ込み式でない..当然ゴムでもない(笑)..もっとスマートなフィルターシステムが考えられるかもしれませんが、本当はキヤノンがムービー用のEFレンズ..電動ズーム・電動フォーカス・NDフィルター装備..を作ってくれるのが一番理想的でしょう。

訂正一つ。以前書いた記事の中で「撮影時間がどこにも表示されない」と記しましたが、撮影時にINFO.ボタンを押すことで、液晶モニターに撮影時間が表示されることに気が付きました。以前からそうだったのか新ファームからそうなのかは今となっては判りませんが、これは実際の撮影では助かります。以上報告まで。

2009年3月 8日 (日)

待ち伏せノスリ

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自動撮影装置の点検でいつもの演習林に入ったところ、頭上から白っぽい大型のタカが飛び出しました。一瞬、昨年同エリアに出没した若クマかと思いましたが、すぐにノスリと判明。ノスリはこの辺りでは馬糞鷹などと言われるほど普通に見られるタカで、基本的に留鳥なのですが、個体によっては冬季により北方から移動してくるのもいるので、その辺りはなかなか判断の難しいところです。おそらく冬季に平野部で見られる個体に、季節移動をするのが多いのではないかと、個人的には考えています。

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点検を済ませ森から出てみると、農地に面したモミにパーチしているところを発見。犬連れであったので、200mmではこのくらいのストーキングが限界です。ノスリはトビのようにクルクルと帆翔している姿をよく目にしますが、基本的に彼らのハンティングは待ち伏せ法。半日でも平然と同じ場所で待ち続けるクマタカほど辛抱強くはないですが、写真のような見通しの利く林縁部や電柱などで待ち伏せしています。

その昔、北海道の国道244号線を厚床から奥行へ抜ける途中、電柱の何本かおきにノスリがパーチしており、約10kmほどのあいだに30羽以上数えたことがあります。雪解けで道路の路肩が露出しており、そこに出てくるネズミの類を狙っていたようです。キツネの食べていた獲物を狙ってちょっかい出しているところを、車中から撮影したのを覚えています。

20090308c
さらに飛んで少し離れた林縁部にパーチ。谷川岳を見通せる眺めの良い場所に陣取り、この後はしばらく動きませんでした。最初に飛び出した地点がいつも使う巣に近かったので、この個体は地付きの留鳥と考えて良いでしょう。

EOS40D(EF-S18-200/3.5-5.6IS)

※映像は削除しました(2009年8月16日)。
ビデオライブラリからノスリの映像を抜粋
Windows Media Video / 500Kbps(VBR) / XL H1(EF400/5.6L)、iVIS HV30(TSN-774)

2009年2月 8日 (日)

窓辺のシメ

昨日の快晴無風が嘘のように、今日は朝から強風が吹き荒れました。すっかり風で傾いてしまった餌台を補修し、午後から調査関係の委員会に出席するため県南に下りましたが、関越道の利根川を渡る橋の上ではハンドルを持って行かれそうでびびりました(汗)。帰ってから倅に聞いた話では、上越線も渋川~沼田間で一時不通になっていたようです。

20090208
EOS5D Mk2(EF500/4L IS + EF2x)

5D Mark2の動画撮影機能による映像サンプル(Windows Media Video9形式)アップしました。ビットレートを2Mbps前後に設定しているので、ブロードバンド環境でないと視聴は厳しいかもしれません。特に明記がない場合、Picture Styleは忠実設定ベースのカスタムを適用。尚、サーバーの容量の都合上、映像サンプルは一定期間過ぎると削除します。

●超望遠レンズによる映像サンプル

別件の撮影中、たまたま窓辺近くにやってきたシメを、ちょこっと動画で撮影してみました。やや露出が飛んでしまったのと、物撮り中で雲台がモノボールであったためフレームの運びがギクシャクしているのはご容赦を。モノボールはパン棒がないので、カメラを振るのに直接ボディを触ることになり、手の動きがもろにフレームの運びに影響してしまいますね。やはり餅は餅屋で、動画にはビデオ雲台に勝るモノはないということです。

それにしても解像感はビデオカメラの映像の比ではないですね。立体的な描写に羽毛の質感の再現性など、既存のビデオカメラでは到底実現できない世界です。基本的に超望遠の世界はコリメートビデオシステムの領域なので、この組み合わせで使うことはそう多くはないでしょうが、ブラインドを利用した近距離戦では活躍してくれそうです。

※映像サンプルは削除しました(2009年8月16日)。